名を残す
今日は夜に映画のUDONがあるとか。
前にも少し話をしたけど、
あの映画の中にはほんとにあちこちの
うどん屋が出てくる。
そのうちの一軒。
そこのうどん屋の名物は
うどんもおいしかったのだけど
揚げたてのてんぷらを食べさせてくれるので
それも人気があった。
お値段の一番高かったてんぷらは
「いわしのてんぷら」
これは時価。
いや、本当に時価って書いてあった。
普通時価って書かれたら、ええええホントのところ
いくらなんやろ、なんてものすごく不安になるけど
ここの時価は、120円になるか130円なのか、はたまた
100円なのか、っていうような、お財布にやさしい時価。(笑)
映画の中では、近所の農家のにいちゃん役の大泉○が
新聞紙に包まれた自家製のアスパラガスをどさっと束で
持ってきて「これ、揚げていた。」 というシーンがあるから
分かる。おばちゃんが揚げている後ろで、その様子を見ている
大将。
実は、もうその大将はこの世にいない。
あの映画の撮影の二ヵ月後にすい臓がんで亡くなってしまった。
映画の撮影のときも、撮影だから、というので病院に特別な
許可をもらって、一時帰宅していた、と後から聞いた。
だから画面の大将、やはりすごくしんどそうな顔をしている。
そして何より、あのうどん屋、
その大将が亡くなってしまったことで
息子は継ぐ遺志が全然なかったから
あの店は営業を止めてしまった。
今はもうなくなってしまった。
でも、あの店の名前はたいていのうどん好きなら知っているし
ためしに「うどん・いわし天ぷら ・時価」って言葉を入れて
グーグルでクロス検索をかけたら、さっと出てくる。
それくらい有名なうどん屋だった。
前にも書いたけど、
あの大将、考えてみたら、自分の最期の姿を銀幕に残して
世を去ったわけで、○北のうどん屋の大将、なかなか
ドラマチックなことで、人生の最期を締めくくった、なぁ、と
思う。
いまやうどん好きの中では、○北のうどんを食べたことが
自慢になっているんだとか。何か歌舞伎俳優の話で、ほら
ワタシは若いときに先代の○○を見た、っていうのと
同じみたいな感じですね。(笑)
まぁ、そういう名を残す、という人もいるんですよね。
前にも書いたように
自分のいきかたとは違いはするけど、
それはそれでひとつのいきかただなぁ、とは思います。
今晩、よかったら、そのシーン見てみてください。
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Comments
帰宅したのが9時半。残念ながら、件のシーンは
見逃した。
映画のお話としてはよく出来てましたね。
嫌いじゃないです。
うどん、食べたくなりましたもん。
讃岐うどん、こんなに流行るうんと昔、
30年位前かな?
神戸/三宮に讃岐うどんの店が出来て、
あぁこんなに旨いうどんがあるのか!と、
びっくり仰天したものでした。
それにしても、鈴木京香、好きだ!
Posted by: Jean de Tokio | 08. 03. 15 PM 11:27
--- Jean de Tokio さん
身体の具合いかがですか?
昨日は出勤されたのですね。
あの映画は夜見てはいけないですね。見ると、ああ、うどん、っていうことになってしまいますよね。
たまたま上では「○北」っていううどん屋のことを書きましたけど、あの映画公開からまだ2年なのに、実家の近くのうどん屋も何軒か店を閉めてしまいました。仕事は何でもそう、って言ってしまえばそれまでだけど、やっぱりうどん屋って、薄利多売な仕事だし、体力勝負のところもあるし、なかなかしんどい仕事だと思います。
あの映画見てたら、その鈴木さんが実家の辺の方言を使っていたのに(映画の設定上当たり前といえば当たり前ですが)最初、驚いてしまいました。(笑)
Posted by: 謙介 | 08. 03. 16 AM 9:44