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07. 10. 12

962円のシャツ

先日意外なところで、意外なことを知った。

俺ね、ウエブ版の朝鮮日報を読んでたの。
そうしたら、イギリスのバーバ○ーの記事が出ててね。
この会社、今まで生産拠点をイギリス本土に置いていた、と。
その時のシャツ1枚の製造原価は2600円であった、と。
ところが、製造拠点を中国に移動して同じ製品を作ったら
962円でできるようになった、と書いてあった。

ふうん。バーバ○ーのシャツの製造原価って、
1000円しないんだね。
で、もって伊勢○みたいなデパートとか直営店で売られるときは、
それなりの値段になるんだ。
この記事を書くにあたって、元の朝鮮日報を
もう一度参照しようとしたら、
それがさ、その記事だけ削除されてて
見あたらなくなってるの。
ほかのもっと前の記事はあるのになぁ、、。
なぜかそれだけない。
さすがに書いてから、これはいかがなものか、
というようなご注意が
どこかからか来たのだろう。今になっては、確認が
取れないのだけど、確かに見た。
(これでは、真実味が薄いですね。)

ただね、俺、ブランドのシャツが1000円以内ででできる、
ということには、さして驚かない。
だって、企業としてはそういう低コストで製品を作って、
高い値段で売って収益をよりいっそうあげたいがために
あの国に生産拠点を作ろうとしたわけだし、
ある意味予想通りの結果だろうとは思う。
ただまぁ俺たちのような消費者から見たら、
その製造原価と、デパートなんかで売られて
いる価格の間にものすごい格差があって、
それについて、「想定外の差に」びっくり、
というところではありますね。


まぁねぇ、ものの原価っていうのは
聞いてしまったら、、あれまぁ、っていうようなものでは
あるよね。
回転寿司のネタの原価は高いマグロのトロでも
40円くらいなんでしょ。卵なんかの安いネタになったら
20円前後らしいし。

以前は、俺、服をあれこれと買ったりしていたんだけど、
今ではもうほとんど服なんて買わなくなってしまった。
その理由っていうのは、やっぱり服の原価はいくら、っていうことを
あちこちから聞いたから、っていう部分が
大きい気がする。
田中康夫氏が前に話してくれたけど、コムデ・ギ、、(笑)
っていうところなんて
火事で工場が焼けた縫製メーカーから、焼け残りの
何百円かのシャツを
一山いくらで買ってきて、そのシャツに自分の
ブランドのタグつけて
何万というようなお値段で売った、って。
コムデ・ギ---の服って、お高い服でしょうに? それが
ほとんどただみたいな値段でひき取って来たシャツを
何万円かのシャツにしてしまうなんて、、
考えたら、ボロ儲けやし、ええ商売やねぇ。

こういうことを聞いているうちに、だんだん服を
買うっていうことに
興味がなくなってしまったわけですよ。
デザイン見て、それから生地を触ってみて、縫製を確かめて、
これだったら、原価、いくらくらいで作ってるかなぁ、って
思ってたりすると、この値段でこれか? とか
この縫製で、この金額っていうのは、ちょっと
払いたくないなぁ、という意識が
先に来てしまって。 いや、服が買いたくない、
って言うんじゃないなぁ、、。
たぶん服は買いたい、とは思うけど、値段とその服が
つりあっていないと
嫌なんだと思う。


まぁ、そういう原価をあれこれ聞いてみると
とよた「れくさす」なんて、製造原価なんて50万しないし、
軽トラになったら1万ちょっとで出来ちゃう、っていうし。
こないだ大阪の亡くなった友達に
お供えを送った、っていう話をしたけど、その友達のオヤジさんが
○リンビールに勤めてて、前にそのオヤジさん経由で
「清涼飲料水の原価なんて5円もかかってへんで」なんて
聞いてしまうし。 そういうのを聞くと、経済のからくりって
そんなものとはいえやれやれ、という気分になるので
ございますよ。(笑)

でもまぁそんなことは昔からあったことで、特に薬は
そういう言われ方をするよね。
「くすり九層倍」(くすり くそうばい) なんて。
つまり薬の販売価格というのは、原価の9倍の値段だぞ、
っていうの。 
謙介が今飲んでる薬っていうのが、一ヶ月4万くらいかかるのだけど
(もちろん健康保険適用があって、よ。) 一体一錠の生産コスト
なんていくらだろう? って思う。
栄養ドリンクだってさ、ほんのチンカ○(笑)程度の薬品成分が
ドリンクの中に入ってるだけで、一本が何千円とかいうような
信じられないような値段のドリンクになってるしねぇ。
まぁね薬は、製造価格より、それ以前の開発経費とか実験経費
とか、そういうほうにお金がかかっているということだろうね。
薬がそういうのは良く聞く話ではあるけど、

でもれくさすの原価なんかも考えたら、車だって、
原価の九層倍みたいなことになってるね。


           ×        ×        ×

ブログを書く間隔が遠ざかっていた間にも、世間ではいろいろなことが
毎日起こってた。
「世の中は三日見ぬ間に桜かな」 というとおりで、
たったの三日間でも、間があくと結構いろいろなことがあるなぁ、って思う。
それがさらに一ヶ月くらい書く間があくと、
もういっぱいありすぎて今度は何がなにやら分からなくなって、
書くほうが「もういいや。」なんて投げ出すことになったりもするけど。(笑)

俺、相撲部屋の虐待死の問題もミャンマーで亡くなったカメラマンの死も
汚職の問題も、補助金の不正流用の問題も今日報道のあった赤福も全部
同じ言葉でまとめられるような気がした。

「ばれたらしゃあない(ばれてしまったら、仕方がない。)」
そんなもの、大相撲の部屋の弟子の虐待なんて
今に始まったことじゃない。 というのかあんなことは
相撲の世界では日常茶飯事だものね。
ここ10年だって、死んだ弟子なんて、10人はいると言うしさ。
おそらくその10人の亡くなった弟子たちもいじめ殺された人たちだろう。
今回だけばれちゃったのは、死んだ弟子の親御さんが
納得がいかないから、
と言って事態を公にしてしまったから。再調査を望んだから。
今までだったら、適当にごまかして隠していたのに。
事態が表向きになってばれてしまったから、
これは問題にしないといけなくなった。
ましてや大相撲協会の監督官庁は、いじめはいけません、と
常日頃から言ってる文部科学省だし。

だからさ、先日時津風親方、大相撲協会を解雇させられたけどさ、
相撲協会が下した解雇の理由の第1を見てたら、
やっぱりなぁ、って思った。
相撲協会なんて文科省のご指導を何も理解していない、って、
理解したくないんだ、って思った。
文部科学省の言いたかったのは、
「間違ったいじめの指導法によって、大切な人の命を奪って
しまった」というところだろうけど、
相撲協会の下した処分の理由は、そうではなくて、
「協会の名誉と信用を傷つけた」だもん。
要するに、「おまえの対応が悪かったから、事態が混乱した
じゃないか。トロトロしやがって、この責任取らんかい、
ア○が。」でしょ? 
弟子を殺す指導法が問題視された、っていうんじゃないもの。

ね。だから理由見たらもうはっきり分かる。
「ばれてしまって文句を言われて仕方なく処分しました。」
っていうことでしょ?

赤福だって、もう30年もずっと偽装をしてた。
赤福は日持ちがしないお菓子だけど、ふーん、そういうことを
していたのね。それも30年間だってさ。
今回、ばれちゃった、っていうことだよね。
赤福の赤は「赤心」の赤だけどさ、
こういうことだったら名前変えなきゃね。
「赤心」って、そもそもが「嘘やいつわりのない心」っていう意味だから、
いっそ「黒福」にでも変えますかねぇ。

ミャンマーの事件だって、ミャンマー政府は、偶発的な
流れ弾に当たっての不幸な事件、としたかったのに
(事実最初はそういってた)
たまたまその場面をしっかり撮った映像があったから、
ばれちゃった。っていうことだろうね。
ばれたから仕方がない、って。
やれやれ。

それから、そのニュースでひとつ。
あの事件で亡くなったカメラマンの人、謙介の住んでる隣の市の
人だったもので、こちらのローカルのマスコミも取り上げ方が
それはそれはすごかった。
全国ネットのマスコミと大きく違っていたのは
全国版のニュースは邦人が殺された、なんだけど
こちらは、自分の息子が殺された親の側からの取材、
ということだった点。

だけど俺ね、ああいう事件が起こるたびにさ、マスコミが
その関係者の実家に行って、あれこれ取材するの
いい加減、やめたら? っていつも思う。
今回もやっぱりそうだった。
静かな住宅街にあるそのカメラマンの実家にマスコミが
おしかけて行って年老いたご両親のコメントを取る。
取材しに行ってた側が、瞬時にしてされる人になって、
おまけにご当人はいないから家族のところへ取材が集中する。

ある日突然息子が亡くなってしまった
ショックもあるだろうに。しかもご両親は80前後のご高齢。
そんなショックを受けているお年寄りのところにわーっと
行って、カメラを、マイクを突きつける。


一体何のためなんだろう?
他社に先を越されたら、、、っていう意識だろうか?
もういい加減にしたら? って思った。
そこまでして一体何を知らせるというのだろう?
報道の自由ってどこへでもどかどかと行くけれど、そうして
傷ついただろうご両親の心をアンタ達はどう補償するのか? って
俺は聞きたい。
もうすごかったよ。息子さんの遺体が日本に帰ってきて
東京で対面することになったんだけど、そのために上京する
ところを地元の空港でまた取材してたもの。
(これは新聞に出てた。それも一面に。)
そこまで取材をするのって、マスコミの連中に言わせたら
報道価値があるから、って言うんだけど、
そこまで人の内面に土足で入っていくような記事、
誰もが知りたいというのだろうか。


知りたいこと、知られるとまずいこと、
報道する取材の仕方。
何かそんなことをいろいろと考えさせられたこの数日だった。


(今日聴いた音楽   ニートな午後3時  歌 松原みき
 歌のうまい人でした。大好きでした。、、と過去の助動詞を
 使わなければならないのが、つらいです。)

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Comments

 ・・・最近,昔は裏側がうまい具合に見えてなかったから「よかった」ように思えるだけで,実は今と大差ない状態だったんじゃないかと疑心暗鬼状態です(苦笑)

 つまらんことを取材しまくるメディアは,結局それを「蜜の味」と楽しむ人間が多いからでしょう。自分にそれが降りかかってきた時のことなど想像せずに・・・;;;

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 10. 12 at 오후 9:20

----Ikuno Hiroshiさん
昔は「適当」ということもあったし、そういうのがどこでも普通にあった、ということでしょうね。たぶん大差ないというあたりがそうなのでしょう。おまけに最近は「内部告発しろしろ」と薦めたりもしますし。(笑)
「見ぬもの清し」ということわざがあるくらいですから、そういうことは頻繁にあった、って思います。
 マスコミは、、もう言いたいことは山ほどありますが、距離を置いて、だまってじーっと見ている、という感じです。

Posted by: 謙介 | 07. 10. 12 at 오후 11:18

kawakubo さんのブランドの火事のやけのこりのシャツ話は、ほんとらしいですよ、atukiささんとこに、あんまり欲深しい経営でいやになったコム○○ギャ○のパタンナーや技術者がいっせいに移ったって事件が昔、業界であったの聞きましたもの…。
だから一時期、乞食ファッションみたいなのやっていたでしょう、あそこのブランド。ファッション誌で絶賛してるのもあっあけど、僕は、最低に思いました。
ちっとも素敵じゃなかった。

ネームバリューのあるブランドでも中国などでやはりつくっていて縫製のひどいところもあります、もちろん中国も技術はみがいている所もあるのだろうけど…今の中国は、入ってくる情報では、あまり良い情報はないですね。企業にしてみればメイドインジャパンよりはるかに安く作れるから、しかたないところもあるのかもだけど、メイドインジャパンのものって少なくなりましたね…。
ギャルソンじゃないけどブランドの名前にモードとかつけてるブランドのスーツなんて生地は安いしひどいですよね。1週間もきたらパンツの裾が、ほずけてきますもの。
僕、よく若い方達、あんなもの買うなって思うことあります。ユニクロのほうが縫製しっかりしてたりしますもの。笑。
ジャケットの値段はショップに並ぶ前の10分の1位だと思います。もっとなところも。
でもちゃんとした小さなブランドもあったり昔ながらのテーラーさんの店も残っていしますよね。
きぅと、そんな店やブランドのほうが、日本の財産のように僕は思います。

僕は、そこに売り手や作り手の心が見えない、たたき売り?のものは、買わないようにしています、大きなブランドでも小さなブランドでも、どれだけその製品に気持ちや善意や作り手のお客、諸費者への心意気があるかじゃないでしょうか?
それがないものは、僕は、なんだか負も買うような気がしてしまって買いません。
その製品の出来上がるまでの裏にどんな人のどんな気持ちがこもっているか、又、どれだけの+のエネルギーがあるかで高価な金額を払うときは見極めています。だから、高くてもほんとうに伝統のあるものはそれなりの気がしますし、どれだけ一流と言われていても、職人や作り手を軽ろんじてるブランドは、やはり、どこからかボロやほつれが出てきて、耳に入ってくるのだと思います。
物質を買うのだけど、物質の中にこめられた心にお金を払ってもいいと僕は買いたいと思います。

偽物や知的財産や伝統、人権、もろもろ無視しても物質が力で一番強いと思いこんでる日本の姿がほんとうに連日ニュースになりますね…。
ほんとうの力は何か、ほんとうのよい物って何か、気がついてもよさそうな時代なんですけどね…。
気づけない人が、何とか通貨で詐欺にあるんだおう思います。おおきな意味で残念な日本国民です。
そういう僕も大きな意味で残念な日本のひとりだけども…。
残念をほんとうの豊かに変えていきたいですね

Posted by: holly | 07. 10. 13 at 오전 1:34

---- holly さん
実際服を手に取ってみて、どういう作り方
しているのかを見たら、そこに作り手の意識が見えてきますよね。
 デザインだけでなくて、自分たちの情熱とか意志とか。そういうのがはっきりと出ているもの。以前は服に限らずいろいろなところでそういうものが見られたのですが、最近はあんまりそういうものにお目にかかれなくなりました。本当にそうです。ユニクロの服でも確かにちゃんと作りはしているんですけど、それ以上の何か、ということになるといまひとつこちらに訴えかけてくるものがないように思います。ユニクロの服は日常品だからそれでいいのかなぁ、、。前にアルマー○をよく見ていましたけど、(買いません、というか買えませんけど。笑)アルマーニって、そういう意味では、人の身体も知り尽くして、それでいいものを作ろう、という姿勢が感じられました。そんな職人気質みたいなのがとてもいいなぁ、と思いました。でも、そういう意識でものを作っている人って、ほかの人はともかく、自分は、そういう意識を持って仕事をしていきたいなぁ、と意地みたいに思っています。

Posted by: 謙介 | 07. 10. 13 at 오전 8:29

正直な感想を言うと、赤福はそんなに悪いとは思いませんでした。解凍品を再冷凍しないとか自主ルールがあったみたいですし。
ヤ○ザキとか大手メーカーのクリスマスケーキって、工場で10月終りくらいから作り始めて冷凍保存してる訳ですし、何を今更おっしゃってるの?って感じです。
やはり、赤福と言う伝統ブランドと「昔ながらの製法を守ってる」幻想があるんでしょうか。

Posted by: yasu | 07. 10. 14 at 오후 10:24

----yasuくん
こういうことします、ってその当時、地元の保健所に言ってはいるようですね。
ただ、赤福は、作り立てを売っています、と。
だから日持ちはしません、っていうことを全面に出して言っていましたから、それでそういうことをしたので、文字通り「看板に偽りあり」ということを言われたのだと思います。まぁね、それで言ったら、回転寿司なんて新鮮なネタ、とかいいながら全部冷凍だったり、このブログでも何度もいいましたけど、一流とされているホテルのデザートなんて、もうほとんど冷凍の解凍ものばっかりですし、、「見ぬもの清し」ということがありはするんですどね。(笑)

Posted by: 謙介 | 07. 10. 14 at 오후 11:31

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