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08. 07. 02

イケメンについて(その1)

昨日のこと。

「謙介、4時からの面接は出てね。」って同僚が言った。
「え? 俺も出ないといけないの? 
YさんとKさんとMさんで話して決めてもらったらいいのに。」
「いいから出る。四の五の言わない。」
と強硬に言われて、さっき、にわか面接官になりまして
面接をさせていただくことに。

面接というのは、来月うちの仕事場で、ちょっとした
資料とか本の移動作業をしなくちゃなんないんだけど
それをお手伝いしてくれる学生のアルバイトの面接。

仕事をお願いする人数が5名で
実際に応募してきてくれたのが8名。
あ、なるほどぉ、と謙介は思った。
もしも、これが5名の応募で5名だったら
俺なんかいらなかったんだ、って思う。
3名の人にごめんね、って言ってお引取り願わないと
いけない、と。
みんな人をそういうふうに採用・不採用するの
って、不採用だった人の気持ちを考えると
断るのって、心理的な負担が大きくて、やっぱり嫌だから、
なるべく多くの人にその心理的な嫌な気持ちを
負担させよう、と思ったのだと。
あの人も一枚加わったから、ってあることで
お断りする心理的な負担を少々でも軽くしよう、とする、っていう
ことなんだろう、と俺は思った。

で、事前に履歴書をいただいていたので、目を通させていただく。
荷物運びのバイトなんて、誰でも良さそうなものだと思うのだけど
募集時の要件で、面接で採用を決めます、としていたそうなので
やはりちゃんと面接をしないと、ということなのだそうな。
それならきちんとしないといけないね。
いい加減なことやってたら、エントリーしてくれた学生さんに失礼だ。

で、まぁ面接ということになった。面接は
ひとりずつ。入ったら、牢名主みたいに
人相の悪そうな面接担当(あははは)が
4名いる、という寸法。

だけど、俺が大学院の試験受けた時だって、
結構すごかったぞ。
大学院の試験なんて、談合以外の何者でないものね。
事前にその自分が指導していただくことになるだろう
先生のところに行って、自分はこういう研究がしたいんです、
って研究計画の話をしておく。先生も、そうしたらこういう
方法でやりなさい、と方向を示唆しておく。
で、まぁ形だけの試験を受ける。
午前中は専門科目と語学。
国文科は、その時代を表す文学・国語学の用語の中から
自分で適宜3つ選択して、その言葉を400字程度で
説明をする、というのが第一問。
第二問目は、古今集の短歌が毛筆で書いてあるので
(変体仮名で)その歌を読み取って、なおかつ歌の
解釈をする、というもの。
これを90分でする。
これが午前中の専門。(語学は説明省略)
午後は面接。
その面接がさぁ。
面接会場に行って、入ったら、試験官が5人いて
おら、のけぞりましたですよ。
で、午前中にやった専門の解答用紙が置いてあって
俺が答えた語句の説明を全試験官の先生が
そのまま交代で見て採点するというもの。
歌舞伎の成立史と言霊については
よくまとめています、とのこと
で、その次は、論文をどうするか、という話にいきなり
飛んだ。つまりはもう院に入っていて
どういう研究をするのか、ということが話の中心。
院の入試なんて、、そんなものでした。
だって、最初からもう決まっているようなものなんだもの。
でも面接試験の部屋に入ったら5人の試験官がいたのには
びっくり。
だからたぶん今日受けていただいた学生さんたちも
さぞやびっくりしたんじゃないか、って
思う。いきなり4人いたものね。

学生さんたちのびっくりしたような顔を見ていたら、
そんなことを思い出したり、した。
でまぁ面接になりまして。
で、適性はもちろんのこと、通ってきてもらうので
その通勤のこととか、条件のこととかお話をしたら
どうしても折り合いのつかない人が3人でてきて
みんななんとなく意見が一致して、その5人になるよね、
っていうようなことになった。
ごく自然な流れでそうなった。

で、その今回面接をした後で、しみじみと思ったことというのは、
(いや、それは実際前々から思ってて、そういうことじゃないか
って言ってきてたことだったんだけど。)
世間でイケメンって呼ばれる人たちのこと。

イケメンって言われる人たちって、たぶん
その人の「仕事上のキャリア」ということで言えば、
まだ取り立ててこれ、という実績がない人間のことだ、と俺は思う。
人に言えなくたっていい。自分の中で、俺、これだったら
自信を持って自分がやった仕事です、って
言えるものを彼らは持っているのか?

アサヒ新聞のアエ○って、このところしゅっちゅう、というか
もう次々にイケメン特集を組んでる。
いや、たまに、なら、ああちょっとした試みかな、って
くらいに思えるんだけど、
それがもう普通じゃない、っていうのか、
「思いっきりはじけてますねぇ。」
っていうようなはしゃぎ方なの。
イケメンイケメンイケメンって。

本店のアサヒ新聞だと、そういうことは
やっぱり言えない、っていう意識があるからなのか? (笑)

その分
支店のアエ○では
もう言いまくり状態。
「イケメン相関図」なんてものまで作ってる。
このはしゃぎっぷりは、一体どこに起因しているんだろう?
わたしたちだってイケメン特集やりたいんですぅぅぅ、って
思ってて、それを実践した結果なのか?


俺はイケメンどうのこうのより、
その能天気なはしゃぎ方の理由がよほど知りたいなぁ、って思うけど。(笑)


文章がまた長くなってしまいました。
(ま、いつものことですが。)
今日はここで一旦措くことにします。
もうちょっとこのことを続けて考えてみよう、って思います。
よろしければまたお付き合いのほどを。


(今日聴いた音楽 哀しみのスパイ 歌小林麻美
 ちなみに作詞松任谷由実 作曲玉置浩二
 「雨音は、、」よりこっちのほうが謙介は好きでしたねぇ。
 「ユゥ尻」で検索したら、多分出てくるのではないかと。
 ここいら辺では「つべ」って「お尻」の意味の方言
 なんですけどね♪ )

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