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08. 05. 26

音樂會

別の仕事先で働いている同じ職種の友達から
音樂會があるんだけど、行かない?
というお誘いがあった。
このところ、体調もはっきりしない上に
五月病なのか、アンニュイな心持ちなのか
このところ、
ずっともやもやしていた気分だったので、
まぁ気晴らしにいいか、と、
ちょっと思って「そうしたら行くわ。」
という返事をした。「曲目は何? 」
「チャイコフスキーの荘厳序曲1812年」
「またまたご大層な曲を。」
たぶんね、クラシックの楽曲って、一体どれくらいあるかは
知らないけれども、おそらくこの曲くらい、特別装置の要る
曲はないんじゃないか、と思う。 
「で、どこの楽隊が演奏するのさ。」
「え? 」
彼の答えを聞いて、
行こうかなー、でも、ちょっとめんどいなー、と思ってた謙介さん、
一気に行くほうに傾斜してしまった。
(理由はおいおいわかります。)


さて、会場に到着。会場入り口には
こんなものが置いてあった。
あらまぁ。一体これは?

Zentsuji082


戦車ですが、何か?
こんなのも。


Zentsuji083

ホントに音樂會?
そうそう。音樂會。

さて、音樂會がはじまった。
会場は屋外。

なぜか、と、言うと理由があって。
本日演奏のピョードル・イリイチ・チャイコフスキーさん作曲の
『荘厳序曲1812年』という曲は、
とある指示があってさー。
普通、オーケストラでやるときは、その部分を
大太鼓とかティンパニでやってしまうんだけど。
その指示っていうのは、
「屋外で演奏するときは、演奏用にカノン砲を使用のこと。」
つまり、大砲を使え、という指示があるんだ。
だからさ、クラシックの中で一等装備のいる曲なの。
なんでこんなの? ということなんだけど、
1812年にナポレオンがロシアに攻め入ったんだけど
結局敗走して帰るところを描写してる音楽なんだ。
だから中に、フランス国歌とかロシア国歌の旋律が
出てくる部分もある。えーっと、今、確か
○ョージアのコマーシャルで使ってるんじゃないかな。

で、今回は、いっちょ、その指示通りの演奏をしてみよう、
という音樂會だったの。それでまぁ演奏はどんなものだろう、
という興味もあって聴きにきた、というわけなんだ。
だってこんな演奏会ってあんまりしないもの。

東のほうでは朝霞駐屯地で時々やるとは聞いているけど。
え、本物の自衛官を見にいったのでは? こほん。

グラウンドの真ん中には、楽隊が整列した。

Zentsuji084

外で行う楽隊の演奏で、一番問題になるのは、
音が散ってしまって何がなにやら訳の分からない
演奏になることなんだよね。俺も中学のとき
ブラスバンド部でチューバを吹いていたので
屋外での演奏するとき、音が飛んでしまって、
一体自分は何を演奏しているのやらさっぱり
わけがわかんない、っていうことよくあったからさ。
悲惨さはよくわかる。
ほら甲子園の高校野球の開会式の入場行進なんか
見てると、太鼓の音が反響してずれて聞こえてくる
なんてよくあるでしょ。あれがもっとひどくなると、
全体の音がすっかり散って、一体何を演奏しているのやら、、
ということになるんだけどさ。だけどさすが、というか
そういう対策もばっちりでね。今回は各楽器に
マイクが取り付けられていて、そのハーモニーが
巨大スピーカーを通して、(そのまたスピーカーの
音が抜群によくて、びつくりいたしました。)
響いてくるので、全然音が散ってさっぱりなんて
こともない上に、音がとてつもなくすばらしい
響きで、ひええ、と感動してたんだ。
さて、楽隊の横には、こんな感じで
第14特科隊の保有する
大砲が控えている。

Zentsuji085


でも今日は、これは楽器。(笑)


Zentsuji086


楽隊と大砲の距離はこれくらい。
ちょっと小さくて分かりににくいだろうけど、
スーザホンの白くてでかい「朝顔」が見えているので
大体その辺りが楽隊の位置で、右のほうが大砲。

ちなみに楽隊の横にいるトラックは、スピーカー用
車両。やがて演奏が佳境に入って、いよいよ
その小節が近づくと、
近くの自衛官の人が、耳に注意とジェスチャーを
する。どーん、どーん、と体に響く衝撃。
(もちろん空砲) もうこの曲の最後のあたりは
どんどん鳴らさないといけないので、もう
ドーンドーンドーンとすごいことに。
最後はヤケクソのように大砲が撃たれ、鐘がガランガランと鳴って、
無事演奏終了。いやはや、すごい演奏会でございました。

いや、もちろん音樂會だけでなくて
オートバイ集団の走行訓練(BGM=パラダイス銀河)
空挺(落下傘)降下訓練(BGM=空の神兵)
(しかし、20年くらい前のジャニーズの曲と
軍歌って、、選曲のセンスが、、。でも、この「空の神兵」って
作曲が「水色のワルツ」の高木東六なんだね。でも
落下傘の訓練で、この曲はあまりにベタな選曲だなぁ。
まぁいいや。)

祝賀飛行って、ファントムは飛んでくるし、
模擬戦闘訓練はあるし、(実はこれらは見るのもう3回目)
という内容だった。
それでね、その降下訓練があって、暫くしたら、俺のいた
後ろで、その降りてきた自衛官の人が、落下傘を畳み始めた
わけですよ。
その人の頭のうしろを見たら、
もう何箇所も傷が入っていて、縫った跡があった。
きっとこういうところで模範演技を披露する方だから
もう精鋭中の精鋭なのだろうけど、そういう
血のにじむとというか、文字通り身体を張った
訓練があって、こういう技術になったんだなぁ、と
畳んでいる人の後姿を見ながら、考えていたりした。

まぁね。確かに自衛隊の存在ということになったら
いろいろと論議はあると思う。
その話になったら、もう収拾がつかないくらいの
意見が出てくると思うので、そういう政治的なお立場の話とか
イデオロギーを含めての話は横に置いておいてね。


それで、ちょっとトイレに行ってくるね、
っていって、トイレに行ったんだけど。
でさ、小のほうをする目の前にね、小さな紙が
貼ってあってね。よく見たら、カウンセリングの紙だった。
一人で悩まないで、産業カウンセラーが、相談に乗ります、って。
やっぱり派遣される場所っていうのは、普通の人が
いけないような危険を伴う場所に行く、ということが多いだろうし
そういうところで経験することって、常人とは違うレベルで
さまざまな心の傷が残るだろうし、やっぱり大変な
問題を抱え込む人だっているよなぁ、と、その小さな紙を
見ながら俺は思ったりした。

自衛官って、普通の人に比べてものすごく定年が早いんだよ。
大抵の人は50代はじめで定年だもん。知ってる?
今なんか世間が定年を70にまでのばそう、なんて
言ってるときに、51とか53くらいで定年だから、
もう天下りというか、次の仕事見つけて、別の仕事をしない
ことには生活ができない、っていう現実があるのものね。
みんなそれぞれ問題を抱えて生きてるんだなぁ、と
そんなことも考えた。

謙介はそうやってちょっといろいろ考えながら
トイレから出てきたんだけど、一緒にいった友達が
「おなかすいたね。」(笑)
グラウンドでは、ズドンバキュンってやってはいたんだけど、
不真面目な文系人間は「おなかすいたよね。」
って言うんで、じゃあ、まぼろしのうどんを食べに行こう
というので、グラウンドを後に、厚生棟へ。
ここの中に、自衛隊のうどん屋さんがあるんだけど
一般開放の時でないと普通の人間は食べられないので、
さぬきうどん各店の中でも文字通りのまぼろしのうどん屋。(笑)
二人で、うどんの小2つとかぼちゃのてんぷらと
ちくわの磯辺揚げと、イカの足とわかめをもらって
合計の代金が630円。システムはセルフ。
一気に食べていたので、写真を撮らなくちゃ、と
気がついたのが店を出たとき、というアホさ。
とりあえず店の前のようすを。(笑)

Jieitaiudon


だけど、うどんを食べ終わって出たら、店の前は長蛇の列。
実践訓練見ないで、うどん屋走って正解だっただったねー。
文系人間って、だるいの嫌がるから、途中で切り上げて来てて
正解だったね。 といいながらうどん屋を出たのだった。
うどん屋の前はお好み焼き屋さんだった。
それから、横の並びの売店に行って、おみやげを
買うことに。
そりゃもうあなた、ここに来たからには、やっぱおみやは
これですよ。

Omiya


(でもきっと、あのとっつかまった
モリ○のおっさんなんて、きっとこんな庶民的なお菓子なんて
ふん、とか思ってバカにして食べていなかったに違いない。)


ということで、おまんじゅうも買ったし、
本物の○衛官も山ほど近くで見れたし
あ、いや。チャイコフスキーの序曲も聴けたし、
ということで、帰ってきたのだけど、、。
だけど、やっぱり、まだ本調子でない、っていうのか
無理したんだろうね。その後、
熱を出して寝込んでしまいました。
ちゃんちゃん。


       ×       ×        ×

今日は診察日だったので、そんなフラフラな
頭で、診察を受けにいったら、それはあかんね、
ということで、注射を打ってくれました。
それで今は何とか、持ち直しているところ。
やれやれ。


(昨日聴いた音楽、いろいろありすぎてひとつに
 しぼれませんでした。笑)


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Comments

 本物のカノン砲,空砲とはいえさぞかし腹に響いたでしょうねえ(笑)
 確か,あの序曲は合唱の入るバージョンもあったと思うんですが,そちらはさすがになし,でしたか?

 フラフラになったのは,大砲のせいというよりはJ官をいっぱいいっぱい鑑賞しちゃったせいではありませんかぁ〜?(笑)
 なにはともあれ,お大事に(微笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 08. 05. 26 at 오후 9:46

音樂會、満喫してこられたご様子で何よりです。
私はとんとご縁が無くて、J衛隊(伏字にしなくてもいいんですが)の見学に行ったことなんですよ。
施設内を歩いているだけで「そこの君!シャキッとしろ」って言われそうで、全く異次元の世界だと思っています。

Posted by: mishima | 08. 05. 26 at 오후 10:24

---Ikuno Hiroshiさん
 ええ。すきっ腹にいたく堪えました。こんなに身体に堪えた演奏会というのははじめてのような(笑)気がします。合唱はつかず、徹頭徹尾楽器と大砲(また言う)だけでした。(笑)いやぁ、もう、係りの方は、いたるところ全部自衛官の方々で、、はぁ、と思ってしまいました。それから、厚生棟の中、前に来たときは、スポーツ用品店があったところが、今回行ってみたら、ローソンになっていたのには、やっぱり時代の流れを感じました。ついスケベ根性を出して、コンビニに自衛隊の中だけの何か変わったものでもあるかなぁ、と思ったのですが、コンビニのほうはなかったようです。あ、でもね、なるほど、って思ったのは、糸売り場に、緑の糸がたくさん置いてあったんですよ。緑の糸なんて、普通の店には大して置いてないと思うのですが、ホラ、迷彩服の補修とかするんでしょうね。だからだと思います。でも市ヶ谷の防衛省とは違って、ここにはスタバはありませんでした。

Posted by: 謙介 | 08. 05. 26 at 오후 10:55

---mishimaくん
いや、何にびっくりしたかというと、最近街でよく見かける、背中が曲がって、おなかがへたり込んだような、変な歩き方してる人が一人もいなかった、ということにです。(当たり前か)みんな姿勢がいいこと。あれは、訓練のたまものなんでしょうけどね。 結構あちこちでこういう公開行事あるようです。防衛省のサイトに出てるんじゃないでしょうか? なんか同じ謙介でもエバタさんのような方がいらっしゃって(笑)、テレビで適宜解説なんかするから、単なる軍事オタク以外の人たちも結構見学に来てました。単にまぼろしの自衛隊うどんを食べたい、とか俺みたいに音楽につられて、っていう人もいおるし。目的はさまざまでしょうが、後から聞いたら、この日、公開行事を見に来た人って、1万7千人だったそうです。びっくりでした。

Posted by: 謙介 | 08. 05. 26 at 오후 11:02

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