体脂肪低すぎの問題
今日は久しぶりに管理栄養士の友達と昼ごはんを食べた。
「暑いねぇ。」
「もう何もする気が起こらないよねぇ。」
「もう仕事するんやめたら? 」
「やめて、かき氷でも食べに行こうか? 」
実は、隣町に、日本一のかき氷を食べさせてくれる、と
評判のお店があってさ。
その一軒は雑誌のブルータ○で紹介のあったお店。
ブルータ○はその店のかき氷を「日本一!」と言ったんだけど、
実は地元の人はもう一軒のお店のほうがいい、と
いうところがあってね。
そこの店のイチゴミルクがねぇ、もう絶品なんだ。
ああ食べたい。
ここのイチゴミルクのイチゴのシロップは、イチゴの出盛りの時期に
本物のイチゴを煮てシロップに作っている。他の店みたいに
着色料だの香料で単に紅くしたシロップをけかけるんじゃないんだ。
そのイチゴから作ったシロップを惜しげもなくたーっぷりかけてくれて
その上からさらに練乳を、、。
こんな具合。
あー、食べたい食べたい。
「えーー。行きたいけど、昼から仕事の打ち合わせが
入っとるもん。」
それにこの暑さ(昨日なんてその街の最高気温
37.7度。ひえええ。)
やれやれ。
そういうことで俺たちはお昼ご飯となった。
今日はいつもの店とは違う中華の食堂。
ここは中国から帰ってきた人が作っているところなので
なかなかおいしい。少し遠いので暑い日盛りに行くのもなぁ
とは思ったけれど、友達も行こう行こうというので
久しぶりに、ということに。
メニューを持ってきてくれたおばちゃんに、
「あ、中華どんぶり2つ」と注文をした。
話題はやっぱり俺の体調のことについて。
「このあいだ、主治医に、体脂肪、少なすぎてもいけないですよ。」
と言われた、という話をした。
「ホラ、よくフィットネスというか体を鍛えている人の中で
体脂肪をやたら低くしてる人がいるでしょ。体脂肪6パーセントとか。
あれって、身体に影響ないの? 」と訊いた。
「そら、あるよ。体脂肪1ケタなんて、身体の負担考えたら
ムチャクチャよ。たとえばね、女の人が体脂肪そこまで
落としたら生理が止まるもん。」
「生理が止まってどうなるの? 」
「ひどかったら、20代で更年期障害だってはじまる。」
「え、それっておばあさんの身体になりかかる、っていうこと? 」
「そう。体脂肪を極端に落としていくと、体のホルモンバランスが
狂ってくるからね。だから男の人でも髪の毛がどんどん
抜けていったり、髪の毛が細っていったりして、
頭がなんか寂しい、ようになるしねぇ。ひどいときは
摂食障害だって起こすし。まぁ、その前にもっと大変な
ことがあるけどね。」
「何? 」
「そういう低い体脂肪の状態ってね、分かりやすくいったら
こぶがないラクダなんだよ。」
「こぶなしラクダ? 」
「そう。ホラ、こぶのなかにラクダは養分をためておいてるから
砂漠のような過酷な場所でもなんとか移動ができたりするでしょ。」
「それのこぶなし? こぶがなかったら、栄養分がないわけでしょ?
何も出来ないじゃない。」
「そう。だからたくわえが全くない状態。」
「どうなるの? 」
「そらもう無防備状態よ。」
「無防備って? 」
「脂肪のバリアがあるからこそ、風邪だってひきにくいし、
保温されてるから体温調節だってできるけど、それが
ないと、外の気温の状況とかが急に変化したら、
その変化がストレートに身体に伝わるようになるからね。」
「じゃあ、体脂肪が少ないと、病気になりやすい身体になるの? 」
「そう。だからスポーツ選手の寿命って、普通の人に比べて
短いでしょ。長生きできない。」
「だけどさ、俺の周囲にも結構いるよー。体脂肪1ケタだ、とか
1ケタを目指す、とか言ってる人。 」
「それはねぇ、老化をやたら早めてることだよ。」
「だけど、フィットネスに通ってる人って、いつまでも若い
身体でありたい、と思って行ってるんじゃないの? 」
「でも体脂肪を必要以上に減らす、っていうのは
それが老化を増進させることになるから。」
「何だか皮肉だねぇ。一生懸命身体を鍛えて、結果、老化
を煽ってたら。」
「うーん。だからトレーニングするのはいいけどさ、ちゃんと
調べるとか知識を得て、本当に身体のためにいい
トレーニングをしないとね。 周囲の人に
影響されて、低けりゃいい、って
自己判断でやってたらそのうち身体がダメになって
取り返しのつかなくなることだってあるもの。
こないだも、やっぱりいたしねぇ。ボク、プロテイン飲みはじめたら
なんだか太ってしまいました、っていう人。そりゃ
あんなもの飲んでたら太りまっせ。それに寿命だって縮めるし。
体脂肪だって、低けりゃいいか、っていうとそんなことは
全然ないしさ。」
「だいたいどれくらいがいいの? 」
「BMIが20前後で十分。少なくとも13とか15なんていうのは、、
もう異常よ。女の人が15パーセント切ったら
更年期障害はじまるもの。」
「え? そこらあたりから老化現象が始まるっていうこと? 」
「そう。体力づくりに行って、体調不良を増進させてたら、
しゃれになんないでしょ。だから、極端に体脂肪が少ないのは
何の自慢にもならない。確実に身体壊すから。
止めたほうがいいよ。」
「だけど、日本人って、長生きなんでしょ。なんかこないだ
また日本人の平均寿命が延びた、って言ってたけど。」
「ああ、あれねぇ。実はね、寿命には二つあるんだ。」
「え、何? 」
「平均寿命と、健康寿命。」
「どう違うの? 」
「健康寿命は、何歳まで、健康でいられるのか、ということね。
いくつまで一人で自立して生活が送れるか、っていうの。
平均寿命は、本当に生死のかかった寿命。でね、
当然平均寿命からだいたい6、7年を引いたのが健康寿命
になってるんだ。今のところはね。 ということは、
この差の6、7年はさ、もうホラ、お年寄りだと
寝たきりになったり、介護が必要な、っていう状態
のことなんだよ。 でね、今、栄養士が取り組んでいるのは
この健康寿命と平均寿命の差を何とかして少なくしよう
ということなの。 」
「あ、なるべく人生の最後のほうまで、健康でいて、寝たきりに
なったりすることが少ない状態でいられるようにする、
っていうこと? 」
「そうそう。」
「はぁ、 俺、初めて聞いた。健康寿命、って
いうのがあるんだ。」
「だから本当に伸ばしたいのは、そっちのほうなんだけど。」
「そりゃそうだよね。」
「まぁメタボ関連で、体脂肪ってやたら悪者みたいに
言われたりすることは多いけど、何事も程度問題でさ。
少なすぎも病気になるし、人生縮めるし、、結構問題だからね。」
「はいはい。分かりました。適度な脂肪は必要、と。」
「じゃあ、カキ氷無理だからこの後、コンビニで、ハーゲンダッ〇、
買って帰ろう。」
「あ、それ、いいねぇ! 」
ということで、今日のお昼は久しぶりに管理栄養士の友達に
栄養学講義を聞いたのでありました。
体脂肪、低すぎも問題なんだそうで。
やっぱりほどほどがいい、とのことですね。
× × ×
はてさて。
たぶん、日本で一番営業しない駅が今日オープンしました。
だって、1年の間で2日しか営業しないんだもん。
今日と明日だけ。(笑)
津島さんの駅です。
さぁさぁ期間限定好きのみなさんは急がなきゃ。
津島神社っていうのがその駅の沖にある島にありまして。
今日・明日がそのおまつり。
神社の島まで橋があるのだけど、お祭りのときだけ、
橋に板をつけて渡れるようにしてある。
え? それ以外の日?
板をはずしてあるので渡れないんですよ。
篤姫の書いたという短冊が見つかった、という。
「読める? 」って聞かれたけど、、
ちょっと写真を見せてもらった。
変体仮名を使っているので、上にその読みを書いておいたけど
を ほの
年越へし 池の岩本能 亀も猶
こか に すむ
う古可ぬ御世尓 契てや 須武
年を経し 池の巌の 亀もなほ
動かぬ 御世に 契てや すむ
って、短冊に書いてあるよ、といったら、あ、読めたねー、だって。
かな書道が専門なんだから、、これくらいは読めます、って。(笑)
ソルジェニーツィンさん、って、まだ生きてはったんやね。
すいません。 とっくに、、はぁ、、もう、、と思っておりました。
主治医の都合で今日のはずだった診察は水曜に。
数値が改善していてくれたらいいんだけど、、。
(今日聴いた音楽 メンデルスゾーン作曲 真夏の夜の夢 から
夜想曲 作品 61の7 指揮 サー・コリン・ディビス
演奏 ボストン交響楽団 )
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Comments
かき氷っ!!めっちゃ美味そう~食べたいっす~!!
ってか体脂肪ってやっぱ大切なんですね!俺もこの間、健康科学の授業でやったんですが、何事も程度が重要ですね、やりすぎ禁物。
とりあえず・・・俺もハーゲンダッ○が食べたいです(笑)
Posted by: リト | 08. 08. 06 AM 7:48
---リトくん
やっぱり身体って、その栄養士の友達にレクチャーを受けたんですけど、全体の調和があって、その微妙なバランスの上に成り立っているだけなんですよね。そのバランスはものすごく繊細なんだ、とちょっとした変化でバランスが崩れたら体調も悪くなってしまう、という話でした。そんな身体なので、食べるものも偏らず、やっぱりちゃんと考えて食べないといけない、って思いました。やりすぎ禁物、ホントにそうですよね。
それから、氷、おいしそうでしょ。それがね、このシロップも違うんですけど、
実はこの氷がね、ものすごく細かく削ってあって、匙ですくって口に入れたら、ふんわりと溶けていってしまうようで、それはもう天にも昇る心地。(笑) それで雑誌の評価で日本一のかき氷、となったそうです。近くだったら、お誘いするんですけどねぇ、、。
Posted by: 謙介 | 08. 08. 06 PM 10:28
かき氷というと,ソウルのパッピンスを思い出すんですよねえ。
てっぺんに赤い球体が乗っているから,てっきりチェリーだと思ってぱくっとやったらミニトマトだったという・・・。今でも,デフォルトなんでしょうか(笑)
新村周辺でクラスメートと食べ歩きましたが,大半のお店が残ってないでしょうね,たぶん。
手作りシロップが大変おいしそうです!!!!!
Posted by: Ikuno Hiroshi | 08. 08. 07 PM 10:37
----Ikuno Hiroshiさん
パッピンス! おお!ゴージャス。(笑)
夏になったら、友達(もちろん女の子)がヒョン、行こう行こう、と言って何度も一緒に行かさされました。おごらす目的ですもんね。まったく。アイスクリームにスイカに、みかんに、あんこに、ペパーミントシロップに、コーンのお帽子に、、。何だかごてごてしていないと許さねえ! っていう印象でした。 そうでしょうね。何せあの国はどんどん店が変っていきますよね。俺が帰国して1年後に友達にあのころ行った店のことを聞いたら、大半がもうありませんでしたし。
Posted by: 謙介 | 08. 08. 07 PM 10:43