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08. 07. 09

筆跡鑑定、、か?

今日は朝から古文書の解読作業。
古文書を読む日は白衣を着る。
白衣を着て仕事をしていると、
別のセクションから「字を書いて欲しい。」と
のしぶくろを持ってきたおねいさん。
「あ、今日は古文書解読の日なんですか? 」
「そうなんですよ。 頼まれたのが、3件ほどあって。」
「でも、謙介さんが白衣を着てるって新鮮ですよね。」
(一応字を頼みに来たので、気を配った発言と思われ。笑)
「そう? びみょーじゃない? 」と別の同僚。
「何か悪徳整形外科医みたい。」そのまた別の同僚。
「何? その悪徳、ってさ。」俺がそう聞くと、
「ふふん。」(はなであしらわれてしまいました。)


ヒシさん、俺って悪徳整形外科医みたいな顔してます? 


「ふん。どうでもいいけどさ、最近のお医者さんって、
こんなふうにぞろっと長い白衣なんか着ないじゃない? 」
「じゃあさ、変なものばっかり作る発明家。」
「やかましい。」

「で、何を書くの? 」
「おなかもとさん。」
「あ、はいはい。お中元、と。」
「下は? 」
「××××。」
「わかった。じゃあ、ちょっと待ってて。すぐに書くから。」

そんなものは1分もかからない。
「はい。」
「え、もう書けたの? 」
「こんなのすぐだよ。」


「ひとつ、質問なんだけどさ。」
「何? 」
「字ってやっぱり、その人の性格とか出るの? 」
「出るんじゃない? 」
「え? やっぱり、出るの? 」

「こないだのノンノにさ、性格丸バレ!筆跡診断テスト、っていうのがあったよ。」
「何よノンノって? そんな雑誌、いい歳したおっさんが、見るわけ? 」


「いや、その筆跡特集っていうのがあったし、まぁ洞爺湖サミットも
あったし、、。」
「何でノンノと洞爺湖サミットなのよ? 」
「ノンノってアイヌ語で花、だしさ まぁアイヌと言えば北海道、っていう
ことでさ。(笑) だけど、俺どんな雑誌でも見るの好きだもん。」
「何でも見るの? 」
「結構いろんなジャンル見るよ。ほら。これはブルータス。」


Brutus


「上野の森美術館の展覧会とコラボさせてたんだね。」


「はい、次は、おらの入ってる学会の雑誌。」

まじめなざっし。

Majimenahon


「なんかむずかしそう。」
「そりゃそうよ。韓国のことだって出てくるけど、ピとか
ドラマの朱蒙なんてのは、出てこないもの。」(笑)

「はい。ノンノ。」


Nonno


なぜ、謙介の机上にノンノがあるのか? というような
疑義は挟まずに、虚心坦懐な心で見てくださいね。
でも、どうし、、おほん。えへん。

「あ、まぁいいや。で、字よ、字。字で性格とか出るの?分かる? 」

「やってみたら? ほれ。」

Nonno2
ということで。

人間関係が分かるテスト。
「明日、友達と京都の古寺を観光する」という文章を書くんだって。
おらが書いてみたのがこれ。


Nonno3


何が分かるのか? って言えば、「明日」の「明」の
「日」の一画目と二画目の間をあけるかどうか、で
視野の広さがわかる、とか、「友」の一画目から
二画目を書くときに、どの辺に二画目が来るかで
スター度が分かるとか。


だけどさー、あ、俺はこんなの測定できない、って思った。
だってさ、楷書で書くときと、行書で書くときとでは、
字の形を変えるもん。ちなみに行書で書いたらこんな感じ。

Nonno4


ね。違うでしょ。(笑) ってよく見えないか。


それからセックスの傾向がが分かるの、
セックスしたときのテクニックがどうだの、
というのも分かる、って書いてあった。

Nonno5

「ここに、書いてあるの、ホントかねぇ。」(笑)
「何よ、字で性格分かるとか言ったくせに。」
「そりゃ、基本的なことなんかは分かるよ。
うそをつかない人、とかさ、中途半端で
最後まできちんとできない、というか地力の
ないやつ、とか言うような性格は字に出るからさ
見たら分かるよ。」
「え? そんなこと分かるの? 」
「その程度のことだったら、分かるけど。だけど、そんなの
別に俺でなくっても、誰だって見たら分かるんじゃない? 」
「ワタシ、そんなの見たってわかんない、って思う。」
「こないだあったじゃない、イタリアのさ、、例の落書き。」
「ああ、あれ。」(もうこれだけでわかるんだもんね。笑)
「あの字見た? 」
「うん。」
そんな話をしていたら、別の同僚が、
「ああ、あの字見た見た。思いっきり頭悪そうな子が書いた
字だったわね。」
「いやまぁ、、、そこまで言ったらさぁ、、。」(笑)
「あんな字書く子だったら、まぁ落書きも
するわなぁ、っていうのか、そんな気がしたけど。」
「あははは。」


字って、そんなふうにその人の「内面」まで透けて
見える。字から、その人の隠れた部分って
いうのが見えてくることがある。

昔の人は、
みんな手書きだったから、そういう
書く人の内面を字から読み取る意識、っていうのも
結構鍛えられていてさ。昔の人は頻繁に会う、なんて
出来なかったから、とにかく書かれてある字からだって
その相手の「本当」を必死で読み取ろうとした。
だからそういうセンスとか鋭さだってトレーニングの
結果、ある程度まで見たら分かるようになっていた。


字を見たらその人が分かる、っていうことだものね。
だから、そこそこ整った字を書かなきゃ、って
みんな練習したし、そういうことで、たかだか字を書くことに
「書道」なんて、精神修養の意味の「道」が
ついたわけだもんね。
字からにじみ出る、その人の「本当」っていうのが
出てくる。


字を習う、って字の外形だけを整えて書く、
って思ってる人が多いんだけど、(笑)
そうじゃないもん。きれいに書いてたって
全然その人の中身が感じられなくてさ、
言ったら悪いけど、バカっぽいきれいな字
っていうのもあるしね。
きれいだけど、何もない、ホントにそれだけ、
っていう字ってあるんだよ。そんな字は見てて
全然おもしろくない。すぐ飽きる。


逆にさ、少々変な字でも、見てて飽きない、って
いうのか、あ、おもしろくていいじゃないか、
っていう字もあるし。あ、男の子の書いた字だなぁ、
って思う字もあるしね。


字は男女差が出るよ。これは男の子の書いた字、
こっちは女の子、っていうのがはっきり出る。


書いた文字、って、気がつかなければ、
それだけのものなのだけど、よくその字を見ると
見る側に、本当にその人の内面から、心の状態まで
さまざまなことをこちらに伝えてきてるんだよ。


(今日聴いた音楽 ロンドンデリーの歌
 バイオリン演奏 川井郁子 アルバム AURORA から
 2003年 東京における録音) 

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Comments

今日は半休を貰って、石山寺で源氏物語展を見てきました。
この時代の人々は、届いた和歌から相手を思い浮かべ、気持ちを推し量る力が発達していたでしょうね。
ちなみに私の字は、女性的と言われることが多いです。これも内面の現れでしょうか?

Posted by: mishima | 08. 07. 09 at 오후 10:44

>悪徳整形外科医みたいな顔してます?
はーい、お答えしまーす。
えっと、謙介さんは「とても善良な市民」という顔立ちですよ。
税金はしっかり納めてます!みたいな。
えっ、答えになってませんか…?


背勢、向勢で印象がかなり違ってきますけど、
どうなんでしょうか?
書道やってるとどっちも習うので、必然と古典に
文字が近くなってきて、本来の癖を隠せるようになりますから、
正直に言うと、書道をやっている人の筆跡鑑定は、

あてにならない

でしょうか(笑)。
でも無意識の文字は性格出るものだとは思いますけど、
無意識の文字が矯正されてれば、もうわかりません(笑)。
まだ出ちゃってます、私の文字。

>字は男女差が出るよ。これは男の子の書いた字、
こっちは女の子、っていうのがはっきり出る。
これはそうだと思います。ゲイかしら!?
みたいな字はありますよね(笑)。

「男の字だね」と謙介さんに言われた私ですが、
まぁ…どうなんでしょうね、フフ(不気味)。

Posted by: 呼ばれた・ヒシ | 08. 07. 09 at 오후 11:44

---mishimaさん
そう言われる、っていうのは、柔らかい字(角のまがりが緩やか、とか、線が柔和とか)っていう特徴があるからでしょうか。
たぶん、お会いした印象から、穏やかな字を書かれるからかもしれませんね。昔の人は簡単に会えない分、字からいろいろと気持ちを推し量ることができていたように思います。何たって、手紙のことを「消息」っていうくらいですもんね。そういう繊細さとか鋭さをまたもう一度自分の中に養いたいなぁ、ってここ最近思っています。

Posted by: 謙介 | 08. 07. 09 at 오후 11:53

---ヒシさん
 ね、悪徳ってねぇ、、。(怒)
あの筆跡鑑定って、字を習っている人は、ちょっと難しいかもしれませんね。ほら、目的とか対象に合わせて字を書く、なんてやってしまいますもんね。楷書なんかをきっちり書いたら、個性が分かりにくくなる場合だってありますし。
 ヒシさんの字は、一見優しそうなんですけど、きちんとはねるところは、力づよくはねているし、要所・要所を見ると決して女性的な字じゃないと思います。それと筆圧も結構ありそうですし、、。ただ線がやわらかめなので、印象としては、柔らかくはみえますけれど、、ヒツジの皮をかぶったオオカミかも。(かっこいい!)

Posted by: 謙介 | 08. 07. 09 at 오후 11:58

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