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07. 09. 18

昨日見たもの2つ

昨日は、実家に戻っていた。
午前中、昼ごはんと晩ごはんの買出しに行った
いつも行く委佐子の店(近所のスーパーの名前)
で、すごい光景を見てしまった。


車を屋上に停めて、エスカレーターで2階から1階に下りて
いこうとして、ちょうど、何げなく下を見ていたら、エスカレーター
脇の、ベンチで、60前くらいの女の人が座っていた。
スーパーに女の人が座ってるのは、別に珍しいものでは
なかったのだけど、そのおばさんは、左手に、
透明のケースに入った水羊羹の6個入りパックを持っていて、
その水羊羹を手でつかんで、一つ口に入れたかと思うと
すぐ次のもうひとつを口の中に詰め込むようにして入れていた。

ちょっと陰で上品にいただく、っていうのではなくて、水羊羹をむさぼり食う、
という感じだった。


帰って家族に言ったら、たぶん隣の病院に糖尿病で入院でも
してる人じゃない? って。
で、お医者さんからそういうものを食べたらいけません、
って言われていたけど、辛抱ができずに外出して
スーパーで水羊羹をむさぼり食っていた、と。

でも、身なりは普通の服着てた。
それとも、一時外出だから服着がえて、ちゃんとした格好にしてたのだろうか?
何か、すごかった。

スーパーのいすに座って、
水羊羹をむさぼり食う女
なんか鬼気迫るものがあってすごかった。

でも本当のところ、
どうしてあんなふうに水羊羹をむさぼり食ってたんだろう?
何か彼女の内面で、そうせざるを得ない心理的な衝動が
あったのだろうか?
ひたすら水羊羹をむさぼることで、日ごろ抑圧していた自我を
解放させていたのか?
うーん、謎。

で、2件目。

午後からオフクロがゑちごやに行きたいというので、
俺もゑちごやの前に郵便局があるから、ついでにお金おろそうかな
って思って、ゑちごやの近くまで行ったの。
そうしたら、あなた、ゑちごやの近くになったら、車が渋滞して
動かない。前に進めやしない。
だって人がわっさわっさ群れてすごいんだもん。
田舎の一年分の人出、みたいなことだよ。(笑)

どうしたの? こんなに人が群れてて???
わからないまま
車をちょっと遠くの商店街の駐車場に何とか入れて、
ゑちごやのところまで来たんだ。
そうしたら、田舎なので、知り合いにだってたくさん会う。
「なあに?この人間。どこから湧いて出たの? 」
って聞いたら、今からここでフクダヤスヲとアソウタロウが
来て演説する、っていうの。そりゃまぁ人も集まるわ。

オフクロをゑちごやに放り込んで、(あの人徹底して政治嫌いだから
「そんなものどうでもいいわ。あほらしい。聞かない」って言う。) 
俺はまぁせっかくの機会だし、、
と思って、演説を聴いてみた。
カメラを持ってなくて、画像がなくて残念、と思ったら
その知り合いが撮ったのをいただいた。
Enzetsu

ってたってこれじゃ一体なんだ、っていうようなものか。(笑)
左が郵便局で、右がゑちごや。
謙介は郵便局に用事があって行きたかったのにぃぃぃ。
こんな人出で入れやしなかった。まったく。

演説を聴いての感想は、
フクダさんは、まぁ無難、というところ。語りかけるようにお話してたのが印象的。
それとすらすらと言葉が出ない。思ってることから、一拍半くらい
遅れて言葉が出てくる、という感じ。 
アメリカ映画なんかで、ほら、よくある政治家のスピーチ採点で
評価されるような力強く話す、よどみなく話す、ということで言えば、
タイプが全然違っててお話にはならないけど、でもそれはそれでフクダさんの
味みたい思えた。 ただ、劇場型というのか、コイズミさん型の演説が好き
って言う人は、物足りないだろうな、とは思ったけど、、。
演説から受けた印象は、フクダさんの語り方はやさしいけれども、
時によったら人の話なんて聞かないタイプかなぁという印象は受けた。
田舎に来ての演説なもので、特に都会と地方の格差、という部分に
力を入れて演説してた。

演説そのものでは、アソウさんのほうがおもしろかった。
アソウさんは直球勝負。(笑)
ドスも利いてたし。(笑) 何せ話に引き込む力が違うんだもん。終わって新聞社の
人がどっちの演説が良かったですか? って街頭アンケートとってるのみたけど、
フクダさんが12票 アソウさんが25票で、演説だけで言えば
アソウさんかな、っていう感じだったなぁ。
陰では、どうせなれないからなにを言っても平気、って思ってるんだよ、って。
気楽に言ってたよね。だからおもしろいんだけど、、。


だけど聞いていた人の声を拾ってみると、終わってから「あーあ。」っていう声とか
「どっちになってもなぁ、、、」っていう声が聞こえてきてた。

でも普通に考えたらすごいよね。普通71のおじいさん、って、
もう仕事リタイヤして公園で孫と遊ぼうか、っていうような人だって結構いる、
って思う歳なのにさ。 今から仕事する、それも激務をする! って言って宣言
してる演説してる訳だもんね。
政治家ってやっぱりちょっと違う人種だよなぁ、と
好きなことをしてのんびり暮らしたいといつも思ってる
謙介はそう思いました。
(でもきっと政治家って、こういうことが彼らにとっての「好きなこと」
だから、こんなふうにやれるんでしょうねぇ。)

(今日聴いた音楽 ドニゼッティ作曲 歌劇連隊の娘 全曲
 コヴェント・ガーデン 王立歌劇場管弦楽団 演奏
 指揮 リチャード・ボニング マリィ ジョーン・サザーランド
 トニオ ルチアーノ・パヴァロッティ ほか 1967年
 キングスウェイホールにおける録音盤)

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