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07. 06. 18

プロテインとかサプリメントとか

月曜日なので、仕事帰りにがんセンターに行く。

診察の前に体重のチェックをする。
体重はいまのところ、大きく変化はしていない。


俺の場合、体重が増えると、肝臓が脂肪肝になる可能性も
大きくなる。脂肪肝になると、ただでさえ悪化状態の肝臓が
より悪化をして死に至る場合もある、ということで、
体重の増加は、俺にとっては あ、太っちゃったぁ、
ダイエットしなくっちゃあ♪、、
なんていうようなのんびりとした問題ではなくて、
体重の増加は、文字通りの死活問題だったりする。

だから主治医からも、毎回体重の変化はどうですか?
って必ず質問があるし、体重が増えていたら、「太りましたね? 
何キロまで減らしてください。」と、はっきり言われる。
こちらも、そんな主治医の説明を受けているので、体重の変化には
いつもチェックをして、変化の状態を見ている。
まぁ俺の場合は、太る、っていうのはちょっと深刻な問題だし、
一般的ではないので、ちょっとこっちに措くとして。(笑)

でもまぁ、ダイエットっていう問題というかそのお話は
いろいろな人のブログを見ていたら、結構体重のことが出ていて
太ったからやせなきゃ、とか、メタボちゃん、なんて呼ばれた、
とか、たくさんの人の関心事みたいに書かれてあったりするよね。

ましてさー、今は全体に薄着の季節だし、
加えて、今の服の形が細身のものが主流だし。


○グザスに通う同僚の話によると、3月くらいから
急に来る人が増えた、とのこと。
「やっぱり薄着の季節が近くなると、急に体型をどうにかしなきゃ、
っていう気になるのかしら。」
「いやいや、年度末・年度初めの時期でフィットネスクラブが新規会員様
ご優待とかなんとかやったからじゃない?」
とか、人のことを勝手にあれこれと言ったりしてる。(笑)

で、またまた栄養士の友達が貸してくれた本。


Hon2


もうねぇ、この友達、俺に国文学なんかとっとと止めさせて、栄養士でもさせよう、
と画策しているんじゃないでしょうか。(笑)
たぶん栄養士の友達が、熱心にあれこれと教えてくれるのは、
病気の悪化のことがあって、どんなふうに食事を摂れば
いいのか、っていうようなことも
含めて栄養士の友達に、一時期聞きまくったから、なんだけど。


でも、やっぱり食べることや、身体のことって、
大切なことじゃないか、って思うんだ。


なのに問題なのは、
そんなに大切なことにもかかわらず、栄養学なんかで
入ってくる情報っていうと○のもんたの番組とか、やらせでなくなった
8チャンネル(大阪)の番組みたいなものばかりだものね。 
科学的なきちんとしたデータに基づいて
なんていうのじゃなかったり、ほんの少し、
身体上に起きるか起きないか、程度のことをさぁ、
ものすごくセンセーショナルにわぁわぁ言ってみたりしてて、


そのことがデータに基づいた
実証的なものじゃなかったりする。

その結果、何か「こうだったらいいのに。」という願望が、
いつの間にか独り歩きして
事実とすり替わってみたりするようなことが起きたりしてるんじゃないかなぁ。

で、この上の写真の借りた本を読んでたら、
筋力をつける効果的な食事方法とか、
栄養素の話とか、参考になることがいっぱいあった。


結果分かったのは、やっぱりサプリメントなんて摂ることより
きちんと栄養のバランスの取れた食事を規則正しく食べる
(ただし、一日3食、、とは限らない。。)
ということが一番身体にもいいし、そういうトレーニングの効果も出る
ということだった。
大体がサプリメントなんて原料は石油だから、レモン1000個分の
ビタミンCったって、体内に残って、栄養になってくれないものね。
飲んだって、一回トイレで「あーさっぱりした。」って言ったら
飲んだ栄養素も一緒にさっぱりと流れ出てしまってるし。(笑)
そんな高いサプリメント摂るのなら、まだレモンとかライムでも
舐めてたほうが、身体にいいんじゃない?
そっちのほうが絶対ホントに効果がありそうな気がするけど。


サプリメントとかプロテインなんて、ちっともフィジカルな問題じゃなくて、
エコノミー(経済学)の分野の問題だものね。


ちなみに、また気になって(笑) タンパク質の摂取のところ見たんだけど、こんなふうに
書いてあった。

   体重の維持に十分なエネルギー摂取量で
   あれば、総エネルギー摂取量の
   約15パーセントをタンパク質として
   摂取すれば、高価なタンパク質サプリメントや
   アミノ酸サプリメントを摂取する必要はない。(中略)
   タンパク質やアミノ酸の過剰摂取は体内代謝系に
   影響し、生理機能の不均衡を引き起こす原因となる。
   タンパク質を多く含む動物性食品は、脂肪含量も多く
   脂肪の過剰摂取に注意する。タンパク質エネルギー
   比率は15%を目安に、アミノ酸スコアの高い良質な
   タンパク質を含む食品を摂取する。
              
                   (引用は45~46ページ)


この間読んだ、(5月17日付)タンパク質の本にも書いてあったけど、臨床栄養学とか、解剖生理学
の新しい学説ではこういうことになっているみたい。
やっぱりプロテインなんかを摂りすぎると、腎臓がそれを分解して体外に排出させる
っていうことをずーっとやらなくちゃならなくなって、腎臓が疲れてしまって、
やがては腎臓病になる、という問題がここにも書いてあった。

ところでなぜ謙介がタンパク質にこだわるようになったのか、って言うと
ほら、俺の場合は肝臓なんだけどさ、肝臓の病気って、ちょっと前までは、
「タンパク質をたくさん摂らなきゃいけない」、って
どの栄養学の本にも書いてあったんだ。


だけどね、今じゃあ、別に普通に食事でいいですよ、っていうふうに変わった。
酒は禁止、っていうのは、相変わらず同じだけど(笑)
今じゃ、普通の食事で栄養として十分必要なタンパク質の量って足りてるからね。


昔、栄養事情があまりよくなかった頃は、タンパク質の摂取量が全体に少なかったから
肝臓病の患者は特に意識して摂らなきゃ、って言ってたのが、
今はすっかり栄養状態がいいから、そんなふうに
特別視されることもなくなった。


俺、がんセンターに通うようになったとき、
肝臓病=タンパク質をたくさん摂らなきゃ、って思い込んでて、、
すごく気になったから、主治医の先生とか、栄養士の友達に
聞きまわったんだけど、聞いたら、別に普通でいいよ、って言われたんだ。
え、どうして? いっぱい摂らなきゃなんないんじゃない? って聞いたら
今は昔と違って、タンパク質は食事で十分足りてますから、普通の食事だけで
十分です。余計に摂ると却って身体を悪くします。
という説明だった。


だから、この前も書いたけど、運動してる、たってさ、オリンピックに選手で出る
とかいうような人ならともかく、フィットネスクラブに行ってるような人であれば、
普通の食事でタンパク質を多めに摂る、っていうだけで
わざわざプロテインだのサプリメントだのを摂らなくっても十分オッケー
だ、ということなんだそうだ。

それに、専門的に筋肉を鍛えようと言うのであれば、競技種目にあわせて
瞬発力を主とする筋肉を作るのか、持久力を主とする筋肉を作るのか、ということ
で食事内容だって、摂り方だって違ってくるから、今度はそこまでの配慮が必要
ということになる。
だけど、一般の人で、オリンピックに出る、っていうんじゃなくてさ、
そこまで専門に特化したりするんじゃないのであれば、
タンパク質を摂る量なんて、別に普通の食事で十分だって。

だけどフィットネスクラブに通う人で結構プロテインなんか飲んでる、っていう人
多いんじゃないかなぁ。さっきの○グザスに通う同僚も、更衣室で、牛乳に
白いんだけど、ちょっと黄色みのかかった粉を溶かして飲んでる人結構多いよ。」
って言ってた。 たぶんそういうのって、プロテインじゃないのかな。


そういう人って、どんな意図で飲んでいるのだろう?
こんなのを飲んで、体形をかっこよくしたい、っていう願望とか
何か、飲んでるとかっこよさげ、とかいうファッション性なのかな。


だけどさ、普通の人が、ちゃんと食事で足りているタンパク質を
わざわざプロテインまで飲んで、、、っていうのは大して意味がない、どころか
タンパク質の摂りすぎがやがて引き起こす、腎臓病のことなんて考えると
百害あって、、っていうほうが大きいかもしれないなぁ、思う。
がんセンターにも腎臓透析に通っている人も結構いるのだけど、
一週間に3回、病院に通って、透析を受ける、って、そりゃあものすごい
負担じゃないのかなぁって思う。


だから、こういう栄養学の専門書には、はっきりと
「ちゃんと食事で15パーセントのタンパク質が摂れていたら
 プロテインなんかはわざわざ要りません。」
ってはっきり書いてあるんだけどね。
やっぱり、専門の本、って読んでみると、あ、こんなことが
書いてあるんだ、とかいう発見があるなぁ、って思った。


主治医の話は、来週、ちょっと大掛かりな検査をしてみましょう、とのこと。
「え、大掛かりですか?」 って思わず訊き直したら、
「なあに、採血の量を増やして検査項目を増やすだけです。」だって。
でも今日で7本も採血だったのに、
検査項目を増やして、多岐に、って言ったら一体何本採血
する、というのだろう。
少しこわいなぁ、と思いつつ、家に帰ってきた。

(今日聴いた音楽 高気圧ガール 歌山下達郎 
 1983年 アルバムMelodies  所収 
 音源は LPレコード これはNH(ANA)の
 コマーシャルで確か使われていたっけ。)


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Comments

初めまして。
7本もですか。それだけでも、非常に不快な思いにさせられるようなことですけれども、月一回の自身は2本の時があったりすると、何故そんなに量が必要なのかと聞いてしまったりします。必要だから、先方はそのようにするわけなのでしょうが、こちらには知識がありませんので。いずれにしましても、健康に関しては今よりは悪くしない、ということのためになにをすべきか、それぞれが分かっていることを実際に強い意志を持ってできるかというようなことになるのでは、と思いつつ、本当になにか悪い兆候が具体的にでてこないと、いつまでも油断しているという傾向を自身も感じております。でも、貴方はなんとかしようというもっと先の意志をもっておられるようですので、良い状態を保たれ、健康になられるようにと思います。

Posted by: Lucky sound | 07. 06. 18 PM 8:54

----Lucky sound さま
はじめまして。それからごていねいなお言葉、本当にありがとうございます。幸いなことに、主治医の先生と年齢的にあまり違いがないこと、先生が気さくに、聞いたら何でも説明はしてくれるのです。(多少説明過多なほどです 笑)採血が7本と言われても、この検査と、ウイルスの量と、何とかとかんとかと、とあれやこれや、、(全部項目を言ってくれます。)というふうに。それで、毎週の採血以外に、半年に一回くらいもっと詳しい項目を見ましょう、ということで
ずっと定期的にやってくれています。今のところ、そういう説明を聞いて、こちらも検査については納得をして、やってもらっています。
でもおっしゃるように、疑問に思ったこと、なぜ、この検査をしなくてはならないか、検査をすることで、どういうことが分かるのか、ということを説明を受けて納得しておくことは必要と思います。ですから、
Lucky soundさまのそういう「聞いてしまったり」ということは、患者としては当然というか絶対に知りたいことで、またそれをいい加減にしか説明しない、というお医者さんであれば、そちらのほうが問題のように思います。病気とは、もう一生のおつきあい、と
思って、あきらめず、逆らわず、で、行こうと思っております。どうもありがとうございました。また、サイトにもうかがわせてください。

Posted by: 謙介 | 07. 06. 18 PM 10:10

 サプリメントとかって,軽い依存症なんじゃないかと最近思うようになりました(苦笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 06. 18 PM 10:18

----Ikuno Hiroshiさん
そうかもしれませんね。このところお疲れがたまっていそうだからビタミンなんとかとビタミンなんとかを飲んでみましょう、ったって、ねぇ。そんなの飲むのだったら、何でまともな食事を摂らないんだろう?
俺のほうも、そんな疑問がいつもあります。

Posted by: 謙介 | 07. 06. 19 AM 6:04

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