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08. 09. 29

読書感想文 その後(1)

先日アップした「読書感想文」なんですが
もうちょっと補足を書きたいと思います。

あの記事でいろいろとご意見とか、俺はこう思う、という
お話もいただきました。ありがとうございました。

そんなことへの俺なりの考え方とか
言葉・説明不足だった部分もあったなぁ、と
思うところもあったりしたので、
それについても書いてみようかと思ったわけです。

実は謙介、人の書いた文章をチェックする、という仕事、
雑誌の編集、原稿の校正という仕事
何度か勤務先が変ったにもかかわらず
今も自分の仕事の担当としてに入っています。

昨日も大学の時の恩師から電話がありまして。
「今度、大阪の○文堂から本出すよって、
校正頼むわ。」というお話で。

その仕事とともに、今の勤務先で毎年出している
雑誌の編集という作業も
来月からぼつぼつ入ってきます。
その雑誌の校正は、一応各執筆者が
責任を持ってすることはするんですが
いよいよ出版という前に、通し校正というのを
します。その通し校正は
最終的に、これでいいかどうかチェックする校正です。
校正っていうのは、できるだけたくさんの人の目が
入ってたほうが間違いが少なくていいですから。

そういう仕事を持っているために
人の書いた文章とか書類を見る機会というのが結構ありまして、
その時、チェックをして、「すいません。ここの部分、
書いてある意味がよくわかんないんですけど。」と、
執筆者本人に直してもらう
というようなことも日常的にやっています。


感想文の書き方、何もあんなふうにしないでも
そんな自分の変化に気づくなんて
いうことは一生のうちに何度あるか、というような
ことなのだから、
淡々と感想を書いていけばいいんじゃないか、
そう書いてくださった方もおいででした。

その気づき、は本人の問題だから、なかなか
難しいことかもしれません。

俺、高校の時、夏休みの読書感想文、
「時刻表」で書いたことがありました。
そうです。日本交通公〇(当時)の時刻表です。

時刻表には、言うまでもなくそれぞれの交通機関の
出発・到着時刻が書かれています。
それをぼんやり眺めていただけではそうです。

でも、

それが例えば、会いたい人に会いに行くために見る、
となったらどうでしょう? 
一分でも早く、到着するためにはどうすればいいか、
時間はかかっても、少しでも安く行こうとすれば
どうすればいいか。
そういうふうに自分の側に「思い」があってその
数字を見つめて行ったらどうでしょうか。
そこにあった数字を見て、「ちぇっ!」って思ったり
「やった、ラッキー」とか言っている自分がいたりしませんか?

こちらが思いを込めて数字を見て行くと、
今まで単なる数字の並びでしかなかったものが
そうではなくて、特別なものとして
自分の中に飛び込んでくるようになると思うんです。

そんな変化が俺の中にあって、そのことが俺はびっくりした!
と読書感想文に書きました。
確かに変な読書感想文かもしれません。
何たって時刻表ですもん。(笑)
謙介が高校生だったころの
文庫本の売れ筋は太宰と三島と漱石だったそうです。
みんなまぁ「津軽」とか、「潮騒」で感想文を書いて
いるのに、一人時刻表。
でも、いや、だから「謙介の作文やったなぁ。」と
現国の先生は笑っていました。


俺のそんな気づきなんて、全然大したものでは
ありません。こんなの誰だってそう感じることじゃないでしょ。
人生の転機になるような
一大気づきでもありません。(笑)
でも、そんな数字の変化を見て、そのときの
「ぼくはとても驚いたのです。」

他の人には、そんなの普通じゃないか、と思われる
ようなことでも、それが
「自分にとっては、びっくりした! 」
それを書いたらいい、と思います。
読んだ作品はあくまでネタで、
そこから導き出された自分の中の変化を書くこと。
感想文はその変化を、書いていくものだ、ということです。

そんな気づきなんて、、人生にいくらもあるわけでないから、と
お書きくださった方は、俺の文章をとても真剣に受け止めて
くださったのだと思います。
それでそのお気持ちから、誠実な反論をして
くださった、ということだと俺は感じました。

ちょっと長くなりそうです。一話完結のつもりだったのですが
もうちょっと続けます。とりあえず、今日はここまでにします。

          ×           ×


台風15号のアジアコードは「チャンミ」。韓国語で「薔薇」。

それがさ、俺がソウルに住んでた時に、最寄の駅の近くに、
うらぶれた旅館があって、その名前が「チャンミ」だった。
なんかねぇ、ラブホじゃなくて、連れ込み旅館。
オンドルの部屋があって、入り口に管理人の
アジュマがいて、閑なときはスルメ食べながら
テレビを見て大口あけて、あはははと笑い、カップルが来たら、
さっと訳知りな顔をする、そんなおばちゃんがいそうな旅館。
薔薇荘旅館。(チャンミジャンヨグァン)
何かチャンミ、っていうと、その旅館のことを思い出して、
場末のうらぶれた旅館、っていうイメージが出てきてしまって。
でもまぁ、イメージであれこれ言ってはいけないんだけどさ。(笑)


勤務先で、来月後半、ある会議に出てくれないか、
という話が出てて、
月曜なので、がんセンターで主治医と検査結果を
もとに相談する。
まぁ、今の状態だったら、大丈夫でしょうという
ことで、明日、「その出張は出ます。」という返事を
することに。
出張するとなったら、なったで、10月の仕事の
計画とか予定をちょっと変更しなくては、これも
明日の仕事だなぁ、と思いながら病院を出た。

(今日聴いた音楽  愛子  五輪真弓歌
1973年 五輪さんの歌の中では全然知られて
いないほんの短い歌なんだけど。ドラマの主題歌ね。
すごくいい曲。愛子というのは、恐ろしいことに
作家の佐藤愛子さんのこと。彼女の半生の
ドラマのテーマ音楽だったので。)


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Comments

時刻表の読書感想文、謙介さんの書いたその感想文を是非拝読してみたかったなぁなんて思いながら今回のエントリー読ませていただきました。感想文とはその自分の中の変化を書いてゆくもの。という言葉にはっとさせられるのと同時に、そうだよなぁ、そうだよそうだよ!とこの自分が興味を惹かれる文章を頭に思い描きます。その文章の向こうに人が居るということ。ちゃんと心を持った人が誰かに向かって言葉を記しているのだということ。そのことを感じる時にこそ、もっと読みたい、この人の言葉をもっと読んでみたいという思いがするような気がします。続きを楽しみにしています。

Posted by: b-minor | 08. 09. 30 at 오후 1:05

---b-minorさん
 感想文、ってあるから、「感想」というところにみんな目がいってしまいがちになるんですが、その実、大切なのは、その本から導き出された自分の変化とか気づき、ということじゃないか、と思っています。
そうやって自分の内面を相手に伝えること。それとこの相手というのは、どうしても自分が文章を読んで欲しい、誰か一人でいいんじゃないか、って謙介は思っています。その人のために物語を書く、文章を作る。何だか文章を書くことの原点は、そこにあるような気がしてるんです。
 うーん。高校の時のその読書感想文は、卒業した時に、風呂のたきつけになってしまった記憶があります。(笑) 幻の作品ですね。

Posted by: 謙介 | 08. 10. 01 at 오전 12:14

こんばんは!

今回の謙介さんの日記?メッセージを読んで謙介さんのお仕事の内容に触れることが出来て、いつも読んでいる小説の中に校正という作業が入って完成されていくものなんだなってことを知れてとても興味深く読めました。それと何よりも目を引きつけられた文章が『「自分にとっては、びっくりした! 」
それを書いたらいい、と思います。』という言葉が心に響きました!自分が感じているモノを素直に表現するということが以外に難しいものであり忘れがちなものだと思うから。
「時刻表」から書かれた謙介さんの読書感想文ってどんな完成を見たのか気になりますです☆

Posted by: 真介 | 08. 10. 01 at 오후 7:44

----真介さん
 俺の仕事の分担の中に、雑誌の編集、っていうのもあるんです。その担当になって、今年でもう10年以上になるんですが、でも不思議と毎年何か問題が起きて、慌ててその対処をする、ということになります。ホントに毎年毎年同じようなことをしているから、少しは手順とか作業も慣れてよさそうなんですが、毎年それぞれ違った問題が起きてくるので困ります。(笑)
 秋はいろいろと考え事をする時期ですよね。また真介さんの文章も読ませてくださいね。楽しみにしています。いつもどうもありがとうございます。

Posted by: 謙介 | 08. 10. 02 at 오전 12:43

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