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08. 01. 24

宝物館・書院見学(こんぴら詣で:その2)

こんぴら詣り編 続きです。

階段は、最初は、5,6段あっては、
またしばらく行って
5,6段、という具合に緩やかに上っていく。
しかし門前町の楽しみ、といえば浅草の仲見世も
そうですし、長野の善光寺もそうなんだけどさ、
お寺なり神社に行くまでの両側のお店を覗くのも
また楽しい。


こんぴらさんも、いろいろなお店がずらりと
並んでいます。
場所柄、当たり前といえば、まぁ当たり前ですが
さぬきうどんの店も結構あるし、
宇和島のじゃこてんとか小豆島のしょうゆソフト
がなぜか出張してきてあるし、
船々せんべいとか灸まんっていう、おまんじゅう、
といったお菓子関係から、Tシャツとかタオル、
キティちゃんグッズ木刀から果ては、ハリガタまで。

へ? そんなものもあるのか、っていうご質問でしょうが
あるんですってば。 キティちゃんグッズの横にさー
肌色とか黒のそれが、にょき、って立てられて
売ってるんです、ってば。

それだけでなくて、その店のおばさんなんかに
つかまっちゃうと最後、
「にいちゃん、ええもんがあるで。これを
にいちゃんのおたからにぬってやねぇ、おんなのこと
やってごらん。もうなぁ、おんなのこがひぃひぃ
言うて、それはそれはよろこんで、、」
というようなものまであるんだそうな。

はぁ。それわそれわどーも。

で、まぁ、階段をえっちらおっちら上って
宝物館に着いた。 

Houmotsu

ここが金刀比羅宮の宝物館。
建物からして、すでに文化財というようなものだけど。(笑)
ここには、三十六歌仙の絵とか(伝:狩野探幽筆)
Houmotsu2


金刀比羅宮が持っていた、仏像とか
敷地の中から発見された古い銅鏡とか、昔の武将が
寄贈した鎧兜とかが置いてある。そう仏像。
別に金刀比羅宮に限ったことでもないけど、
明治の神仏分離以前は、神社とお寺が一緒にあっても
なんの不思議もなかったもんね。鎌倉の鶴岡八幡宮
だってさ、今は神社だもん。なんて顔してるけど
昔は、神社の境内に本堂があって、ちゃんと仏様を
おまつりしていたし、別に不思議でもなんでもない。
で、宝物館を見て、次は、高橋由一記念館に行く。
江戸の終わりから明治の半ばまで活躍した高橋由一は
こんぴらさんの宮司と親しく、その関係で
こんぴらさんで何点か油絵を描いている。
それ以外にもこんぴらさんが収集した彼の絵を展示する
スペースがここ。この建物は、山に沿って建っているので
3階に入り口があって、展示室は1階という構造に
なっている。エレベータで1階に下りて、絵を見学する。
高橋由一の絵の何点かは、そういえば、昔、美術の教科書で
見たような気がした。
再び3階に戻って、建物を出、いよいよ書院に行く。
書院の入り口はこんな感じ。
Shoin1

書院の襖絵、このところすごくご多忙だ。
去年は東京の上野に行っていて、去年の秋に
この琴平に帰ってきて、しばらくの小休止。
この後、今年の後半は、おフランスのパリにあるギメ美術館
までご出張。その後は津の三重県立美術館に行くことに
なっている。
三重県立美術館は、俺も行ったことあるけど、
近鉄の津駅の西の丘陵にあって、こじんまりとしているけど
ものすごく積極的な広報活動してる。
学芸員の方が、現代美術でも、古典でも、どう見せたらいいか
っていうことを真剣に考えておられて、小学生にもわかる
現代美術の見方のパンフレットを作って置いてあったり
する、おもしろい取り組みをしている美術館なんだ。
さてさて書院。
入り口で靴を脱いで袋に入れて持ち歩く。
前は下足箱があったんだけど、やれ靴がなくなるの、
見当たらないの、っていうことが起こって、
自己管理制に変わったらしい。
入口に受付のおにいちゃんがいる。
金髪で、左手の小指に金色の指輪をしている。
顔は眉を剃っていて、眼も細くつりあがっていて
すごく恐そうなんだけど、謙介に対する説明は
とても折り目正しくて丁寧だ。そのギャップがちょっと
大きくて、戸惑ってしまう。
だってさぁ、たとえて言えばさ、
カメダコーキがさぁ礼儀正しく、丁寧な物言いで
お話しするようなものなんだから。
はいはい承りましたぁ、と謙介も丁寧にお返事をして
で、そのおにいちゃんのご指示のとおりに
左に曲がって表書院から見ていく。
表書院には、有名な応挙の遊虎図が
ある。けどさ、応挙さんたら、トラの実物を
見ないで、毛皮と猫でトラを描いたから
なんとなく猫さんのようなトラ。
Shoin2


それから竹林の七賢を描いた七賢の間
を見て、今度は奥の書院に行く。
ここの上段の間は前にも一度来て見た
若冲の花丸図。 
Shoin3


こんぴらさんの人に
聞いたらさ、元は、奥の書院のすべての絵を
若冲に描いてもらってたらしいの。ところが、
ここ、すごい湿気のある場所で、結局
上段の間の花丸図だけ、保存状態が何とか
よくて、後の絵は全部ダメになってたらしいんだ。
それでね、そのダメになったところを
今度は岸岱に依頼して描いてもらったということ
らしい。それで、岸岱が描くときに、前の
若冲が描いてあったツバメの絵の保存状態がいい
ところだけ切り取って、それを愛媛県のお寺で
ずっと保存してたらしいんだ。それが今回
里帰り展示されている。
それから最後に白書院。ここは目下田窪恭治さんが
椿の絵を描いている。完成は2009年以降の予定
だそうな。
Shoin4

元々このこんぴらの山、象頭山には椿の木が
多い。それで、その椿の絵を書院の襖絵に、という
ことになったらしい。何で田窪さんだったかは、
宮司と高校のときの友達だったから、ということらしい。
これで、書院の見学を終えて、いよいよメイン
のこんぴらさんの参詣に行く。
あ、肝心のご参詣の部分がまだ。

yasuさん、こんぴらの話、まだもう一回あることになりました。(笑)

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Comments

 ・・・あ,宝物館ってまともな宝物を陳列してあるんですね。前フリにハリガタなんてあったものだから,ついつい「秘宝館」があるんだ,なんて期待しちゃって・・・いえ,ほんとついうっかり(笑)

 若冲の絵が湿気でほぼ全滅・・・あのアメリカのコレクターさんが聞いたら卒倒しそうですね(でも,もったいなさ過ぎ・・・;;;)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 08. 01. 25 at 오전 12:12

---Ikuno Hiroshiさん
 宝物館のほうは、まとも(笑)というか、学術的なものを展示しているんですが、裏にある学術参考館(目下閉館中)は、人魚のミイラとか、何とかの骨とか、ちょっと得体の知れないようなものてんこ盛りで。でも、そんな得体の知れないようなもののほうが面白いですよね。
 書院のある辺り、山の陰になってるわ、泉水だってあるわ、で、もう相当に湿気がありそうな場所です。残った若冲だって、よくぞ残った、っていうようなものですし、、。
保存は、今のところ、自然のままに任せるようなんですが、、大丈夫なんでしょうか。うーん。

Posted by: 謙介 | 08. 01. 25 at 오후 8:19

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