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07. 08. 06

到来物

金曜日、台風一過の日、
いつものように出勤していて、よそのセクションに用事があって
戻ってきたら、仕事場に宅急便の配達の人が来ていた。

いや、宅急便が来ることは毎日のことで、何も来たから、と
言って珍しいということでもなかったのだけど。
しばらくすると、パートのおばちゃんが俺の部屋までやってきて
宅急便が来てましたよ、と持ってきてくれた。
「え、あ、どうもすみません。」とその箱をいただく。
送り主を見ると、大学の時の恩師が大学を退職してから、行っている
外国語の専門学校から。


前にも何度かここで書いたと思うけど、毎年、ここの学校の卒業証書を頼まれて
書いてきた。毎年、卒業式ギリギリになったら、恩師から電話がかかってきて
「書いてくれる?」 というので、「ハイハイ」と書いていた。
多分そのお礼なんだろうな、と思ったりしながら、その横に書かれていた品物の
内容を見て驚愕。


だってさぁ、嵐山○兆の瓶詰めセットなんだもの。それも豪華8本入り!
おお、ゴージャス。
(写真を添付しておいて、あんまり伏字にする意味もないけど。笑)
思わず箱の横の記号を見る。B-100と書いてある、ということは
1万円のセット、ということね、きっと。 ひええええ。

Kichhou


だけど、この瓶詰めだって、正直言って、嵐山のあのお店では作ってない、
って思うよ。○兆のレシピでもって、缶詰会社が調製してる、っていう
ところがホントだろうな、とは思う。
だって、こんなもの作ってたら、本業の料亭のほうがさっぱり
出来なくなるじゃない? ねぇ。(笑) そう思って瓶を見たら
「販売者」はなるほど、嵐山のあのお店の住所なんだけど
製造場所については、記入がないものね。(笑)
はてさて、この瓶詰め、一体どこで作られているのか。
それは、深い謎。


そう言えば、ずいぶん前に1度だけ、人様のおごりで、
ここの「お食事」をいただいたことが
あった。


嵐山のお店は、大堰川をまたぐ渡月橋のたもとを、橋を渡らないで
川に沿って右に行ったところにある。
この大堰川の岸辺には、料亭が何軒が並んでいる。
ちょうど小津安二郎の映画、「小早川家の秋」(こはやがわけ の あき)でも、
法事が行われるのがこの店の並びの料亭、という設定だったと思う。
とても景色のよいところ。


いつだったか、その大学の恩師が、ちょっとお客様が来るから、というので、
雑用係一切を頼めるか、と俺の一年上の先輩と
俺に頼んできたときだった。
龍安寺に夕方の5時に正装で来てな、というので、俺と先輩は
スーツを着て、龍安寺まで自転車で行った。
すでに龍安寺は門が閉まっていて、一般の人の拝観時間は終わりかけていた。
ほどなく恩師と、そのお客様一行が見えた。


中国からの大切なお客さまということだった。
お客さまは、先生やお寺の方の案内でゆっくりと石庭や襖絵の説明を
受けていらっしゃった。俺たちは、その間、別室でバタバタとその方々に
渡す資料とか、その資料の説明の確認をしていた。


で、じゃあ、食事にしましょう、ということで、
○○くんと謙介くんも、ほら、ここに席を用意してもらっているから
食事しなさい。と、言っていただいた。

そこへ運ばれてきたのが、この嵐山の○兆から運ばれてきたお料理だったんだ。
食事は、もう天にも昇るかのようなお味で(笑)
そのうえ場所は、龍安寺のあの石庭に面した場所だったし。
場所も、お食事も、もうなんともいいようがないほどすばらしいひとときだった。

多分、あれは自分の一生の中でも、画期的に贅沢なことだったなぁ、
と今更ながら思う。

うーん。
もう多分、これからの自分の人生で、○兆のお食事をお店に行って
いただくなんていう機会はないとは思うけど、(笑)
経験させていただいたことは、味の記憶とか、そういう場に慣れる
という経験になって、別のどこか、何かで役に立つ機会が
あるかもしれない、とは思う。
 (食事のお値段のことを言うのは、慎みのないことだ、
 とは重々承知はしているのだけど、ちなみにこのお店のお昼の
 お食事は、お一人さまが、3万6700円から。
 夜のお食事がお一人さま4万2000円から、 だって。
 これは言うまでもなく「から」なので、上の値段が最低ラインのお
 値段であって、もちろんこれ以上の価格というのは、頼んだら
 ちゃんと、あるわけですね。 はぁ。ため息が出る。)

大体が謙介のいつものお昼の食事なんて、大抵自分でお弁当
作って持っていくか、いつも食べてるところなんて、おかずとご飯で 
330円ですよ。食欲がなかったら、うどんと小鉢、280円とか、
だもん。(あっはっは)

お送りいただいたご厚意に感謝しながら、ありがたく頂戴いたしました。


      ×        ×       ×


はてさてエアコン。
これが、やっぱりねぇ、というのか、案の定と言うのか、一筋縄で(簡単には)
行きませんでしたねぇ。
土曜の朝に、量販店のサービス担当の人が二人、
取り付けに来てくださったのだけど、
来て、現場を見るなり、
「あ、これは、取り付けができません。」だって。

え?え?え?
「あのね、ご注文の品は、200ボルトの、なんです。」
「この部屋に来てるのは、ホラ、100ボルトの電源でしかないんです。
だからこれは無理です。」
「と、言うことは、もう一回お店に行って、100ボルトのものを
選びなおししないといけない、ということですか? 」
「そうです。」


そうだろうよ。そうともさ。謙介が選んだら、大抵はこういうことが起こるのさ。
用事がさっ、と一度で済んだためしがないのさ。
早速、その買った量販店に電話をして、そういうことで買ったものを
キャンセルして、今から違うものを選びに行くので、と伝える。

「そんな100ボルト用と200ボルトがあるなんて俺、知らへんかったぞ。
いつから日本って、そんなふうに100と200があるようになったんだ? 
他の人は、そういう事実を知ってるのか? こんなん、まるっきり俺が居たときの
ソウルとおんなじやないか。あの頃のソウルって、もう地区によって
電圧が違っていてさ、100ボルトのところ、200ボルトのところ、
150ボルトのところ、っていう3種類の電圧の地区が混在していたの。
だからさ、引越しをして、200ボルト地区に居た人が、100ボルト地区に
移ると電気製品という電気製品、全部変圧器をつけなきゃならなくなってさ、
そりゃあもうややこしいことになっていた。 何だかそんなことを思い出して
しまった。
みなさんは、そんなことは知ってました? (と、しつこく質問をしてみたりして。笑)

ともかく電器屋さんに行って、別のメーカーのものに。1万ほど高くなってしまった
のだけど、四の五の言っていられないので、それに決定。
「取り付けは、午後になるんですが、ちょっと何時にお伺いできるか分かりません。」
「別にいいです。今日はどこも行きませんから、ずっと家に居ますし。」
ということでお待ちしていたら、2時過ぎといういちばん暑い時間に、電話が鳴って
今から、取り付けに伺います、とのこと。
1時間ほどで前のエアコンは外されて、新しいエアコンの据付完了。
エアコンのスイッチを切っても、しばらく何か動いているようだから
どうしたのかと思ったら、勝手に中でフィルターのお掃除をしているんだそうな。
ひえええ。最近のエアコンって、こういうことになっているのだ、
と改めて感心しきり。


今日は、主治医が所用で出張とかで、診察は水曜に変更。
月曜なのに、めずらしく仕事からまっすぐに家に戻ってきた。
そして、今日は8月6日ですね。よろしかったら、ひとこと、メッセージなどを。

  


(HEAT UP 平井堅 歌 1997年 )
 歌詞の中にある、「がむしゃらに走りながら転げながらとにかくいこう
 何となく探しながらモガキながらそれでもいこう」という言葉にそうだよね、
 と深く思いながら、聴いています。


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Comments

 ・・・何か一筆書き込もうかな〜と思ったんですが,問答無用でウィンドウを画面一杯に広げる暴力性にカチンときて(Macでは普通そーゆーことはせんのですわ),退散してしまいました(汗)

 あーそういえば僕の下宿は200ボルト地帯でしたよ。150ボルト地帯があるっていうのは知りませんでした;;;

 ○兆って,凡兆のことですかぁ?(逃)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 08. 07 AM 12:17

----Ikuno Hiroshiさん
それと日本語のメッセージがあっても
いいですよね。(と、国文科の人間。)
150ボルトって、バラバラでしたけど
あったんですよ。弥阿サムゴリの方とか、
逆に江南の三成洞の近くとか。両方とも友達の家だったんですけど、電化製品全部の
コンセントにぐちゃ、っと(笑)ついていたんで、何ボルト? って聞いたら、150
って。そんな中途半端(笑)なのもあったの?と思わず思ってしまいました。とはいえ日本も台所のIHヒーターなんかの調理器具の関係で、200ボルトが入ってきて、今や複電圧になってるんですね。今回のこのことで、はじめて知りました。

Posted by: 謙介 | 07. 08. 07 AM 6:33

なんかいつの間にか勝手に周知の事実にされてることっていろいろありますよね。
ぼくも100と200vがあるのは知りませんでした。購入するときに念押しで確認してきてくれればいいのに。

うちは暑さでパソコンのネット接続が切れてしまうために、ドライをたまに使います。長時間の冷房は苦手です。

Posted by: 桜庭 | 07. 08. 07 PM 12:58

---桜庭さん
 良かった。安心しました。ホント、最近、知らないうちに、いろいろなことが変わってて、ついていけないことが(笑)あります。さすがに地デジくらいは知ってますが、電圧なんて知りゃしませんでした。だけど、電器店の人だって、もうちょっとそういうことを気にかけてくれて説明してくれたらよかったのになぁ、、って今は少し思ってたりします。

Posted by: 謙介 | 07. 08. 07 PM 7:31

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