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07. 07. 02

断水慣れ

水が足りない足りない、って言ってたらさ。
今朝4時半くらいに起きたら、きれいな朝焼けだったの。
あ、朝焼けだ、やばいぜ、って思ってたら
(朝焼けはたいていお天気が崩れるから)
5時過ぎたら、突然外が真っ暗になったかと思ったら
雷が鳴るわ、大粒の土砂降りの雨になるわ、
瞬く間に豪雨になってしまった。

俺、たいてい朝6時半には家を出る、っていうことにしてるんだけど
6時15分になっても雨の勢いがとまらなくてさ、
どうしよう、って真剣に思った。
幸い6時半になって、雨の勢いが、一瞬弱くなった時ができたから、それ、っていうんで
出勤したけど。

何か今まで雨が降らなかった分、
「降ったらええねんやろ おどれ、わかった、降ってやるわ、見とけよ、われ 」
っていう感じで、一気に集中して降って今日はなかなかすごかった。
(しかし、どうしてここで河内弁にならないといけないんだろ。 笑)


先日北海道の北見で水道水がにごって
全市断水になった、っていうニュースがあった。
水が出なくなったのでかわりに給水車が来て、
水を供給しているいう映像が映っていた。

それを見ていたうちのオフクロが、
北見って水が潤沢にあるところなんやろうね、
過去に断水なんか1度もしたことないんじゃない?
ということを言った。

どうして? って俺が聞くと、
だってほら、水もらいに来てる人の容器、
「おなべとか、ペットボトルみたいな、ちゃちな容器しか持ってはらへんもん。」

あ、そう言われたら、そうやね。
白い水のポリタンクなんて持ってる人、映像に映っている中に限って
言えば、誰一人もいなかった。
大きい容器といえば、ペットボトルの2リットルサイズのものとか
シチューなんかを作る大き目のなべを持ってきている、
っていう感じの人がほとんどで、
後は梅酒とか味付け海苔のガラスのビン、なんていう人も映っていた。

たぶん「今まで断水なんか経験したようなことがなかったから
そういう容器なんて持ってはらへんかったんやわ。」というのが
オフクロの指摘。


この辺だとどういうことになるか?
白いポリタンクなんていう前にね、
まずポリタンクを運ぶ手押し車を持ってる。(笑)
これが重要。
だって、両手に20リットルの水の入ったポリタンク2つ手に持って
マンションなんかだとエレベータに乗って、、移動して、、それを毎日
何度も、って出来る? そういうの大変でしょ。だからまず手押し車を持ってる。

大きいのは、ポリタンク4つくらいを載せて運べる大きさのものから
小さいので、ポリタンク2つくらいは運べるもの。
そしてそれからポリタンク。水用はたいてい白だね。

たいていそういう水用のポリタンクの3つや4つはどの家でも持ってるって
思う。だって、持ってないと、水が出なくなったらどうしようもないもの。


こんなふうにこの辺のたいていの家には、
水運搬用の道具の準備がしてあるものね。
何しろ3,4年に一度はこういう水不足の状態になるからさ、
いつもそういう道具は物置に置いてある。


でも北海道の人はさ、おそらく水道から水が出ないなんてこと経験したこと
なかった、だろう、って思う。だからこんなふうなポリタンクの準備なんて日ごろから
考えもしなかったんだろう。
まぁそれはそれでうらやましいことだなぁ、とは思うけど。


ただね、こんなふうに水不足の話を書くとさ、すぐに地球温暖化→異常気象
なんて思う人がいるけど、それはちょっと短絡的じゃないかな。
この辺の瀬戸内海の都市で雨が降らないで、水が足りない、なんていうのは
自然環境や地球環境なんて全然問題にならなかった大昔の時代から
もうずーっとしょっちゅうあったことだものね。
大体4、5年に一度は、こういう水不足状態になっているしねぇ。

今じゃあみんな水不足なんていっても、ずいぶんおとなしくなったけど、
江戸時代とか明治の頃なんかは、田んぼへ引く水のことで
地域同士で抗争になってさ、水のために喧嘩なんかはしょっちゅうで
人の殺し合いまであった、っていうようなところだからさ。


水の不足なんて何も今にはじまったわけでもない。
さっきも言ったみたいに4、5年に一度は水不足の年が来るでしょ。
だから、水不足になっても、あ、またか、
っていう感じ。しょっちゅう。もう「断水慣れ」っていう感じだね。(笑)
そんなもの、慣れてどうするよ、っていうのはあるけどさ。


ただね、こういう自然条件のところに住んでいると、
人間、自分の力ではなんともできないことがあって、
それはもうどうしようもない、ことなんだ。

ほら、なんと言っても天候のことだからさ。人間が「雨が降ったら」
なんて、雨に過剰な期待をしたって、気圧配置の関係で降ったり降らなかったり
するしさ。それは全くお天道さまのなさることであって、人間の力じゃ
どうしようもない。
せいぜい雨乞いするくらいでさ。
期待したって、人間の期待通りになることなんて、ないしさ。(笑)
だから自然のことについて、人間の力の及ばないことは、当たり前に
あって、そういう力に対して、人間の生き方の中で順応していく
ようにしなくちゃ、っていう方法とか考えは学んだように思う。
「あるだけ」の資源でやりくりをつけてやるしかない、っていうことだよね。
そういうことが知らず知らずのうちに身についたようにも思える。
そういう面では、何もオシャレにアウトドアライフ、
とか自然観察なんて言わなくても、毎日の生活から
自然について学んだ、っていうことがいっぱいあるようにも思う。

今日の雨で少しは水事情も好転してくれるだろうか?


以前は水が少なくなってきたら、
段階的に断水をしていってたんだけど
最近は、断水はできるだけ避けよう、っていうんで、
代わりに自主減圧をしください、っていうふうに変わってきた。
どうするか、っていうと、本管から家に取り込んでいる
水道の取水栓のバルブをちょっと閉めて、
そう。あくまでもちょっと。全部締めたら
水が出なくなっちゃうから。(笑)

前はね、市の水道局の人が、街の各所にある
水道用のマンホールのふたを開けて
中のバルブを閉めたりしてたけど、
最近だと、こういうふうに変わってきてる。

この後も降水量は例年並、って言ってるから、
まぁ徐々に降っていくのかもしれないなぁ。

仕事帰りに病院
先週の結果を知らされる。
身体がこのところ、ちょっとしんどい、って思ったら
予想通りというか、やはりいろいろな数値がちょっと悪化していた。
夏休みまた例によって入院になるかもしれないから、
そのつもりでいてくださいね、とのこと。
仕方がないけどね。
これも「自分の現実」の中で生きる、ということなんだろうね。


(今日聴いた音楽 小林麻美歌 雨音はショパンの調べ
 朝からこの曲がエンドレスで耳許で鳴っています。
 1984年 音源はレコード)

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Comments

猛暑=日差しが強い=水の蒸発がはやい
と、単純に考えちゃって、
ただでさえ貯水してないのに例年通りの降水量で大丈夫かねぇ…。
とか、過剰に心配してるヒシでございます。
一部で渇水、一部で洪水…と、
適材適所(意味が変)の天気なんてありはしませんね。
当たり前なんですけどね。

Posted by: ヒシ | 07. 07. 04 AM 1:27

----ヒシさん
いえいえ。ヒシさんの想像過剰じゃない、って思います。近所のみかん農家の人も雨の降らない日が続いて、急に雨が降ったりしても、土地が乾燥しすぎていてなかなかうまく水が地面にしみこまない、ということが起こったり、水が少なくなってくると、使用量は同じか節水で減っているはずなのに、無くなる量が増えてくるそうで、これはたぶん大気中に蒸発しているんじゃないか、って思うってお話されていました。科学的に、といえば、農家の人も?かもしれないですが、毎日の農作業で、何十年と自然を相手にしてきた人の話って、やっぱり説得力があるように思います。
お話のように、ホント、お天気はねぇ、、。雨が降りすぎてもうこれ以上降ったら土砂崩れだって起こりそう、っていう地域がある一方で、四国みたいに、今年の夏はどうなるんだ、って思ってる地域もあって、、、。なかなか願いどおりにはいかないものですよね。

Posted by: 謙介 | 07. 07. 04 AM 7:59

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