日曜午後の無敵のひとの話
以下の文章は、某所の掲示板に書いたのだけど。
ちょっと本日のことと関係があるので。
以前うちの家族が住んでいた街に
万亀呉服店という老舗の呉服屋があったんだ。
うちのオフクロも時々、そこで着物を頼んだり
していたんだけど、今はもう着物着る人が減って
しまって、、その老舗もちょっと前に廃業して
しまった。(と、以上前フリをしておいて)
日曜にオヤジが、「バンカメがメリルリン○を救済合併やって。」
と新聞を見ながら言いますと、
オフクロが、「え? メリルリン○、呉服屋にならはんの? 」
おかあさん、てばぁ。何でメリルが呉服屋にならんとあかんのですか。
マンカメではありません。バンカメです。
ただねぇ、メリルリン○って、ちょっと前には
四国の俺の実家のある街にも支店があったんだよ。
(今じゃその建物、そっくりそのまま新生銀行になってる。)
退職した年寄りのなけなしのお金、むしりとろうとしてさぁ
うちにもそのメリルリン○からダイレクトメールが
来てたみたい。そういうことでうちのオフクロ、びっくりしたことに
メリルリン○の名前は知ってた。
「メリルリン○って、知ってる? 」って聞いたら、
「牛印の株屋やろ」って。「けったいな名前やし、
いっぺんで覚えたわ。」 だそうです。
しかし、「牛印の株屋」に「けったいな名前」って、、。
先日、このブログで漫才の横山やすし師匠の話を
書いたよね。
その時に、横山やすし師匠の生まれが
高知の宿毛の沖の沖ノ島っていう島だ、って
俺書いたと思う。
そうしたら、その沖ノ島、日曜日に俄然有名に
なってしまいましたね。
ホラ、国籍不明の潜水艦が領海侵犯して
入ってきてた、っていうのが
その沖ノ島の近くだったわけですよ。
で、イージス艦、ソナーで捕捉できなくて
逃げられてしまった、っていうおまけもついててさ。
おまけにそのイージス艦、あの漁船との事故を
起こした「あたご」だったんだねぇ。
その逃げられた、っていうニュースを聞いたときにさ、
あーあまたかよ、って俺思った。どうしていい加減
改善できないのだろう、とか。
日本製のソナーって、ずーっとダメっていうのか、
ものすごく性能が悪いの。
もう伝統的に精度が劣ってる。
いつから、って、もう連合艦隊の大和とか陸奥の
あの時代から。それでそれが
ちっとも改善されていない。
少しは研究するとか、工夫改善するとかして
もうちょっとましなソナーにすればいいんだけど
まだダメ。だから今回みたいなことが起きる。
まぁそれはともかくとして。
その某国の潜水艦が、
どうしてあんなところにいたのか。
東京で言えば、横須賀沖にその某国の潜水艦が
うろうろしてた、っていうことでしょ? やれやれ。
一体何のためになんだろう?
そんなことは、その某国の潜水艦を捕まえて
聞かなきゃわかんないだろうけどさ。
だけど謙介は以前あの辺の海によく潜りに行ってた
人間だから、宿毛の沖に某国の潜水艦が来てた、、
っていうと何となく分かるような気もする。
ヒントはこれでございますよ。
はい。みなさまご存知の戦艦大和ですね。
これ、大和の試運転航海時で
最高時速の27ノットを出したときの写真なんだけど、
どこで撮った写真かというと、
それがこの沖ノ島の周辺なんだよ。
宿毛湾という場所は、実は大日本帝国
連合艦隊の訓練海域だったの。
ちょっと考えたらすごい場所だと思わない?
だってさ、8万トンの戦艦がですよ、どんどん
加速していってそうして最高時速を出して
走れる海域だ、っていうことでしょ。
だからある程度の広さとか、周辺の環境の
状態とか、そういうのがある程度揃っていないと
そんな訓練なんて出来ないんじゃないか、と思う。
確かに真珠湾に似てた、っていうのも
あるらしいのだけど。
ということはですよ。連合艦隊が訓練場所に
してたんだったら、それをそのまま海上自衛隊が
引き継いで、訓練場所にしてたって、
何の不思議もない、って思うんだ。それにそんな
訓練できる場所なんて条件を絞っていけば、
限られてくるだろうしさ。
だからその沖ノ島の辺で、
海上自衛隊が非公開の訓練でも
してたんじゃないのかしらん。
それをまぁ、某国がこそこそっと覗きに来てて、
ついうっかり見つかってしまった、と。(笑)
そうしたら、うちのオフクロがまた、無敵なことを
言い始めたわけですよ。関西のおかんという人種は
どうしてこうもまぁ無敵なんでしょうかねぇ。
「自衛隊の船がやね、ここは、うっとこの海
(自国の領海内)やし、自国の領海やから自由に
魚雷の射撃訓練をしました、とか言うて、
魚雷を発射したと、そうしたらたまたま
領海侵犯をして入ってきはってた、その
どこの国のかわからへん潜水艦に当たって
しもうた、と。それはあかんの? 」
「おかあさん、そんなのは日本国憲法の第九条からしても
あきませんよ。それに、魚雷が当たったら、人がぎょうさん
死なはるやないですか。
人の大切な命が喪われるということですよ。」
「そんなん、日本がまじめすぎるんやわ。外国なんか見よし、
意図的にわざと嫌らしいこと何ぼでもやっといて、
ああすまんすまん偶然やったんや。たまたまや。
悪気はないねん。かんにんかんにん。 あはははは。とか、
しょっちゅうやってはるやないの。こないだかて
ロシアの辺であったやないの。
それに、撃たれた方かて、言われますよ。
何であんた他の国の領海の中にまでわざわざ入ってたの?
何しはるおつもりやったの? って。 そうしたら申し開き
できへんやないの。スパイしてました、とも言えへんし。」
「いや、そういう時は、多分、その時潜水艦の
上昇舵がたまたま故障してて、とか、
レーダーが故障してて、つい他国の領海の中に
迷うて入ってたんです。知らんと迷うて入ってきてた、
無抵抗な他国の船に発砲するなんて、卑怯やないか、
くらいなことは言うと思う。」
「どっちが卑怯やの。人の国の中までわざとらしいに
勝手に入りこんでて。そんなものお互いさまやわ。」
「まぁねぇ。国際政治なんて、きれいごとを言ってても、
所詮はだましあいの世界だしねぇ。嘘と欺瞞を、
愛と若干の信頼という言葉でラッピングして見栄えを
整えたのが国際政治かなぁ、とも謙介は思っております。(笑)」
「そやし、もっと性根悪うに立まわらな。」
「おかあさん、次の内閣の外務大臣に立候補しはるおつもり? 」
「え? 私、なったろかしら♪」
「頼むからやめてね。」
「頼まれたら、やめなしゃあない。」
「はいはい。」
関西のおかんは何でも好きなことを言うとります。
無敵です。まったく。
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