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08. 01. 07

年賀状

新年も一週間が過ぎて、年賀状の来るのも
大体落ち着いた頃かな、という気もする。

俺の場合、毎年年賀状を出す枚数は160枚ということに
している。この枚数が多いか少ないかはよく分からない。


下の写真が俺が今年書いた年賀状
(出して残ったやつ)
両方とも隷書体。 
今年は2パターンご用意してみましたぁ。
ひとつは朱を使って、「子」と書いて下を
ごあいさつの言葉用にあけておいたのと、
真ん中に謹賀新年と書いたのと。
謹賀新年のほう、右側に書いてあるのは
「新しき年の およろこびを 申し上げ万須
(万須は変体仮名。 読みは ます)

Onenga

左側は、「ことしも何卒よろしく お願い致します」 と
書いてある。

もちろんたまたま残ったのが無難なこれで、実際は
両側の部分っていうのは、出す相手によって
全部文章を変えて書いたけど。

うちのオフクロは、今は退職して家にいるから、年賀状も
少なくなったけど、仕事をしていた頃は、毎年300枚
くらい来てた。
オヤジは単身赴任が多かったから、大半が赴任先の宿舎の方に
来ていたようで、家族のいるほうの家に来るのは、親戚か
昔なじみの人ばかりで、俺が見る年賀状の枚数はあまり
多くなかった気がする。

姉は、木版画が趣味なので、いつも凝ったものを
作っている。が、いかんせん彼女は取り掛かりが遅くて
いつも作業開始が12月の30日ぐらいから。
そこから版木を彫って、、夜なべ仕事で、1月の1日くらいに
何とか刷り上って、2日くらいに投函してた。
毎年もうちょっと早くからはじめたら、、といいつつ
全然学習しなくて、毎年同じパターン。
最近は聞いてないけど、どうだろう。以前は100枚くらい
出してたかなぁ。


オフクロは書くのもやっぱり
300枚くらい書いてた。
だから書くほうも大変で、12月になったら、毎週末はずっと
年賀状書きをしていた、という記憶がある。それで投函も
30日とか31日の朝一番に中央郵便局まで
持っていっていた。
ホント、書くのだけで一大事業だったような気がする。

あの頃だから、家でパソコンに取り込んで編集なんて
ことはおろか、○リントゴッコもまだなくて、
印刷屋さんにお願いするか
手書きか、っていう二つしか方法はなかった。
まぁ印刷、っていう手段はあったけど、今みたいに
手軽にコンビニとかスーパーのサービスカウンター
で、なんて訳にはいかなくて、印刷屋さんに頼んで、
っていう方法で、結構面倒くさかったみたい。
だから何百枚単位で出す企業なんかは印刷してたけど、
普通の家庭じゃみんな手書きしてたんじゃないかなぁ。
そういう世間の傾向もあって、オフクロも
ずっと手で書いていたように思う。

俺もそれを引き継いで、っていうわけではないんだけど
ずっと手書き。 手書きで160枚。
どんなことがあっても160枚以内に収める。
160枚っていう枚数にいつも収めているのは、160枚だと
大体自分が楽しんでひとりひとり違った字を書ける
枚数の限界だからさ。


前の職場では、職場では虚礼廃止、という申し合わせ
があっから、仕事関係で賀状を出すことは一切なくて、
ホッとしていたのだけど
今の職場では年賀状の交換っていうのが当たり前みたいで
初めての新年に同僚から山のように年賀はがきをもらって
びっくりしたことがあった。今では仕方ないなぁ、と思いながら
浮世の義理、って割り切って出しているけど。
まぁ数的にはそんなに多くないからいいけど。

後やっぱり丁寧に言葉を選んで書きたいのは、
今までの仕事やお世話になった人、大学の時の友達、
今の友達、というところかな。もちろんサイトやブログで
知りあえた友達。

だってこちらの内面的な重要度が全然違うものね。
仕事場の同僚宛の年賀状は「ま、とりあえず出したら
いいでしょ」なんだけど、(笑)
友達のほうは、いろいろな思いとか気持ちも込めて
書くようにしてる。

相手の顔(といってもずいぶん永い間会ってない
友達もいて、そういう奴はきっと変貌してるだろう
とは思うけど、俺と最後に会った時のヤツの表情を)
思い浮かべつつ、その人に合いそうな言葉を択んで書く。
笑えるのは、一年に一度、賀状の交換しかしていない
ヤツもいるんだけど。

だから一年に一度、来た賀状を見ながら返事を兼ねて書くから
話が一年ぶりで次の段階に進んでる、というのもいる。
一年越しののんびりした会話、とでもいいましょうか。
でも、それはそれで結構楽しかったりする。


うちのオフクロがあんまり好きじゃないなぁ、って言うのは、
家族の写真入の年賀状。
「だって私は、その写真の中の○○さんとは知り合いだけど、
その○○さんの家族とは何の関係もないのに。」っていつも言ってる。
「それにそんな写真入の年賀状、何年か経って、もう捨てちゃいたい、
って思っても、写真だから、何か捨てるの、ちょっとなぁ、、って
思うし、、。」
そんなわけでいつも写真入の年賀状が来ると、ちょっとブツブツ言ってる。
まぁ出すほうは、そんなことまでは考えてなくて、
うちの家族はこうなんですよ、って言いたいだけなんだろうけど。
俺も、そうだなぁ、、ちょっとこの家族の写真入のは、ちょっとなぁ
って確かに思ったりする。


だけど、このところ毎年のことながら、この数年増えてきたのが
欠礼のお知らせ。 去年の暮れは、そんな欠礼のお葉書が
20枚くらい来て、さすがにちょっと今年は多いなぁ、と思った。
まぁ、年齢的にみんな世代が、ちょっとずつ変わる、っていう
時期に来ている、ということかなぁ。
明日ももうちょっと、この文字を書く、っていう話続けます。


(今日聴いた音楽 Everything 歌 EXILE  
 アルバム EVOLUTION から 2007年)


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Comments

現物が手元にありますが…。

「誰かさんのさささっと書いた隷書とは、、」

って、どういうことなんでしょ?(笑)
今月はこれを練習してみようかしら!?

出す人によって、意図的に字の大きさも変えたんですか?

Posted by: ヒシ | 08. 01. 08 PM 10:05

----ヒシさん
 隷書の部分ですが、謹賀新年にしたり、賀春にしたり、風景一時新にしてみたり、実はいろいろと変えて書いています。が、隷書の部分だけ言うと、160枚で1時間ちょっとで書いているんです。ホント、文字通りさささっとなんです。で、両側のあいさつのところは、「最近会ってないけど、ピアノまた聴かせてね」とか「息子さんはもう高校3年ですね。」とか「こないだは久しぶりに電話で話ができてよかった。また近いうちにね。」とか、それぞれの言葉を入れるわけです。でも、それも友達だから言いたい言葉って、さっと出てきてくれるので、全部書くのもそんなに時間がかからなかったんですよ。ヒシさんのところの、謹賀新年、やたらでかい元気のいいのが行ったと思います。そうです。これがいい! と思ったので、
それにしてみました。

Posted by: 謙介 | 08. 01. 08 PM 10:54

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