« 誰が作るか、どこで作るか | Main | 節分は終わったけれど »

09. 02. 10

雲のうえ

Kumonoue1

この写真は「雲のうえ」という雑誌。
(見たら分かるか。笑)

発行は福岡県北九州市。
一昨年、福岡に出張があって行った時に、
四国までの帰り、当時門司港から四国へ走っていた
高速艇で帰ったのだけど、(その後、すぐ休止になった。)
その旅客待合室に置いてあったこの「雲のうえ」を
持って帰ったのがこれ。


これは5号。この号の特集は「はたらく食堂」
中は北九州の街のあちこちにあるごく普通の食堂を
写真と文章で紹介したものだった。

Kumonoue3

前にも言ったけれど、謙介、実は今の仕事先で
広報係も担当していて、勤務先の広報誌も作って
いるので、あちこちの広報誌を興味を持って見ている。

で、今、俺の住んでる街もタブロイド版の広報紙が
出ているのだけど、これが正直言って、もう見たくも
ないようなひどさ。もうレイアウトは最悪、記事が
どこからどこにつながっているのやら分からない。
お知らせを見ていると、広報紙配布の次の日が
市の申込の締め切りだったり、とか、
内容だってむちゃくちゃ。そのうえ、市長がだれそれに
会ったの、だれそれに賞をあげただの、という記事も多い。

なので、読む気が起こらない。(それでも意地で
毎号文句を言いながら、見ている。)


大抵のお役所からの広報誌、紙 ってそうなんだけど、
本当に読む気になれない。ひどい。
(税金返せ、って言いたいぞ。)

だけどこの北九州市の「雲のうえ」はもう全然違う。

レイアウトはおしゃれだわ、添えられてある文章は
すばらしいわ。もう本当にクオリティが高い。

Kumonoue2


この号も何度も読み返したのはもちろんのこと
バックナンバーで今残ってるものを、俺、北九州市役所
に送料分の切手を送って、全部送ってもらったもの。

Kumonoue4

こんなにすごい行政が出している広報誌、って
見たことなかった。

この雑誌は毎号、それぞれ特集を組んでいる。
もちろんその特集には、市の広報だから、
当然「北九州市の」、というのが
頭につくわけだけど。

その毎号を読んでいると
本当に北九州市に行きたいなぁ、とつくづく思う。
北九州、っていうと、誰しも思うのが
工業地帯、ということかもしれない。

しかし世の中はいまやどんどん変化をしていて
北九州市はもう工業都市ではなくなってきている。
こないだ、博多から門司港までJR九州の電車に
乗ったときも、かつての工業地域はいまや広大な
更地になっているところが結構あった。
大体がスペースワールドだって、元は工場
だった場所を更地にして遊園地にしたくらい
だもの。

そうした北九州=工業都市、という今まで
イメージをドンと壊して欲しいという願いも
この広報誌には込められているように思った。
工場のある場所は、ほんの一部で、この都市には
背後に豊かな緑の山もあるし、海にはいくつもの
島もあって、そうした豊かな自然だってある。
それから街の中で、一生懸命生きている人がいて
こんないいところがあって。この広報誌から
そういうものがしっかりと伝わってきた。

先月末に10号が出た、ということなので
早速、昨日、送ってください、と送料分の
切手を同封して、お願いをした。
はやく着かないかな。(笑)

ちなみに本日2月10日は、
旧門司市・小倉市・戸畑市・八幡市・若松市が
合併して、今の北九州市ができた日なんだよ。
北九州市の誕生日ですね。

(今日聞いた音楽 悲しみは雪のように 歌 浜田省吾
 1981年 音源はレコード)


|

« 誰が作るか、どこで作るか | Main | 節分は終わったけれど »

おもうこと」カテゴリの記事

Comments

 僕らの世代では,北九州市=八幡製鉄所から煙モクモク,ってイメージですもんね(笑)

 大学が福岡だったから,広島への帰省の度に新幹線/在来線から眺めましたが,次第に工場が沿線から少なくなっていくのがわかりました・・・。

 ま,あれだけ広い市域を持ってるんだから,工業だけじゃないのは当たり前なんですが,教科書とかで作られたイメージはなかなか(苦笑)

 この「はたらく食堂」のページを見ただけでも,質の高さがわかりますね。さすがだ。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 09. 02. 10 at 오후 9:46

こんばんは。
この雑誌、凄いですねえ。早速調べましたよ、ふふふ。近所に配布先見つけました、明日連絡するのが楽しみ。
クオリティの高さはスタッフ見て納得。でも、きっとその土地(もしくは仕事)を愛しているからできあがるんでしょう。。。羨ましくなりました(笑)
すっごい昔にふるさと再生、とかで当時の首相が1億円でしたか、配布した時がありました。あの時いろんな建造物ができたものですが(今となるとちょっと悲惨な形で残ってたり)そういうものを建てるより、郷土の豊かさを紹介するような広報誌を作って紹介してたほうが活性化に役立ったかもしれませんね。

Posted by: 百 | 09. 02. 10 at 오후 9:57

「雲のうえ」のこと、知りませんでしたよ。弟が北九州市民なので、今度きいてみようと思います。
実は自宅(ずっと南下した山奥の田舎)からも距離的には結構近いのですが、滅多に行かないですね。でも近年では、母の出生地が八幡市東鉄町4丁目ということで、そのあたりに連れて行ったことを思い出しました。今日は市の誕生日でもあったんですね。
うーん、あまりにも知らないことが多すぎる。

Posted by: エト | 09. 02. 10 at 오후 11:43

----Ikuno Hiroshiさん
 謙介だって決してIkunoさんのことは言えないんです。北九州、って、全体的に工業地帯で、煙がもくもく、というイメージからずっと脱却できないでいましたもん。確かに今も八幡の製鉄所はあるし、工業とか港湾の街ではあるのですが、そうした部分がこの都市全体に占める割合、っていうのは、もう以前とは比べものにならないくらい小さくなっているようです。前に来たときは、若戸大橋だって煙の真ん中にあったように思うのですが、こないだは、すっきり澄みわたった空気の中にありました。北九州にも離島があったり、背後には緑の山脈が控えていたりなんて全然知りませんでした。そんな「意外」なこの街の表情を見せてくれるこの雑誌はやっぱりすごい、と思いました。

Posted by: 謙介 | 09. 02. 11 at 오전 6:42

----百さん
そうなんです。この雑誌を見ていて思うのは、各号、ひとつの特集に光を当てて、それについて取材をして書いているのですが、「どうだどうだ。」って言うんじゃなくて、そのどうだ、とは敢えて言わないで、淡々と写真も文章もあるんです。それでいて、対象を「好き」っていう目で見て書いたり写真を撮っているから、どうだどうだ、って声高に言うというのではなくて、一歩退いた抑制がきいていて、しかもちゃんと紹介になっていて、こちらの心を打ってきます。あ、市の広報って、やれ何とか町の民生委員のだれそれさんは、とか、モニターの何とかさんが、っていうような記事が多いんですが、本当にそこで
ずっと暮らしてきたり、生きてきた人の顔が生き生きと出ています。何号かの中に、北九州市の競艇場の予想屋さんの顔写真、っていうのも載っていて、すごく味のある顔をしていました。こういう広報誌、ってあ、読む価値があるなぁ、って本当に思います。

Posted by: 謙介 | 09. 02. 11 at 오전 6:51

----エトさん
地元の人は知らなくて、よその地方から来た人に教わったり、ってあります。俺だって、こないだ大阪の人に、こちらのうどん屋情報を教えてもらったくらいです。(笑)もう灯台もと暗しの典型みたいなものですが。謙介なんて北九州って、以前、ソウルに住んでいた時に、夜行の船で小倉に上陸して、乗換えで博多に行く、という単なる乗り換えの場所でしかなかったのですが、今にしてみたら、何ともったいないことをしていたのだろう、と思いました。
この雑誌に載った食堂を訪れたくて、一度行かなきゃ、なんてさえ思っているくらいです。街があって、そこで一生懸命生きてきた人がいて、って、本当に当たり前すぎるくらい直球勝負ですが、この雑誌が光っているのは、いかに他の都市の広報って、そんな当たり前のことが、全然ない、ということでもあるんでしょうね。そんな気がしました。

Posted by: 謙介 | 09. 02. 11 at 오전 6:58

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/44016657

Listed below are links to weblogs that reference 雲のうえ:

« 誰が作るか、どこで作るか | Main | 節分は終わったけれど »