After the Game(その12)
どれくらい時間が経ったのだろう。 俺はうつらうつらしてた。
「どうだい? 気持ちよかっただろ? 」
「-----」俺は黙っていた。 いつまで手足を縛っておくんだよ。
さっさと外してくれよ。
「手と足が痛いよ。 もう、いいでしょう? 」 と俺は言った。
「痛いのか、うん? 」 と、うれしそうにオッサンが訊いた。
「痛いんだよォ。」 と、俺は少し大きな声で言った。
それにさっき出したザーメンがそのままになっていて、
これもすごく気持ちが悪かった。
「何だ。 まだ、これからなんだよ。」 相手は冷ややかに
俺にそう言った。
「ヤメロよ。もう、いいだろ。放せよ。」 俺は
ちょっと大声で言った。
「ウルサイ! 」と、言いながら、オッサンは俺のあごを押さえつけた。
そして口をこじあけさせると、何か布のようなものを
俺の口の中に押し込んできた。
俺は、顔を左右に振って、そうはさせないようにしたけれど、
何せ身体を固定させられていたから、そんなことに抵抗するのは
無理な話だった。「ほおら、動くな、って、言ってんだろ。 言う通りに
しないか。なぁ。」
「アウ、ア、、ア! 」
クソッ、一体、何で、どうして、 俺が こんなオッサンのなぐさみものに
ならなきゃなんねえんだよォ,,,,,,,,。 そう思うと、自分が何だか
とても情けなくなってきた。 涙さえ出てきた。 アーア、情けねぇ。
チクショウ! こんなの、もう二度とゴメンだぜ。 二度と、二度と、
すっかよ。
「どうだ。さっき抜いたけど、何しろ、若いんだ。もう勃つだろ。」
そう言って、オッサンは、 また俺のペニスを手荒くしごきに
かかった。
「う、う、うーん。」 痛い。 ヒリヒリする。 しかし、
それすら俺には、何も言えなかった。
何か吐き気がしそうだった。 俺はよく覚えちゃいないんだけど、
結局、そのクソジジイに、6~7回はイカされちまってようだった。
もう、最後は好きなようにしろ、とか思って、
俺は何もしなかった。 いや、何もできなかった、と言う
べきかな。 疲れ果ててたし、もう考えることをするのも
イヤになってて、 俺は死んだみたいにベッドの上で寝てた。
オッサンは何か言ってたけど、覚えちゃいねえよ、そんなもの。
クソッ! あの時のことなんて、思い出すだけでも、腹が
たってくるんだ。ホント
もうつくづくあのバイトが嫌になった。 二度とすっかよ、
って、俺ははっきりと思ったんだ。
(つづく)
25日の日記にも書いたのですが、
12月の1日と2日(昨日今日)出張で
九州の福岡に行ってきました。
また、このブログで「西の旅」と題して書いていきたい
と思います。
旅に出て考えたこと、見たこと、 そんなことを
書いてみたいと思います。
写真はJR門司港駅の2階から見たところです。
門司港の駅舎は、よく写真に登場するので
見たことあるよ、っていう人も多いかな。
文字通りの(笑)ここがターミナル(終着)です。
終着は、逆に言えば起点でもあります。
そう。ここが九州の鉄道の「0哩」-----
それからこの門司の目の前に拡がる関門海峡は、俺自身にとって、
ちょっと感慨深い場所でもあります。
そんな話も小説の連載の合間に
書いていきたいと思います。
また読んでやってくださいね。
よろしくお願いします。
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Comments
なるほど,西の方九州に出張だったんですね〜。疲れませんでした?
日本には数少ない立派なターミナルの駅,なんかいいですよねえ。高松も,そうでしたっけ?
ハルくん,傷心を抱えてさっさとお兄さんのところに飛び込んでおい・・・n手lんfづfはおすdhflじゃんlんdふぁ
Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 12. 03 AM 12:18
---Ikuno Hiroshiさん
そうなんです。どうしても職場の都合で俺が出ないといけない会議だったので、博多に行きました。この門司港駅は、今でこそ門司港ですけど、最初の駅名はここが門司で、九州の玄関だったんですよね。だからここについ何年か前までJR九州の本社もあったわけです。九州の人は、「何か言葉が荒くて、喧嘩してるみたいでしょ。」とか言うんですが、俺の出会った九州の人たちは、確かに口下手でぶっきらぼうな部分だってありはしたけれど、細かいことにこだわらない、おおらかな気質の人が多くて、とても好感を持っています。そんな九州の話を書いていきたいと思います。また是非読んでやってください。
Posted by: 謙介 | 07. 12. 03 PM 7:09