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08. 01. 30

ビバ!うどん

土曜日の昼、両親が東のほうに用事があると言う。
ごはんを作るのも面倒だなぁ、
じゃあ、と必然的に来るのが
「うどん屋行く? 」という台詞。


条件1 東のほう。
条件2 車2台で行くから、駐車場が広くなければならない。
条件3 おなかがすいている。さっさと食べたい。
条件4 ただし、はな○うどんだけは回避したい。
     (うちの家から東方向で、そこそこの駐車場がある、
      というのは、はな○うどんなんだけど、あそこの
      うどん、ってコシがあるんじゃなくてさ、単に茹で
      時間が短くて、ゴリゴリしてて堅いだけ、なんだもの。)


と条件を入力していって、頭のシナプスさんが
びびびいーんと反応して、「あそこしかないね。」と
いうことになったのがここ。

Kasuga1

俺が駐車スペースに車を停めようとしたら、
先に着いたオヤジとオフクロが、
俺がバックして停めるのを
じーっと見てた。
「ふん、映画みたいになんかならんわ。」と言っておいた。
ちょっと前まで、俺が車を停めたところには
こんな立て札が立っていた。

Kasuga4

だけど、あの映画以来、ずいぶん経つのに、やっぱり
車止めも、ガードレールもなくて、あの時のまま。(笑)

この店って、元々おしぼり会社が倉庫として使ってたんだけど
そうだ! うどん屋だ、って社長が思って、倉庫をそのままうどん屋
にしてしまったんだ。だからここの経営母体はおしぼりのお店なの。
だけど、そんなおしぼり屋の兼業とは思えない、おいしいうどんを
出してくれる。そんなわけで、いつもにぎやかでお客が絶えない。

うどん屋に出かける前に、時計を見る。
12時10分前。うーん。ベストな時間だ。
もうちょっと前の例えば、11時台前半なんかに行くと
お客が来るのを見越して大量にゆでてあるのを
丼に入れて出してくる。そんな茹でてから時間が
経ったものなんて、、。そんなべチョべチョで
コシのなくなりかけたうどんのことを、
この辺では「うどんの死体」っていう。

それが12時前になると、そんな「うどんの死体」は一掃されて
次々と茹でたてのうどんが、あやまたず、丼に入れてもらえる。
逆に言うと、うどん屋では少々並んだほうが、
茹でたてが食べられる、ということ。
それにさ、うどん屋の行列なんて、20メートルくらい並んでいたって
そんなもの10分くらいで先頭に来るから、びっくりするには全然
当たらない。 だけど、他の食べ物だったら、こうは行かないよね、きっと。
○○の回転寿司屋で30分待ちとか、△△△のラーメン屋で1時間待ち
とかよく聞くものね。だけど、うどん屋の行列なんて、あっという間。

で、その並んでいる間に、何にしようかと食べるうどんを考える。
今日は、シンプルにかけうどんを取って、一緒にコロッケとか
竹輪の磯辺揚げを取ろうか、と思ってみる。
すると、列のすぐ右側のテーブルで体育会系の大学生の3人組が
肉うどんを食べててさー。 それがまたおいしそうなんだ。
あ、肉うどん、、、。いいなー。
そうしたら、別のテーブルでこんどはサラリーマンの人が
ぶっかけうどんを食べている。
あ、ぶっかけかぁ、、。うーん。
すると今度はトレーにしっぽくうどんを載せて席を捜している
おばさんがこっちに来る。
しっぽくうどん、、温まりそう。 それに根菜がたっぷり入ってるから
身体にも良さそうだしぃぃぃぃ、、。
それから、いなりずしをどうするか、おでんは? おにぎりは?
と頭の中では、混迷が混迷を呼んで、ますますグチャグチャになってくる。
そうしているうちに、列はどんどんはけて、いつの間にやら、
もうすぐそこに、まで来ている。
まぁ下の写真のように、フライとか、てんぷら、油揚げの甘辛く煮たのとか
おすしとかおでんとか、を好きなように取る、わけね。
Kasuga3

(これは、前に人の少ないときに撮っておいたんだよ。
行った時は、そんな写真を撮るなんて優雅なことなんて
できなかったんだから。ちょっと店の中も見えるけど、ホラ、
建物がまるっきり倉庫でしょ。笑)


ハイ、とオフクロがトレーを渡してくれる。
ああ、もう。ということで、気がつくと混迷も○ソもすっかり
吹っ飛んでいて、気がついたら、
パッと目に入った、ゆで卵のてんぷらと竹輪の磯辺揚げを
取っていたのでした。
おばさんにかけ1玉、と言う。

お会計。かけうどん     150円
     卵のてんぷら    60円
     竹輪の磯辺揚げ  60円

さんすうの問題ですね。 合計は270円。 100円玉3枚出して
30円のおつり。 でもさぁ、なんでよその土地でうどんを食べたら
あんなに高いの? かけうどんが400円なんて、信じられない。

はな○とかは、セルフって言ったって、注文したら、 とりあえず
店員さんがそのうどんを作ってうどんを出してくれるでしょ。
ここもね、肉うどんとかぶっかけなんかは、店の人が
作ってくれるんだけど、普通のかけうどんは、自分で
最後の部分の味の調節をする。
これがまぁこの辺の普通のセルフのうどん屋のシステム
なんだけど。

お会計を済ませて、次はうどんをあたためる。 全部食べる人が
自分でする。 だからセルフサービスなわけ。 はな○なんかの
システムは、この辺ではインチキセルフって言う。


Kasuga2


それからつぎにネギや天カス(揚げ玉)、唐辛子を入れる。好きなだけ。
Kasuga8


そうしてだしを注いでうどんは完成。


Kasuga7

できあがりはこんな感じ。

Kasuga6

これで、しめて230円。

それで、空いたテーブルを探して、座ってたべる。
さっきも言ったけど、おしぼり会社の経営なので
おしぼりが使い放題。(笑)
それも人気のひとつかも。

お客さんはうどんを食べたらさっと出て行くから、客の回転は
ホント速いと思う。行列の時間がかかるけど、
会計を済ませて、うどんを自分好みに調理して
席について食べ終えるまで、5、6分だもん。
だから、席だってどんどん空くし、
それで列ができてても、どんどんはけていって
すぐに食べられる、ということなんだ。
食べ終わった食器は返却口へ。

おいしゅうございました。
ご馳走さまでした。

(今日聴いた音楽 笠置シズ子 買物ブギ
 1994年 リバイバル版 CD 一応香川の
 話なので、香川県ご出身ということで笠置さんに。
 バイオリンの川井郁子さんでもよかったけど。笑)


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Comments

 製麺所さんがやってるセルフの中には,ネギは鋏を渡して「裏の畠から好きなだけ取っておいで」ってとこがあるとか?

 ・・・久々に,讃岐うどん,食べに行きたくなりました(笑)

 小麦価格が高騰してるから,大変でしょうねえ,どのお店も。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 08. 01. 31 AM 12:18

ビバ、うどん!!(笑)

こちらでこのうどんの話が出て来るたびに、
「うまそう、美味そう、旨そう」と
涎を拭き拭き拝見しています。
今回その本物のセルフサービスの現場を
見ることが出来ました。よかったです。

あ~、緑色のネギ、
山盛りにして食べたい。
いりこの出汁と相まって、
想像しただけでお腹鳴りました♪

Posted by: b-minor | 08. 01. 31 AM 10:26

---Ikuno Hiroshiさん
あ、それはですね、二つの話が混線しているものと思われます。一軒は、○村と言う店ですが、ここの裏手にネギ畑があって、ネギは店の裏で摘んできて自分で洗って刻む、ということになってた店があります。(今はちゃんと刻んでおいてある) もう一軒は○坂と言って、ここの千鶴子おばさんが、ネギは鋏でチョキチョキよーって言って韓国の冷麺みたいに鋏でネギを切って丼に散らしてくれるんです。そうです。小麦粉の値段高騰で、大抵の店は、去年の暮れか、今年の1月営業開始の時に、値段を上げていました。だけど、去年の暮れにフィナンシャルタイムズを読んでいたら、ヨーロッパでは、エコ燃料の原料の小麦とかとうもろこしの在庫が、過剰にだぶついて困っている、と書いてありましたけど、、。まったく一体どこでどうなっているんでしょうかね。

Posted by: 謙介 | 08. 01. 31 PM 7:32

----b-minor さん
是非、一度、お越しください。って言ったって、こちらに来る交通費のほうがムチャ高い、という旅行になりますよね。(笑) 
 上のIkunoさんのところでも書きましたけど、ネギを畑で取ってきて自分で刻む、という店のほかに、中には、最後、食べた後、丼も自分でちゃんと洗って、店の人に渡す、という究極の(笑)セルフ、という店もあるんですよ。
 そんなのんびりとしたところもご案内したいですね。是非、いつか。(笑)

Posted by: 謙介 | 08. 01. 31 PM 7:37

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