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08. 04. 15

お散歩ツアー(その2)

さて。
このブログをお読みのみなさん。

謙介が行ったところ、ってどこかお分かりになったでしょうか?
そうですね。高知県の安芸市ですね。
安芸市のキャッチフレーズはもちろん「タイガーズ・シティ」
阪神のキャンプ地として、つとに有名なのは
今更言うまでもありません。
ところで。
高知って何地方にあるんでしたっけ? (笑)
この質問、東日本の人にしたら、相当に怪しい答えが返ってきて
こちらが思わず聞きなおすことがしばしばあります。
前に九州? って言われたことがあります。


四国地方ですよね。ね。
じゃあ、四国のどの辺ですか?
(笑)

ものすごく大雑把に言って、四国の南半分、
つまりは太平洋に面しているわけです。

じゃあ高知の旧国名は?
これは案外分かるんですよね。
そうそう土佐ですね。 「土佐の高知」という言い方はよく聞かれる
ことがあるんじゃないでしょうか。
そうですね。四国以外の人間にとって
この四国という場所は、とりわけ印象が薄い場所かもしれません。

わざわざ四国に、それも仕事とかいう特別な
用事でもない限り行く、っていう人、っていうのも珍しいとさえ思います。
前にも言いましたが、東京から見て、四国のほうが
距離的には近いのですが、福岡と高知とどっちが近く感じますか?
と聞いたら、大抵福岡という答えが返ってくるように思います。
辺鄙な場所ですね。
高知と言うと、何を連想しますか?


坂本龍馬の出たのも、今放送中のNHKの大河ドラマの「篤姫」の原作者の
宮尾登美子先生の出たのも、ついでに広末涼子の出たのも、
この高知。
お山とトンネルをいくつか越えて、
高知までは謙介の家から2時間ちょっとです。

野良時計を見た後は、車で移動です。
折角お外に出たのですから、
お土産を買わなければいけません。
もう哀しいまでの日本人の性ですね。
でも今回だけは行く前から決めていました。
何と言っても、今回のおみやは、これ。


Epiman1

「エチオピア饅頭」。
エチオピアと言っても、エチオピアの産品を使って
作った、というのではありません。
それにここは土佐の高知。
高知にエチオピア、という組み合わせって一体。

でも、恐るべきことにこのお饅頭は、
エチオピア国から認証・後援を受けたお饅頭なのです。

元々このお饅頭を作っていた近辺では、サトウキビの
生産があって、そのために精製前の白下糖(しろじたとう)
っていうまだ茶色い砂糖の生産もされていたようです。
あのね。サトウキビの糖分を絞って、その中で水分を
ある程度蒸発させたのを白下糖って言うの。
まだこの段階は精製していないので、茶色い色をしています。
いわゆる黒砂糖ですね。 これを精製することで白いお砂糖に
なるのですが。
その精製する前の茶色い砂糖を使って何かお菓子をと思って作ったのが
このお饅頭だったようです。

Epiman2

ところが、そのお饅頭を売り出してしばらくした時に、
エチオピアがイタリアから侵略を受ける、ということが
ありました。
ムッソリーニがエチオピアに攻め入ったのです。
これは第二次エチオピア戦争と呼ばれているもの
だと思います。(二次ですから、当然その前に
第一次の戦争もあったのですが)
そうしてエチオピアの軍隊は、よくそのイタリアの
軍を撃破した、と。その報道に接していたく感激した
この店のご主人が、「エチオピア饅頭」という名前を
つけて売り出した、ということだそうです。

そうしてそれは1996年には、なんとエチオピア国
駐日本国特命全権大使閣下ならびに令夫人が、
実際にこのお饅頭をご賞味に
なられ、遂にはエチオピア国の
「公認・支援」もいただくことになったのでした。
ですから、包装紙にはちゃんと「エチオピア国 公認」
と書かれています。 恐るべき饅頭です。


だけど、俺ね、ここで、ちょっと考えたわけですよ。
庭に日本列島の石組を作って、沈思黙考して、
この国で自分はどうやって立身出世をするか、と考えて
それを現実のものにしてしまう地主さんがいれば、
自分で時計の部品から全部手作りして
時計を作ってしまうお庄屋さんがいて、
さらには、はるか彼方のエチオピア国の報道に接して
それを饅頭のネーミングにしてしまうお菓子屋の店主がいて。

みんな高知出身の立派な人と言えば、すぐ、坂本龍馬、
っていうんだけど、
高知に来て、こうした人たちの実際の生きてきた
場所に立ったり、地元でさまざまな話を聞くにつれて、
スケールの大きな人間、っていうのは、決して龍馬
彼一人だけじゃないなぁ、と改めて思いました。

それはこの土佐の人たちが共通して
持っている「意識」というもの
が大きく作用しているのだろう、とも思います。

郷土性、というべきものでしょうか。
高知の海は太平洋です。
そんな広々とした海を毎日見ていると、
せこせこした人間にはならない、ようにも
思います。

自分が興味を持ったことに関しては、
もう寝食を忘れて没頭する、
その集中できる力、維持するための力、
生半のものではありません。

確かに、人間そうそううまく行くとは限らない。
問題だって大なり小なり毎日起こるでしょう。
しかし、それでも、そんな問題はあっても、
ブルドーザーのようにドドドドドとすごい力で
自分のしたいことを一意専心してやっていってしまう人が
この土佐という地にはたくさんいたのだろう、と思います。
その行動力、持続する力、細かなことにこだわらず大局を
見極めるその視野の広さ。この地出身で事を成した
人々を見て行くと、そんな共通性を俺は感じます。

逆に言うなら、坂本龍馬も、そういう土佐の郷土性とか、
土佐の文化の流れの中で出てきた人だな、という気がします。 
決して彼だけが英雄じゃないのだ、と。

で、さらに次に行ったところで、俺はその思いが
間違ってない、という気に更になったのでした。
長くなりました。今日はここで措きたいと思います。


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