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09. 02. 06

誰が作るか、どこで作るか

この間、高校の時の友達3人で集まったときのこと。
話の途中でうどん屋の話になった。
友人Bが、「Iって行ったことある? 」と話を振ってきたのが
そもそものはじまりだった。
「あそこ、移転したんやろ。」
「そうそう。何せ駐車場がのうて、客がこそっと
近所のスーパーの駐車場停めとったら、叱られたもん。」
「いつだったか、来店客以外の駐車お断り! って
大きな立て看板出とったけど。」
「まぁそれで移転したんやな。そやけど、移転して
あそこのうどん高うなったなぁ。一杯200円越えたぞ。
前や一杯70円とかだったのに。」

「え、そんなに上がったん? 」
「それに、あそこのうどん屋、主人がうどん打っちょらんし。」
「え? ほんなら誰がうどん作るん? 」
「手伝いの若い人。」
「そやけど、○○さんのうどん、っていうて名物に
なっとるやん。」
「○○さんはその若い人がうどん打っちょる横で、客と
世間話するだけ。」
「それ、いかんやないか。看板に偽りありやろ。」
「まぁしゃーけど、一応 I っていう店の中で、
主人の監督のもと、作ってはいる、ということやからなぁ。」
「微妙やなぁ。」


まぁうどん屋なんて、オープンキッチンというのか
(そんなカッコいいものでもないけど)
打ち場丸見えやし、だからごまかしはない、ので
いい、と言えばいいんですけどね。(笑)

実家の近所に業務用食品を小売してくれる
スーパーがあってね。たまに見にいくんだけど、
冷凍食品のところに行ったらさ、え? こういう
ものまで、冷凍食品なの? ってびっくりする
ことがある。

栄養士の友達に
中国からの輸入食品の量って、減ったままなの?
って聞いたら、減ったのは去年の3月4月までだって。
5月になったら平年並みになってた、って。
6月以降は別に毎年と同じ量が輸入されてるよ、とのこと。
日本人は一時的にギャーギャー言うくせに
すぐ忘れてしまうから、だってさ。
そうしてそういう輸入食品材料は、加工されて
冷凍食品とか、外食の材料に使われていく。

もう何度も言ったことだけど、
外食なんて、本当に冷凍食品を使うパーセンテージが
すごく高い。人件費をまず抑えなくてはならないから
シェフだのパティシエだのと雇うお金があったら、
冷凍食品を買ってきて、チンして出したほうが安くつく。
だからホテルのディナーに出てくるお料理なんて
冷凍食品をチンしてお皿に盛ったものが出てきたりする。

うそだと思ったら業務用冷凍食品 っていう言葉で
ググってみたら、そんなものいくらでも出てくる。
例えば、ベイクトのチーズケーキの冷凍ものは
ホールで800円だと。これを8等分すると、
一切れ100円。それに、ちょっと缶詰のみかんとか
ミントの葉でもあしらって出したら、一丁あがり。

ケーキなんて、凍ったケーキを
銅版の上に30分も並べておいたら自然解凍できるからね。
前にホテルで宴会があって、最後にデザートが
出てきてさ。見たら、ぜーんぶ冷凍もののケーキでさ。
哀しくなっちゃった。口の中に入れたらまだ解凍が
済んでなくてシャリ、って氷がいった。
あーあ。この程度の客、なんだなぁ、とか。
どことはいいませんが京都駅のホテルグ、、、。

だけど、作ってるところは見せないから、分からない。
それでいて、ホテルのディナーは結構お高い値段を
取る。二人でワインとか飲んで、コースを
取ったら、福沢さんが複数枚お財布から飛んで行く。

でも、食べさせられているものは、全然大したものじゃない。
ロブスターのチーズ焼きなんて、冷凍食品で売ってるし。
それを電子レンジでチンして、横にパセリなんかあしらって
お皿に出して、持ってきたら、もうわかんない。

ホテルメードの缶詰だってさ、あんなもの、シェフが
作ってるなんていうことはなくて、缶詰工場で
原料が注入されて、オートメーションで加工されて
ガッチャンガッチャンと作られて出てくる。
でも、ホテル、と冠すると結構お高い。

そういう現実から見たら、うどん屋で、
主人の監督下、若い者が打ったうどんなんて
まだ良心的と言えば良心的かも。(笑)

ええ。このことは俺、何度も言っています。

だって、そんなふうに冷凍食品使って
そのくせ、ホテルメードです、みたいな
ふうに、出してきてですよ。
値段も結構お高い、なんて、ぼったくりじゃない?

だけどそれは、ちょっと考えをめぐらしたら
誰にでも想像できそうなことではあると思う。

ホテルなんとかのスープです、たって、
ホテルの厨房でシェフが一々そのスープを
作って、傍らに、缶詰を作る機械があって
ガッチャンガッチャンやってる、なんて
思える?
だってあんなスープなんてさ、お中元、お歳暮
シーズンになったら
一体全国で何セット出てるんだか。
そんなことやってたら、本業のホテルで出す
スープが作れない。

ね。

あんなもの、ホテルメードでもなんでもなくてさ
缶詰工場の機械が、コンピュータで
調合された原材料を注入して作ってるだけなんだよ。
だけど、ラベルはなんたらホテル謹製、って。
あれは不当表示にならないのだろうか?

と、すると、ですよ。
まだコンビニの弁当のほうが真面目じゃないか、
って思う。
だって何とかさん、という和食の達人プロデュース
だもん。
最初から言ってる。弁当の「案」だけ作るから
プロデュースで、実際つくるのは、弁当屋の
おばちゃんだったりするもんね。
そういうふうに最初からちゃんと表示してくれていたら、
まぁそうか、とも思うけど、ホテルのは、
何か、ホテルの厨房で作ってるみたいにイメージを
膨らませておいて、さ、その実、冷凍食品なんてさ。


それで、たまのディナーだから、って、
納得してお金払うことできる?
はいはい、って財布開けて払える?
そんなの嫌だもん。


料理そのものが納得できるような料理でさ、
サービスもきちんとしていて、気持ちよく
食事ができた、っていうのなら、俺、
別に払うの何とも思わない。

だけど、特別の日に、と思ってホテルに
食べに行った料理が、冷凍食品で
自分だって、家の電子レンジでチンしたら
食べられる程度の代物、だったら、わざわざ
お金なんて払って、なんていう気にはさらさら
なれない。嫌だもの。

だから、やたら格式ばっかり高そうに見せて
その実、大した料理なんて出なくて、
ぼったくられるようなホテルなんかさ。
行きたい、って思わない。


それって仕事の志があまりに低すぎるじゃないか。
何のためにホテルっていうものがあって、
どうして営業しようとしているの?
確かに商売だから、利潤の追求、っていうのは
ないといけない。
雲を食って生きられる、というわけではない。
夢だけで生きられはしない。

けれど、だからと言って、適当なものを出したり、
良心をお金にかえて安易にやってしまっていいのか?
それは仕事に対する責任放棄ではないのか。


ホテルに行って、レストランの食事に
冷凍食品が出てきた時、
最初はなんだか知らないけれど割り切れない、
部分があったんだ。で、その割り切れなさを自分で
ずーっと考えていたけどさ。
で、分かったのは、そんな仕事をしてていいの?
ということだった。

外見だけ整ってたり、
かっこがよくて、それらしく見えていれば
それでいいのか?
俺の思うところは、そこなわけです。

冷凍食品、適当に出して、それで
お客をさばいている。

ええ。そういう考えが今は支持されない、
「時代遅れ」の「化石の思考」と言われるのは
たぶんそうでしょう。
でも、表だけを飾ったものは、時期がきたら
それまです。旬が過ぎたらおしまいです。
ごまかしはごまかしだと思う。
時期が来たらばれておしまい。

ばれたら一気に信用をなくしてしまいます。
ごまかしがない、ということは、強いですし、
そういうことが信頼にだってあると思うんです。
長い目で見たら、そういうことが大切だ、
と俺は思うんですけどね。


うちのブログは、カウンターもつけていませんし、
アクセス数をカウントするものも
つけていません。

俺はこのブログで自分が話したいこととか
聞いてもらいたいことを書いていっている
だけで、アクセス数が増えたから、
多かったからどうだ、とかいうのは
どっちでもいいや、と思っています。

それよりむしろどうやって自分の言葉で
思うことを書いていこうか、それをいつも
思っています。
結構書いているほうはこれでも
苦心してはいるんですよ。(笑)

こんな愛想のあんまりないようなブログですが、
よかったらたまに覗いてくださって、
「あ、生きてる。」と思ってくださったら
それでいいかなぁ、と思っています。
こんなブログですが、これからも
どうぞよろしくお願いします。

       ×      ×     ×

姉がモリヒロシの本がおもしろい、というので
水柿助教授のなんたら、という本を読んだ。

津市は友達夫婦のいたおかげで
一時期よくお伺いしていたので、
今もはっきり覚えている。まして、このお話が
ちょうど俺が津に頻繁にお伺いしていた
時期と重なったし、、。
ああ、蜂蜜まんじゅうが食べたくなっちゃった。(笑)


それからお話の中に出てくる津の街の
描写を読んでいたら、マッピーカードの松○だ、とか
主婦の店の桜橋店だ、とか。
(主婦の店桜橋店は、いまはなくなって○ーズデンキになっちゃった。
主婦の店もアコレっていう名前になって、さらに合併していまは
岡田屋系列のマックスなんとかだって。)
後、お話の中に出てきたのが、大門の商店街だ、とか。


話とは全然関係のないところで、なかなか楽しめました。
友達夫婦はその舞台になったM大学(笑)から
程近い、というか、M大学と同じ町内の〇浜町に
住んでいるので、(丁目、が違うだけ)
そういう意味でもご近所の話で、読んでいて
楽しかったです。
あ、これはとても個人的な感慨ですね。(笑)


(今日聴いた音楽 フランソワ・クープラン 作曲
 小教区のオルガンミサ曲 から
 奉献唱 オルガン演奏 ジョルジュ・ロベール
  パリ サン・メリー教会における録音)


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Comments

こんばんわ。

いつも謙介さんの日記を読むと深くウンウンと
頷いてしまう説得力があるような気がして
凄い勉強になります!
そうですよね、、作るならキチンと責任を持って作るべきですよね!逆の立場ならどうしてただろうって思います。

ブログいつまでも止めないでください!楽しみにしてるんですよ☆
俺時代遅れのものって大好きな人っすからね!
情熱を注げるじゃないですか☆

それでは
また来ますね☆
何卒お体だけは大事にしてください。

Posted by: 真介 | 09. 02. 06 at 오후 9:13

----真介くん
 何か書いたときは一気に文章書いたので、後から読んで、余裕のない文章やなぁ、とは思い反省しています。だけど、俺がずっと言ってきたことって、ひとつなんですよ。ごまかすのは簡単なんだけど、いい加減にごまかしていたら、絶対やがてばれるときがくるし、やっぱりごまかすとか適当に済ます、って確かに大人のやり方で必要なときもありはするんですよね。知ってていわない、とか。(笑)でも、そういう部分もあるけど、良心としてここはちゃんとやらないと、っていう部分もあって。仕事はそうでしょ? やっぱりきちんとしたいじゃないですか。それで、何か長々と書いてしまったんですけどね。でも、言いたいことは、大して長くなくて、シンプルなことひとつだけなんですけどね。
はげましの言葉、ありがとうございます。

Posted by: 謙介 | 09. 02. 06 at 오후 11:38

以前にもうずっと以前なんですけども、東京湾岸のあのネズミさんの王国周辺のホテルめぐりというものをしたことがあります。食事もホテル内のレストランでとったのですが、謙介さんのおっしゃるように散々たるものでしたよ。体裁や見栄えはまぁはなんとか整えているのでしょうが、料理自体はかなりひどいなぁってものでした。雑で美味しくないわけです。ケーキバイキングというやつも試みたのですけれども、これぞまさしく謙介さんに教えていただいた銅版解凍ケーキでしてどれも同じ味(美味しくない)でがっかりです。ホテルとしてのデコレーションがきらびやかな分その内容のお粗末さが「こころの貧乏くささ」を感じさせて辛い経験でした。あれは。何かねわかるんですよこう肌で感じるっていうか、あんなところ所詮観光地ですから客はその場でとにかく金を落としてくれればいいわけで、そんな一見さんやネズミランドへやってくる他の国の方々を軽くあしらってる様があまりに如実にうかがえてしまってつらいというか非常に寂しい気持ちになったことを思い出します。家とは違ったところで食事をするということによって得られるものが「こころの寂しさ」だなんてあまりに哀しいことだなぁって思いました。

Posted by: b-minor | 09. 02. 07 at 오전 8:56

---b-minorさん
そういうご経験があったのですね。
そうでしたかぁ。なるほどなぁと思いながらお話を読ませていただきましたよ。
たぶんね、俺、ファミレスなら、冷食加工が出てきても、文句はいわないと思うんです。だって最初からそういうものだ、って思ってますしね。でもね、ホテルのレストランって、やたらお高い料金を取るわけです。それで、それに見合った、係りの人の接遇とか料理が出てくるのだったら、それでいいのですが、出てくるもの出てくるものが、業務用冷凍食品の加工ものだったらどうよ、って思うんです。そのくせ料金だけはホテル価格でやたら高い。ねぇ。一体なんだよ、って思います。実は謙介」、今日はお昼、餃子の王○に行ったんですけど。(だって昨日から王○のもの、食べたくなったもので。)王○なんて、オープンキッチンですから、作っているところが全部見えて、このほうがよほどちゃんとしているじゃないか、って思ったりしました。
いつもどうもありがとうございます。

Posted by: 謙介 | 09. 02. 07 at 오후 2:58

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