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08. 01. 10

書きぞめのおけいこ(その1)

去年の年末から、お正月、わたしは、
書きぞめの練習をしました。
学校でお習字の宿題が出たのです。

わたしはお母さんに「学校で書きぞめの
宿題が出たわ。」
といいました。

するとお母さんは
「謙介おっちゃんに、あんじょう 云うといてあげるよって、お正月、
ばあちゃんのところに
行って、ついでにおっちゃんに
ならってきよし。」と云いました。

私と妹は、おうちからJRの
特急列車と
地下鉄にのって、そこからまた飛行機にのって
おっちゃんの街につきました。


おっちゃんの街に行く飛行機は
とても細い形の飛行機で
なんだか、とびあがったら、
ぽっきん、と、途中で折れそうな感じが
しました。
折れることはなかったですが、
飛び上がる途中で
みしみしみしみし、と音がして、
この飛行機、空中爆発するんとちゃうやろか
と思うと、とても恐かったです。
それからそらのうえでは、やたらゆれたり
急にびよーーーーんと高度が
下がったりしました。ほんとうに死ぬかとおもいました。

わたしはこわいこわいこわい、おしっこちびったらどうしよう、
と思っていたのに、横の席の妹は
まんがをよんで、あはあはあは、と笑っていました。
わたしはすこし腹がたちました。
ぼけぇ、かすぅ、のんきげにほんなんかよみさらして、
ふん、と、思ったことは、あくまでないしょの話です。
こほん。

わたしは恐いので、ずっと大好きなえぐざいるを聞いていました。
妹はえぐざいるのボーカルのおにいさんを見るとボクシングの
カメダみたいや、と腹のたつことを云います。
カメダは下手な歌しか歌えませんがえぐざいるは歌もいいし
おどっている人もみんなかっこいい人ばかりで、
わたしは大好きです。

空港ではおじいちゃんがおむかえに
来てくれていました。

おじいちゃんの家につくと、
わたしは、おじいちゃんとおばあちゃんに
おみやげのお菓子を
渡してあいさつをしました。
「ようあいさつができたえらいえらい。」とおじいちゃんは
とてもほめてくれました。


そうしたら、「どや、一杯飲むか。」と
おじいちゃんは近くにあったコップに
お酒をつごうとします。
「あんた、あやちゃんはまだ子どもやないの。」と
おばあちゃんがいっても
「ええがな。寒いんやし。」 とおじいちゃんは
ぜんぜん動じません。


「おじいちゃん、わたし、お酒は飲みません。」と
わたしは云いました。
でも妹は、「ちょっと飲みたい。」 と云いました。
「あかんよ、いくちゃん。」とわたしは云ったのですが、
「なめるだけやなぁ。」といっておじいちゃんは
にやにやしながら、そういうと、
コップになみなみとお酒をついでしまいました。
そのおさけは、なんでも「天狗舞」 という、とっても
おいしいお酒だそうです。

妹はぺろ、っとなめると、「おいしーい。」と
云っていました。
おばあちゃんが台所からケーキを持ってきてくれましたが、
そのお酒を見て、おじいちゃんとけんかになりました。
「またぁ、あんた、子どもにそんなことして。あかんやないの。」
「まぁ、ええがな。外は寒いんやし。」
おじいちゃんはへへへのへ、というかんじで、
そう云いました。


それからしばらくすると、謙介おっちゃんがはいってきました。
わたしは「おじちゃん、こんちわ。」 といいました。
「あ、来てたんか。 お母さんからきいてるで。
書きぞめの宿題やろ。」とおっちゃんはいいました。
「そうそう。」
「何書くのか、決めてるの? 」とおじちゃんが聞くから
「ううん。なんでもええの。先生が、自分で考えて
書きなさい、といったの。」

「そうしたら、おっぱっぴーって書いたら? 」
わたしはただ黙っておっちゃんに冷たい視線を浴びせかけました。
「どんだけー、とか? 」
とさらにおっちゃんが云ったので、わたしはおっちゃんにむかって
そこにあった座布団をなげつけました。「あ、ほー。」


おじちゃんはニヤニヤとわらっています。
「で、あやちゃんのことやから、もうなにを書くのか、
考えて決めてんねやろ。」と聞きます。
「それがなんも考えてへんの。おっちゃん
に決めてもらおうとおもって、、。」
とわたしは云いました。
いもうとは、「わたし「どんだけー」にしようかなぁ。」と
まじめな顔をしていいました。
「アホちゃうか。」とわたしがいったら
「なにがアホやねん。ふん。」
「アホやからアホ、いうたんやし。」
「ふん。アホいうもんがアホやわ。」
「うるさいわ。」

「まぁまぁ、あんたらけんかしとらんとにしむらのえいせい 
ケーキ食べよし。」
とおばあちゃんがいいました。
「ケーキ食べたら練習やな。」と謙介おっちゃんが云いました。
「え? もう。」
「おっちゃん、忙しいねん。 すぐ始めよ。紙あるか? 」
「筆だけ持ってきた。」
「筆、ちょっと見せてみぃ。」
わたしはかばんから筆を出しました。
「これは細すぎや。これで半切は無理や。おっちゃんの貸してあげるから。」
そう言うとおっちゃんは、別の部屋に行きました。

書くの疲れてきたんで、今日はここまでやめにします。
あーしんど。 

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Comments

半切を書くって…。
「私と妹」はおいくつなのかしら…?
普通に凄いと思うんですけど(笑)。

「去年の年末から、お正月、わたしは、
書きぞめの練習をしたとよ。学校でお習字の宿題が出たとさねー」
こんがん九州弁に直してくれんと、
「あんじょう」とか、そがん難しか言葉とかわからんけんが、
難儀ですたい。

↑ ↑ ↑ ↑
うわっ。超怪しい九州弁…。
こんなコメントお許しを。

Posted by: ヒシ | 08. 01. 10 at 오후 11:34

----ヒシさん
 中一と高一です。なんでも、妹の学校は、校長先生が熱心で、年明けに校内書初め大会がある、とか言ってました。(多分もうあった、はずですが。)
同じ書初めなんですが、高校は芸術科目の書道、ですし、中学は国語の中の書写、という位置づけなんで、微妙に字をどう書くか、という目標が違ってたりします。
 方言、そういえば、言語学の授業で、自分の好きな小説1ページを、あなたの生活圏の方言に直せ、という課題が出たことがありました。
 ヒシさんのの言葉、いいですね。俺、すごく味わいがあって、ああ、いいなぁ、って思います。

Posted by: 謙介 | 08. 01. 11 at 오후 6:42

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