朗読会 (その2)
(昨日の朗読会の話の続きです。)
詩の朗読は、Tさんと言って広島生まれの方が中心となって読まれた。
Tさんは、学生の時に、広島に生まれて、育った自分が
何をライフワークとしてしなければならないか、
ということを考えて、考えてその末に、この峠三吉の詩を
朗読していこう、と考えられたのだそうな。
朗読はすばらしかった。
さっと詩の世界に入っていくことができた。
そのうちの何篇かは、一人の朗読ではなくて2人とか、3人で
一つの詩を朗読した。
俺も何度か広島に行ったことがある。長崎も
宇品の桟橋から上陸して、電車で紙屋町に行こうとしたとき
御幸橋を渡った。今では広島市内に多く架かっている橋の一つに
過ぎないのだけど、俺がいちばん最初に原爆の写真、というのを
見たのが、この御幸橋のたもとで、やけどの治療をしてもらったり
罹災証明書を書いてもらっている女子学生の写真だった。
この場所は、そんな過去を経て今に至っている。
かつてそんなことがあった場所を今電車に乗って渡っている、
とはとても信じられなかった。
あの原子爆弾の炸裂が
日々の暮らしを、明日の計画を、家族と家族を、友達や同僚を
今まで営々と築き上げてきたもの全てを
瞬時にして阿鼻叫喚の修羅の巷に変えてしまった。
そんなことがあったの? と言いたくなるような街並みがそこにある。
だけど峠三吉の詩からは、そんな生々しい当時の様子が
伝わってきて、詩を聞きながら、いろいろなことを
思った。
その思いはまだ自分の中ではちゃんとした形にはなっていないので
ここではまだ説明をすることはできないけれど、
少しずつ、そのいただいた宿題を考えて行こうと思った。
と、重い話はここまで。(話題をかえるね。)
× × ×
朗読会が終わって、お礼やあいさつをして外に出た。
朗読会をしていた建物の横にこんな建物があった。
その建物の中はこんなふうになっている。
SF研究会の部室。
ちょうど上の写真で言うと、真ん中にドアがあってその左側、3つの窓の室内がこれ。
もう一丁。(笑)
で、そこに「部員」が入ってみましたあ。(笑)
ちょうど真ん中にいる部員、○野くんの持ってる写真がほら、一番上の建物外側の
写真になっているのが分かるし、○太くんのうしろの赤い魚が上の写真でも
映ってるから分かってもらえると思う。
ここは、2005年に封切りになった映画「サマータイムマシンブルー○」で、メインの
ロケ現場だった部屋なんだ。今もその時のまま、こんな感じで部室のセットが
残されている。
この映画、なかなか面白い映画だった。あらすじはお話しません。(笑)
映画の中で、クーラーのリモコンにコーラをこぼしてしまって、リモコンが
作動しなくなって、それの修理を依頼されたのに、大学の助手(○々木蔵之助)が
暑くて、やけを起こしてそのリモコンを破壊してしまって、クーラーが使えなくなる。
そんな話が映画の中にあってね。
映画の画面を見て、クーラーを作動できなくなった部員たちが
汗みどろになって「暑い、暑い。」と言っているのを、
「暑そうだねぇ、、あ、たーいへん。」なんて他人事のように見ていたら、
なんとなんと謙介の部屋のエアコンが昨日から壊れてしまって、
スイッチを入れても温風しか吹き出さなくなってしまったのだった。
ええ。ええ。
人のことを決して笑ったりしてはいけません。
人の身に起こっていることを、「あー。あつそー。でも俺は涼しいし。」
なんてのんきに見ているとある日、それが突然自分の身の上に
降りかかってくるのです。
そう。明日はわが身なのです。
急いで、メーカーのサービスセンターに電話をして
明日、修理に来てくれることになったのだけど。
このエアコン、もう古いしなぁ、、。
果たして、謙介の部屋のエアコン、無事に直るのでありましょうか。
明日へ続く。 乞うご期待(ご期待って、一体誰がよ。笑)
(今日聴いた音楽 シーズン・イン・ザ サン TUBE 1986年 音源は
シングルレコード しかし、もう20年以上も前の曲になっちゃったんですね。)
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