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07. 07. 11

ハンバーグを作りながら考えた

日曜日、ハンバーグをまとめて作っておくことに。

だけどさ、作りながらつくづく思ったのだけど、
ハンバーグなんて、ごまかそうと思ったらこれくらい
いくらでもごまかせる料理はないよね。

家で作ったから、ちゃんと作ったけど。
まず、たまねぎを炒めて、冷ます。
冷凍庫で凍らせて保存してあった食パンを一枚出してきて
凍ったままおろし金でパン粉にして牛乳と混ぜ合わせて
ボールに買ってきた合挽ミンチを入れて、さらに炒めたたまねぎ
たまご、を入れて、おまじないにナツメグと塩コショウをふりかけて
こねて焼けばいいんだもの。
で、このとき、食パンの量を増やしたら、できる個数だって、
どんどん増やすことができるものね。
この日もハンバーグ、そう大きくないのにしたら、
8個もできてしまった。


スーパーで買ってきた合挽ミンチは、一応、国産牛肉60パーセント、
国産豚肉40パーセントって表示にはあったけど。(笑) 
でも、100グラムが98円だから、ちょっと安いしなぁ、、
ちょっとその辺が怪しい、なんて思いながら、まぁいいか、と
踏ん切りをつけてこねる。
家でささっと作ったけど、
肉とか食パンとか牛乳とか、かかった費用を個数で割ってみたら、
大体ハンバーグ1個が50円そこそこの経費、っていうことかな。


レストランなんかで食べる、ハンバーグって、やわらかいのがあるでしょ。
あれは、肉よりパン粉なんかの混ぜ物のほうが多いものね。(笑)
で、混ぜ物が多くったって、ハンバーグだと上からソースをたっぷりかけたり
するから分かりにくい。だからごまかしが利く。 

牛ミンチだけ作って、パン粉の分量を少なくして、牛肉の含有量を
できるだけ多くして、肉の量の多い良心的なハンバーグを作って、それで
こねて焼いたら結構固めのハンバーグになると思う。
それをパン粉を大量に入れたり、肉を牛さんじゃないほかのものを使ったりするから
とても柔らかくなってくる。
それをね、グルメ雑誌なんかじゃ、「ふんわりとやわらかくて、ジューシー」
なんて書いてあったりする。
でもね、まだそうやって作ってる分にはいい、って。

レトルトのハンバーグとか肉団子なんて、それはもう作り方ってすごいんだってさ。
牛肉は、牛の骨から削り取った端肉っていう部分。
それに廃鶏って卵を産まなくなった鶏のミンチを加えて
組織状大豆タンパクっていうのを加えて肉っぽいものを作る。
そこに牛肉エキスとか、化学調味料を何キロも入れて
さらに、ラードとか加工でんぷんなんかを入れて歯ざわりを
滑らかにして、形を整えて、、っていうことになるんだってさ。
焼きあがったハンバーグにかけるソースだって、
トマトケチャップとかウスターソースっていうようなものは使ってない。
そんなもの使うと高くなるから。
って。いろいろな人工で作ったエキスとか、着色料とか
でんぷんとか脂肪とか、そんなものを加えて
見た目はそういうケチャップとかを使ったソースっぽいものに
見せてるだけ、なんだそうな。
そんなところが、栄養士の友達に聞いた、工場でのハンバーグの
作り方だって。


こないだの北海道の精肉会社の問題のときも
食の安全が、脅かされている、とかマスコミは言ってたけど
そんなふうに言ったところで、今、実際普通に
スーパーで売ってるレトルトのハンバーグだってこの程度だものね。
そんなふうなレトルトのハンバーグなんて、マーケット行ったらどこだって
当たり前に置いてあるもんね。

そんなもの言い出だしたらきりのない話でさ。
去年の暮れにも書いたけど、
○ーゲンダッツのアイスだって、ちゃんとした生の牛乳なんて
使ってないもの。俺、作ってるところを、まともに見てしまった。(笑)
粉の入ったポリの袋をドドーッとミキサーに投入して
水入れて撹拌して、、アイス作ってる。
生乳はもちろん高いけど、粉乳なんて安い材料だからね。


Pon

それで今日の写真。
ドラム缶です。お外に置かれています。
雨が降ってます。今朝、出勤途中に撮ったものだからね。(笑)
中身? 中身はね、全部みかん果汁。だからドラム缶がオレンジ色でしょ?(笑)
そう。今年の1月とか2月のみかんのシーズンに果汁を絞っといて
それを濃縮させたものを、こうやってドラム缶に入れておいておくわけ。
で、今ぐらいから、その濃縮させておいた果汁を今度は
水で薄めて100パーセントに戻して、ボトルに詰めて
日本各地に発送する、と。

みかん果汁も濃縮させたものは、腐らないんだって。
だからこうやってお外においておいても大丈夫なんだそうな。
じゃあ、雨水とかホコリは? さぁ、、ねぇ。(笑)


ね、仮に、有機栽培で作ったみかんを絞って
それをそのままビンとかボトルに詰めて売ったら、
それは安全な飲み物だ、って俺は思うよ。


でも、実際はそうじゃなくてさ、
みかんのシーズンに集められたみかんをまず薬品処理して
皮を溶かして、今度は中和させなきゃ、っていうんで
別の液をぶっかけて中和させて、それを果汁に絞る。
絞って濃縮加工しされたものは、
外に置かれて、時期がきたら水で伸ばされてジュースに
なって売られるもん。だけど、原料が有機栽培のみかん果汁だったりしたら
有機栽培、とか自然食なんかのお店で
売られたりする。で、もって有機栽培のものだからお値段高め設定。

俺がね、日ごろから「ロハス」とか「自然食品」なんていうのが
いい加減でインチキ臭いなぁ、って感じるのは、
毎日こんなものを見ながら出勤しているからだと思う。 
こんなふうにして作られたジュースが都会のデパ地下なんかで
きれいなビンなんかに入って、有機なんとか、ってパッケージ貼られて、
売られていたりするの。
実際なんてこんなものさ。


こないだ栄養士の友達もため息まじりに言ってたけど、
自分で料理を作らない、ということは、今の世の中だと
作る面倒くささを解消する代わりに、何を含んだものやらよくわかんないような
そういう危なっかしいものを平気で食べさせられる、っていう
リスクも負わなきゃなんない、っていうことらしい。


ましてや、スーパーなんかで、特売品のマヨネーズとか
ケチャップなんか買ってごらんよ。
製品の裏の表示なんか見たら、
もう添加物の山だよ。(笑) あまりに多すぎて書けない、って。


食の安全を守らなければ、ってマスコミとか実態を知らない評論家の
人はお題目みたいに言うんだけど、
じゃあ、逆に果たして今の世の中で、完璧にそういう添加物とか農薬を
排したものを食べる、っていうことが、
どこまで可能なのか? っていうことを思う。
そりゃあ田舎でさ、自給自足生活だったら、可能だけど。(笑)
でも今やものすごい量の食物が輸入されていて、そんなものを完全に
排除した食生活を組み立てろ、って言われたって無理だよね。


かと言って、霞を食べて生きられる訳でないしさ、
そういう食品って、便利だし、それはそれで
そこそこおいしかったりするし、結構使えるしね。(笑)
やっぱり、そういうのを知ってて、付き合い方を考える、っていうことかなぁ。
決まった、同じものばかり食べないようにして、
リスクを分散させる、っていう方法が現状から導き出される中での
まぁ無難な線かな、っていう気がする。
もうそのあたりしかない、っていう感じだね。

それから若干のご報告。
体調があまりよくないので、明日からしばらく入院することに
なりました。
パソコンは、持っていこうとは思うのですが、
線をつないで開けて見る、ということが
できくにかったりします。
そんなことで、もし、ブログにコメントとかメールをいただいても
お返事がすごく遅くなるかもしれません。
どうぞ御了承ください。
よろしくお願いします。

(今日聴いた音楽 シンソンフン歌 運命 1994年発表
 シンソンフンⅤから)

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Comments

>そういうのを知ってて、付き合い方を考える、っていうことかなぁ。

 やっぱり,これに尽きるんでしょうね。それができないんなら,達観するしかない(笑)

 ところで,お体労ってくださいね。無事の退院をお待ちしております。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 07. 11 PM 10:15

----Ikuno Hiroshiさん
お言葉どうもありがとうございます。
主治医と会ってたときの先生の表情が、入院とはいいながら、割合切羽詰った顔つきではなくて、検査もしとかなきゃね、っていう表情だったので、多分そう大ごとではないんじゃないか、と(笑)思ったりしています。
食べ物には、そうですよね。もうそんな完璧に排除なんてできっこないんだから、知ってて、多少は賢く付き合う、というところがいちばんいい線かなぁ、って思ってます。
話は変わりますが、Ikunoさんのほうも台風が接近ですよね。どうぞお気をつけください。

Posted by: 謙介 | 07. 07. 11 PM 10:48

十何年前の話ですが、毎年みかんが余っていたので、
自宅で濃縮果汁ジュースを作っていたのですが、文章通りの作り方でしたよ。薬品名はとても言えませんが(笑)、私の家の場合は濃縮果汁を作った後に、砂糖をドバドバ入れてました。「あら、腐らせないためよ」って母は言いましたけどね。今思えば、流通させなくて正解だったなぁ。農業への清らかな幻想が壊れてしまう(笑)。実際、ジュース送りされるミカンなんて…あわわ。
食べ物って、調べていけばいくほど100%の納得って、なかなかできないと思います。

無事の退院を願っています。

Posted by: ヒシ | 07. 07. 11 PM 11:50

----ヒシさん
1月なんか、みかんを満載したトラックの後ろに、俺の車がついて走ることがよくあるんです。普通ほら、選果場に持っていくみかんは、キャリアというのかコンテナっていうのかに入っているんでしょうけど、もうトラックのうしろに単に山積み。で、○ンジュースの工場の中に入っていきました。田舎にいると、そういう作られる現場、っていうのを見てしまいますよね。だけど、もうそういうのもあり、だから仕方がない。なので、どれだけリスクを少しでも減らして、、
っていうことを考えます。やっぱり100パーセント安全なんて無理ですよね。俺もそう思っています。

Posted by: 謙介 | 07. 07. 12 AM 12:50

ハンバーグ。
手軽で安価に出来るので、うちでもよく作るのですが、
自分はパン粉を使わないので、ほんとうに
固いハンバーグなんですよ。(笑)
ナツメグをはじめ香辛料をたっぷりと入れた
このなんだか妙に歯ごたえのあるハンバーグ、
自分では結構気に入っているんですけどもね・・・

謙介さんの言われる、いろんなものを食べるしかない
というリスクマネージメント、
身にしみて参考にさせていただこうと思います。
自分はどうしてもいつも同じものばかりを、
食べ続けてしまいますので。

お早い無事の退院を心より祈っております。

Posted by: b-minor | 07. 07. 12 PM 2:33

----b-minorさん
あ、よかった、今から病院に行くのですが。時間があって、お返事するの間に合ってよかったです。
ハンバーグ、牛肉割合を多くして作ったら、どうしたってかたくなりますよね。(笑)でも、そんなふうに、ちょっとかたくて、肉の滋味が感じられるようなものが、本来ドイツで作られていた味かなぁ、って思います。b-minorさんの作られるハンバーグ、いろんなスパイスをお使いになって、想像してもおいしそうですね。また、ぜひぜひそんな話も、ブログでお聞かせください。楽しみにしています。

Posted by: 謙介 | 07. 07. 12 PM 3:00

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