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08. 02. 07

18歳高校生男子の直近のお悩みとか

こないだの土曜日、冬休みに日本史と古文の勉強を
見てあげた高校生のオフクロさんが、回覧板を
持ってうちに来た。

話のついでに、彼の進路問題について。
「うちのあの子、もう大学の志望が毎日変わるんです。
どうしたらいいでしょう。」とのこと。

「あ、それは普通ですよー。 俺だってその頃日替わりで
志望校が変わってましたし、、。」と答える。
「え? そんなものなんですか? 」
「そんなものです。俺なんか、今日は、
うーん何か史学科にでも行って遺跡の発掘、って
いうのも面白そうだ、なんて思う日があったり、
いやいや、国文科に行って、源氏でも、、っていう日も
あったり、もうホントに行き当たりばったりというか
日替わりで志望が変わってましたもん。」
「みなさん、そんなものなんでしょうか、、、。」
「うちの姉だって、最後はまぁあきらめて音楽学部の
ピアノ専攻に行きましたけど、一時期、国文にするか
音楽にするかで悩んでましたし、、。毎日変わってました。」

「お姉さん、ずっとピアノなさってたじゃないですか、、、、、
それでも、、そんなに、、。」
「だってまぁ、18そこそこで、自分は
これから先、何を自分の専門にするかっていうの、
ひとつには決まりにくい、って思うんです。
専門をしたから、って言ってもなかなか職業と
結びつきませんし、習った専門たって、何年か
したら、使いものにならなくなる、なんてこと
ありますし、、。そりゃ、まぁ運動選手みたいに、
小学校からずっとリトルリーグなんかで
野球やってました、スポーツ少年団で、
バレーしてました、って言うんだったら、、。
あ、でも○○くん、剣道ずっとしてたんでしょ? 」
「ええ。」
「たとえば剣道の強い大学へ、、なんて言うのは? 」
「あ、もううちの子、剣道はしない、って言ってます。小学校から
ずっとやってきたんで、もういい、んだそうです。」
「その気持ち、何か分かるような気がするなぁ、、。」
と、俺が言ったら、「あ、あのね、何か謙介さん
そういうの分かるんだったら、ちょっとうちの子の話
聞いてやってくれません? 」っていうことになってしまった。


「ええええええ!?俺みたいなのが、そんな進路の相談
を受けても、参考になんかなりませんよー。与太話して
おしまいですもん。」
と固辞したのだけど、「私よりかは大丈夫」なんて、言われて
進路相談を体よく引き受けさせられてしまった。


まぁ相談の内容は、それこそ個人のことで、ここで
書くべきじゃないから、省略するけど、
「大学、行く、行かないも含めて、悩んでいるんですよ。」
っていうことだった。
「まぁね。○○くんが将来どういう職業につきたいのか
っていうのは、俺、知らないんだけど、大学を卒業して
決められた単位を取ってないと、免許がもらえない、とか
資格試験が受けられない、っていうような仕事もあるからね。」
ということは話をした。

ただね、時々いるんだけどさ、有名な名前の大学なら
何学部でも何学科でもいいから入りたい、なんていう
のはダメだよ。

そんな人に限ってさ、
たまたま受かって入ったけど、大学の講義一回受けて、
こんなの俺、嫌い、って言って
せっかく入ったのにすぐやめちゃうようになるからね。
そういうのって、自分が何をやりたいのか、じゃなくて、
有名な○○大学に入学して、、っていう選択をしたからでしょ?

入学したけど嫌いなことばかりさせられて、、、じゃあさぁ。(笑)
大学は4年間だからさ。そんなに嫌いなことが、第一
4年間も続けられるはずがないだろ? 俺なんか、嫌いな
ことだったら5分もするの嫌だよ。え? 俺も、って?
そうだよね。(笑)
だから自分の興味のあるものを選ばなきゃ。

だけどさ、俺の行った大学なんか入学案内にちゃんと書いて
あったよ。「うちの学校に来たからと言って、有名な企業に
就職なんてできません。ですから卒業しても、何の利点も
ないかもしれません。小さな学校です。けれども、
小さいがために先生は学生の顔を大抵知っていますし
自分の興味のあることに打ち込んでいる人間はたくさん
いる学校だと思います」
なんて書いてあってさ。 で、俺結局そこに行ってさ。
入ってから、センセイに「何であんなふうに書いたんですか? 」
って聞いたら、「うそを言ったらだめでしょう。」って。(笑)
まぁ、何かに熱中して自分の好きなことをとことんできる
学校だったから、自分にはすごく合ってた学校だったけどね。
それから大学院へ行ったんだけどさ。あ、こっちは国立ね。もうねぇ
ホント全然面白くなかった。みなさんお勉強はする。
こつこつお勉強するから、お勉強はできる。でも
それだけ。

頭は確かにかしこいヤツばかりだったけど、人間的にあ、
こいつ、ちょっとつついてみたら何か出てきそう、
何かおもしろそうなものを持ってそう、
っていうような奴は残念なことにひとりも
いなかったなぁ。


まぁねぇ、だけど、たかだか18歳で自分の将来の見通し
つけろ、っていうのが土台無理な話でさ。それは俺、本当に
そう思うなぁ。それに、自分がこっちの方向に進みたい、って
思っても、その時の社会情勢に影響されてできない、なんて
いうことだってあるしね。たとえばさ、俺がハングルを
習い始めた時なんてね、日本国中で、ハングル教えてくれる
学校って、たった4つしかなかったんだよ。この国の中で
たったの4つしかなかったんだから。
それもさ、俺、韓国語習ってる、って仲のいい友達に言ったら
「オマエ、そんなやばいことやめろよ。」 ってマジな顔して
忠告されたこともあったからね。 え? 信じられない? って?

でもね、以前はそんなだったんだから。(笑) さっきだって
ヤフーのサイトあけたらさ、「韓国語をものにしよう! 」
なんて書いてあってさ。いまやそこら辺のおばちゃんでさえ
「サランヘヨ」なんて意味を知ってて言う時代だよ。(笑)
だけどそんな時代だってちょっと前はあったからね。まぁ今は
それはちょっと、、、、なんて言ってることがさ、何年か先の
将来どういうふうに変化してるか、なんてわかんないものね。
だからね、人のことはともかく置いておいて、自分が
これがしたい、っていうことがあったら、大学行って
それを深める、っていうことやったらいいと思う。


ホラ、たとえば、自分がもう時間を忘れてでも熱中できる
こととか、時間はないけど、どうしてもこれだけはやりたい、
っていうことがあるよね。それがたぶん○○くんの好きな
ことなんだ、って思うよ。大学って、いうところは
自分でこれがしたい、って宣言したら、それで方向は間違って
ないか、言ってくれる先生だっているし、そのための施設が
っていうのがある場所だからさ。自分の専門をがんばりたい、
って言う学生には、先生ってひいきしてでもあれこれ
手を貸してくれる。

けどね、研究もろくにしないで、遊んでばっかりで、
自分は「これ」を中心に据えてやっていこう、って
いう考えが見えないヤツは放っておかれるよ。だって自分で
何をしたいかを見つけて、それをどんどん掘り進める、
っていうのが大学っていうところだからさ。わかんない、
ヤツには、助けようがないからさ。だから先生はそういう学生
には黙って見てるだけ。「それは私の問題ではない。」って言ってね。
自分で鉱脈を見つけること。

でもね、学校出たから、って大したものはないかもしれない。
学校で習うことって、本当に基本中の基本だけだから。
ただ大学のいいところって、こっちがダメなら別の方法だってある、とか
全然違うこの方法は? っていういろんなヒントになるような
方法はもらえると思う。それからどう自分の方向を進めていったら
いいか、専門の先生がいるから、質問したら
こういうのがいいんじゃないか、って教えてくれると思う。

それに、社会に出てからだって分かんなくなったら、卒業したって
先生のところに行ったら教えてもらえるし。やっぱりさ、
餅は餅屋でさ、専門家の知識ってすごいから、
全部自分でしてたらホント大変だし、方向がわかんなくなるの。
冷静な専門家の目で、そういうとき、ヒントがもらえたりする。


それとね。学校だったら、利害関係っていうのが
ないしさ、お互いの興味の分野が近いから、話の分かる
友達っていうのもできやすいからね。仕事の人間関係
って、結構打算とか利害関係が絡んだりするけど、
学校だったら、そういうのあんまりなくて済むし、、。
そういう人間関係もひとつの財産になるかもしれないなぁ、、。
まぁ、自分の方向だから、よく考えて答えを出したらいいと思うけど。


どこまで役にたったかどうかはわかんないけど、
とにかく俺はそんな話をしてみた。
いろいろ考えて、悩みながら、○○くん自身にとって
うん、って納得のできる方向が見つかったらいいなぁ、って思った。

Ongaku

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Comments

はじめまして。
最近ちょくちょく見させて貰ってます。

僕は大学には家の環境でいかずに資格の取れる高校にいったんですけど、中学のときの事思い出しました。
中学生で漠然とした将来を決めなきゃならなくて、当時すごく迷いました。本当にやりたいことがまだ分からなくて…。


他人がどう言っても、やりたいことやってもいいと自分では思ってます。

ただそれが、人に頼らなければなし得ないことだとか、人に迷惑をかけることなら僕はいいと思いません。
だけど、それ以外ならなにしてもいいと思います。自分の人生、自分で楽しまな後悔しますし。
僕はまだまだ若いし、世間知らんし、苦労も足りんから甘い考えなんかもしれませんけど…。


何歳になっても『やってやれないことはない』をモットーに進んでいきたいと思います。笑


かなり主題からずれました…。すみません…。

また見させて貰うんでよろしくお願いしますm(_ _)m

Posted by: alf | 08. 02. 08 at 오전 3:20

---alfさん
はじめまして。
高校卒業する段階でさえ、まだまだ分からないのに、中学でそういう進路のこと言われても、もっともっと訳が分からなくて、でも先生とかご両親から、「オマエの人生じゃ、決めぇ。」なんていわれて、、本当にしんどい選択をしなくちゃいけなかったんですね。で、それでも何とか「エイ!」って択ばれて。すごくしんどいこともたくさんあっただろう、とalfさんのこれまでに歩んでこられたところを想像したりしています。今の世の中、先のことが本当にわかりにくい世の中です。だから、できるだけいろいろなものに好奇心を持って、「経験」をされておく、っていうことがすごく必要になるように思います。そういう自分でやった、っていうことが、alfさんの「ポケットの中身」を増やして自信にもなるし、何かしようとするときの
方向をそれとなく解らせてくれるようなものに
なるように思います。あれこれやって、無駄なことはないように思います。
 毎回、長々とした文章なのに、読んでくださってどうもありがとうございます。時間があった時には、長話につきあってやってください。(笑)これからもどうぞよろしく。

Posted by: 謙介 | 08. 02. 08 at 오전 6:34

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