オフ会 (その1)
申し訳ありません。
このところ更新の速度が以前にも増して落ちています。
確かに身体のこともありますし、
同級生が亡くなった、というショックもありました。
ですが更新の落ちている主な原因、
実は9月末に提出の原稿を抱えているのです。
その原稿書きが目下大詰めに来ていて、
訂正作業を毎日している、ということです。
今日も今日とて朝からやって何とか予定枚数
がんばりました。
とはいえ、おっさんですから、何せ集中力が持ちません。
14日の日曜の朝も実家に戻って、
仕事場から連れて帰ってきていた
おなべを立ち上げて、ぱたらんぱたらんと
原稿を打っていました。
そうしたらオフクロがのんきにテレビを見ながら言うわけです。
「ちょっと、すごいでー、○池百合子。ちょっと来て見よし。
今日の化粧、もうプロがやったとしか思えないバッチリメイクやわ。
いつにも増して、濃いわ!厚いわ! すごーいすごーい。」
そんなふうに言われてまで、まじめに打っていたりなどできません。
え、どんな? どれどれ、、、とテレビのある部屋に行っては、
ひとしきり彼女の化粧を観察して、うわーと絶句&感嘆して
戻ってくる、と。
戻ってきたら、え? どこまでどうやって何を直していたのか、
スコーンと忘却の彼方。(笑)
で、元に戻るまで相当の時間を要し、、というおバカな
ことをやっている今日この頃なのでございます。
とはいえ、その間、うれしいことがふたつありました。
遠くの友達が謙介は生きているのか? と心配して
くださって、寄ってくれる、ということがありました。
ひとつは12日の金曜日。
謙介のサイト「百の扉 千の出会いは 一本の道」
で以前リンクをしてくださっていた、
マッシヴさんが仕事場の街のほうに寄ってくださったのでした。
マッシヴさんのかつてのサイトは、森羅万象、さまざまな
ことについてのマッシヴさんなりの見方を書いて
いる、というページがありました。
それから、違うページでは、ゲイのビデオについて見て、
それを批評する、というページもありました。
そのゲイビデオ批評というのは、そのころはまだ
他のサイトではあまりしている人がなくて、
みんなそこを読んでは、参考にさせてもらったものでした。
マッシブさんの文章は潔くて、切れ味も鋭くて
自分の主張が明確なので、読む側にストレートに
響いてきました。
「そうそう、そうだよなぁ。」と思ったことが謙介も
何度もありました。
その後マッシヴさんはサイトを閉じられてしまいました。
ところが人生というのは不思議なもので
その頃から今度は、マッシヴさんと実際に会うことが
増えてきました。彼は律儀な人で、俺の住む街に
用事で来るたびに、時間を取ってくださって会いましょう
と言ってくれます。
何と振り返ってよく考えると、ゲイの友達の中で
一番回数的に多く会っているという友達は
マッシブさんだったりします。
今回の滞在は、マッシブさんの仕事が終わって、
最終の飛行機で帰るまでの時間、という限られた
ものでしたが、最近のゲイDVDの話はするわ、
マッシブさんのお好きなお菓子の工場に見学に
行くわ、と楽しい時間を過ごせました。
マッシヴさん、世の中の先端部で
いろいろなものを見ている方なので、
頭の回転のすんごい速い方です。
待ち合わせは俳句の額が架かっている
渋いスターバック○だったのですが、
謙介が行くと、マッシヴさん、パソコンを開いて
バシバシとキーボードをたたいているわけですよ。
スタバで、PCを開いて打ってるリーマンなんてああた、
この辺鄙の地で、何とまぁ都会的な眺めなのでせう。
一方謙介と言えば、田舎で毎日キウイ畑だの
みかん畑だの田んぼの中を通勤している人間です。
最近世間では定年後に田舎暮らしをしたい、という人が
結構多いんだとか。
田舎の古い民家を借りるか買うかしてそこに住むのが
憧れなんだ、という話をあちこちで聞きます。
別に定年にはなっていないけど、田舎暮らしをして
毎日イタチだのタヌキだのを追いかけている謙介は、
正直、そんな田舎暮らしなんて都会の人に
無理違いますかねぇ? って思います。
あのねぇ、田舎の家って、広いんですよ。
6部屋も7部屋もある家、夫婦二人でどうやって
掃除するんですか? 台所だけでも10畳くらい
あったりします。台所だけで都会のワンルームマンション
くらいの広さです。そのうえ、加えて
敷地だって広いんです。マンションの部屋を掃除機で
ささっと済ませる、というのとは訳が違います。
春には常緑樹が葉をじゃんじゃん落とし、
秋には落葉樹がじゃんじゃん葉を落とします。
庭の掃除と部屋の掃除だけで一日済んでしまいますよ。
憧れの田舎暮らし、はかっこいいでしょうけど、
現実は結構大変なんですよ。
それから結構大変なのが人間関係。
社会が狭いからお互いのこと、何だって
知っています。ひょっとして晩のおかずは
何だったかまで。いや、冗談抜きでそれくらいの
ことだって案外知ってたりするんです。
田舎ってホントこわいです。
田舎に住むゲイの人たちがよく都会のゲイの人たちの
進んだ状況を見て「あんな都会みたいに行くわけ
ないじゃないか。」って思うのは、そういう田舎の
ものすごく濃い人間関係がある、という現実が
あるからです。
そりゃ、北海道みたいに土地の歴史の
比較的新しいところはそういうしがらみだって
少ないからゲイパレードだって
できるでしょうけど、
ほかの田舎はそうは行きませんもん。
仮に田舎でゲイパレードがあったとして
それに参加したとしたら、パレードがあったその日のうちに
「どこそこの誰それさんとこの息子、
あんなパレードに出てたで」と瞬く間に
そこいら中に広まってしまっているはずです。
それは、あたかもゲイだ、って公言したのとさして
変わりはない事態になります。
そしてゲイなんて、公言した日には、パーンと
その地域社会からはじかれてしまう、という現実
だってあります。(実際に、そういう人を
見てしまったこともあります。その人はとうとう
その社会にいたたまれずに、ある他所の地方に
引っ越してしまいました。)
うちの近所だって、どこの旦那さんが
他所に女の人を作っているだの、
なんていう話、聞きたくもないけど
どんどん町内の情報として入ってきます。
何とかさんところの息子がゲイだなんて
公言したら、一発で町内全域の共通認識に
なり得るんですよ。
その辺、多分都会の人はよくわかんないかもしれませんが、
田舎の恐ろしさはそこにあります。
ゲイパレードなんてできるのは都会にいて、人間関係が
薄くて、誰なのか、という人物が特定されない、からで、
田舎で、みんなどこの誰が何をしているか、なんて
分かる世界では、、非常に難しい、と思います。
こないだ、うちのブログとリンクしてくださっている
「ヒシ形バブル」のヒシさんもお書きだったですが
田舎って、人間関係だけでも、ホント大変です。
あ、そうでした。
マッシヴさんのお話です。
マッシヴさんの才気煥発のお話、
のーんびりしている謙介は、
その鋭く速いトークに、「あははは」とただただ
笑うばかりでいつも時間が過ぎていってしまう感じです。
お昼がまだ、ということで、まずは近くの
和食のお店にお連れしました。
例の栄養士の友達に、スタバ近く、
そこそこおいしい昼飯の店、と聞くと
さすがです。即座にここがいい、と教えて
くれた店がそこでした。
食事は、豚のしょうが焼き、ザーサイの刻んだのが
載った冷奴、レンコンのきんぴら、五穀米、お味噌汁
それから最後に黒蜜のかかった寒天がデザートで
出ました。さすがに教えてもらっただけのことは
あっておいしかったです。
その食事の間にお互いの近況とか
前回お会いしてからのこととかの報告をしあいました。
食事が終わってから駐車場に戻り、市内をドライブ
と思っていましたら、何と意外なことを彼が言ったのです。
前に来られたときにお渡ししたお菓子がおいしかった、と。
そのお菓子工場が実は謙介がこないだまで入院してた
がんセンターの近くにあったので、そこへご案内しました。
さっきは店の中で他の人もいたので、やはりきわどい話は
できませんでしたが、車の中ではこわいものなしです。
ゲイ関係の話を山ほどしました。(笑)
そんな話をしているうちにお菓子工場に到着。
早速ガラス張りのところから、そのお菓子が作られて
行くさまを見学です。
マッシヴさん、ガラスの向こうで作っているおばさんの
動作を見て、どんどんアドリブで勝手にキャプションを
つけて行きます。
「あ、今のはあんこがきれいに塗れなかった。おばさんB、早速
修正です。」「今度は回転式のカッターにうまくお菓子が
載っていません。あ、ひっかかりました。今度はおばさんA修正です。」
もう横で聞いていて、ゲラゲラ笑ってしまいました。
見学の後、マッシヴさんはそのお気に入りになったお菓子を買われ
ました。
そうして少し市内をドライブして空港に。
その間の車の中ではまたいろんな話をしました。
マッシヴさんは話題が広いので、あちこち話が飛びますが
それがまたどれもおもしろくて、こちらはまた例によって
笑いっ放しでした。
そんなこんなで、日ごろ誰にも話せないゲイのDVDの話
をあれこれと伺ったり聞いたりすることができました。
謙介を山盛りの話で笑わせてくださると、
さっと飛行機で帰途につかれました。
それから、今度は20日。このブログにもレスを
くださる「緑の日々」の悠太さんがはるばる実家の街に
やってきてくださいました。
長くなりましたので、ここで一度措きたいと思います。
悠太さん来訪編は次回に。請うご期待。
「くらしのこと」カテゴリの記事
- 腕時計(2011.07.11)
- 筋トレ評論家にでもなれってか。(2009.08.17)
- イミダゾール・ジ・ペプチドの摂取について(2009.08.03)
- ホテル仕様のタオル(2009.03.19)
Comments
あの・・・ここに書かれてるオレ、
単なる「アホ」に見えるのは
気のせいですか?
_| ̄|○ ガクーリ
Posted by: マッシヴ | 08. 09. 24 PM 10:11
---マッシヴさん
すみません。マッシヴさんがそう思われた、としたら、それはひとえに謙介の
書き方が悪かったんですね。
本当に申し訳ないです。うーん。やっぱり修行が足らんようでございます。
Posted by: 謙介 | 08. 09. 24 PM 10:21