座禅会
ゆうべ、岡山で禅寺の住職をしている友達からメールがきた。
「元気?」
「あんまり元気でもないけどね。」と近況を返信した後、
ちょっと声が聞きたくなって、直接電話をする。
「さっきお参りから帰ってきたとこ。」
この時期、ご住職は檀家まわりで大変だ。
「お疲れさまでした。」
「いえいえ。毎年のことだもん。」という定番のあいさつの後、
「岡山、こないだの選挙、まぁびっくりしたねぇ。」
という話をする。
「落ちたほうの人は、日ごろから地元に何一つ
してこなかったもんね。それに態度でかかったし。
まぁ落ちて当然かもしれんね。」
「何か二三年前にテレビでハナの穴膨らませて、えらそうにフンフン
言ってたのが、動画で出てて、今更批判されてるけど。」
「まぁ言われたってなぁ、、。仕方がないわねぇ、、。
岡山で人気のあるのは、郵政で反対して離党して今も離党したままの
○沼さんのほうだけどあの人、今回落ちた人に選挙協力するようなこと言ってて
実際は何であんなヤツに協力せんといかんのや、言ったから○沼さんの支援者の票
って反対候補に全部票が流れた、って。」
「まぁ日ごろの言動から見て、、、」
「なるべくしてなった、という結果だって思う。」
「あ、そうそう。岡山と言えば、今度の参議院の議長さんも岡山やね。」
「やっぱり、あの人は、父ちゃんの代からの支持者が多いしなぁ、、。
それから、あの人、腰が軽いし。どこでも行くって。」
「どこへでも?」
「ゲイバァも行ってなぁ、普通に堂々と話をして愉しんで帰る、って。
あの人、ゲイではないんやけど、どこに行くのも、
陰でこそこそ、っていうんじゃなくて、みんなでワーッと遊びに
行って、堂々と愉しんで帰るから、水商売の人にもすごく受けがいい、
っていうか人気があるよ。」
「ああ、そういう表裏のない人なら、いいねぇ。」 そんな選挙の話を聞いたりした。
「そうそう。また座禅会するんやけど、来ない?」
「いつ? 」
日程を聞くと、来週、とのこと。うーん、体調がなぁ、、という話をする。
「三炷ほど座るんけど。」
「えらい熱心に座るんやな。」
炷、というのは、読みは「しゅ」で、要するにお線香一本が燃え尽きる
時間をさす。これが一回の座禅の長さ。そうだなぁ、実際の時間としたら
一炷が大体40分くらい。で、三炷だから、三度座禅をする、ということ。
ただ、続けて座禅をするのは足が痛くなるので、途中に経行(きんひん)
と言って、本堂の周りを歩く、という所作も入ることになっている。
で、終わったら茶礼と言って、みんなでお茶とお菓子をいただいておしまい、
ということなんだけど、
「しかも今回は、途中に、点心つき。」
ということで、途中で軽食まで出るとのこと。
「点心って何? 」
「うどんよ。うどん。」
「あ、いいなぁ。」座禅はとりあえずこっちにおいておいて、うどんはいいなぁ、、と
思ってしまう。(笑)
彼が出してくれるうどんは、たらいに5人前くらいが一緒に入ってきて
それを参会者が何人かに分かれて食べる、というもので、
ちっとも珍しいものではないのだけど、きっとお寺の本堂で、風に吹かれながら
食べる、というシチュエーションの効果が大きいんじゃないかなぁ。なぜだか
すごくおいしい。
うどんを食べに行きたいなぁ、、とぼんやりと思ってると
「まぁ来れたらおいで。」と暖かいお言葉。
「うん。 前向きに対処いたしたいと、、。」
「何じゃそりゃ。」
「あ、おくさん元気?」
「いや、おくさん、はもうないんや。」
「へ? 」
「先月離婚した。ようやっと調停で何とかなって、先月それが終わったところ。」
「あれま。」
まぁ離婚にいたる経緯も聞かせてもらったのだけど、ここでは省略。
「そや。シングル同盟再結成しよ。」と俺が言うと、
「前向きに対処させていただきます。」
思わず「何じゃそれは。」と言って電話を切った、8月8日の夜でありました。
二行おまけ アバクロが2009年銀座店開設予定だって。まぁすごい賑わいに
なることでしょう。
(Glory Days 歌 中西圭三 1992 アルバム 「Steps」から
この歌、予備校のCMで使われておりました。
彼のご実家も友達の檀家さんなんだって。)
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Comments
たらい入りのうどんかぁ…。
気になります(そこ?)。
お坊さんって、私利私欲を捨てていて、
俗世的なことをしない…なんて、先入観がありましたけど、「職業」なんですよね。
祈るだけじゃ生きていけない(笑)。
Posted by: ヒシ | 07. 08. 09 PM 11:05
----ヒシさん
昔から「生臭坊主」とか、なんとか坊主という言葉があるくらいですし、いろいろなお坊さんの評伝なんかを読むと、破天荒というのか、ムチャクチャというのか、あちゃー、というような人もいた、と思います。そういう人でも、どこか、他の人を惹きつける何かがあったんだ、とおもうのです。他のところはもうめちゃくちゃでも、どこか一点、お坊さんとして他の人が納得できるような人間的魅力というのか、文字通りのカリスマ性というのか、そういうものがそのお坊さんにあったから、、周囲の人も他の部分には目をつむって、そのお坊さんを遇した、と、そういうことなのかなぁ、と思います。
それから、お寺で食べるうどん、おいしいんです。(笑) お寺ですから、めんつゆも昆布のダシで、薬味もネギとか胡麻とかしょうがとか、どこにでもあるものなんですけどね。不思議なんですよ。
Posted by: 謙介 | 07. 08. 10 AM 12:49