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09. 02. 25

遠く離れた場所で

Moss


二月もそろそろおしまい。
毎年のことだけど、俺の周囲でも卒業や異動の内示があって
今住んでいる場所を移ることになった、という話を聞く時期になった。

乗り物に乗って移動する時に、学校の横を通るときがあるんだけど
ふっ、と思うことがある。
その学校に入学して、いろんなことがあって。
やがてはその学校を卒業していく。
そしてその中には、その学校のあった街を遠く離れていって
しまう人もいるだろう。

人生はどんなことが起こるかわからない。
何かの偶然が重なって、その街を離れて
遠いところに行ってしまうかもしれない。
学校にいるときは、そこに居るのが当たり前のようで。
毎日会う友達や先生も当たり前だったものが、
卒業をしたら、もうそういうふうに会うことは
なくなってしまう。


この間、仕事場の街で仕事の帰り、
スーパーに入ったら、「なごり雪」がかかっていた。

あ、そうだった、と思い出した。
高校の体育の授業だった。
サッカーだったと思う。

ゴールキーパーのAくんが
こちらにボールが来ないときに、
のんびりした顔をして
「春が来て きみは きれいになった
 去年よりずっと きれいになった」
って歌ってた。
それがね、Aくんときたら、そこばっかり歌うの。
ずっとその箇所ばかり。

ゴールキーパーの近くにいた俺とKくんが
「オマエ、そこばっかり歌って、、、。」
って言ったら、「そこばっかり繰り返しで
どうしても出てくるんや。」って頭をかきながら言った。

Aくんは卒業して東京に行った。
今はある船会社の中国・広州支店にいる。

こないだ、サイトに出てる彼の姿を発見した。
それなりに貫禄がついて、大勢の部下や同僚に
囲まれて、仕事も順調のようだ。


ゴール前でなごり雪を歌ったあの場所からは
Aくんも俺も遠い場所に来てしまった。


はるかかなたのあの時。

彼はあの時、高校のグラウンドのサッカーゴールの前にいて、
俺は彼の歌を繰り返し聴いていた。


彼はそのときのことを思い出したりするだろうか。

ふと、そんなことを思った。

(今日聴いた音楽 愛子 歌 五輪真弓 
 アルバム 冬された街で 所収)

 五輪さんの「愛子」 いい歌詞なのでご紹介
 もちろん曲もいいです。

 
 青い日のゆらぐ心は
 いつの日か
 遠くの空へ消えてゆく

  清らかなあの娘の夢は
 いにしえのおとぎばなしに 眠らせて
 ひとり歩くの 暮れゆく街を

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