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07. 05. 08

月窓餅(げっそうもち)

昨日、仕事場のパートのおばちゃんが、「日曜日、実家に帰っていたので、
買ってきたのよ。」と言って月窓餅をくださった。
Gessou1

この餅はおいしいのだけど、まったく日持ちがしない。
夏だと作った当日だけ。今ごろでもせいぜい次の日までしか持たない。

それが最近は、脱酸素剤を入れて密閉包装したのがやや遠いところまで
配送できるようにはなった、のだけど、それでも、その脱酸素剤を入れて
持ってきたものと、できてすぐのを持ってきてもらうのでは、
もちの部分の風合いとか、きな粉の香りとかがはっきり違ってて、
あ、やっぱりこのお菓子は、遠くに運んで食べるのは、ちょっとなぁ、、
っていう気がする。

というのが、普通だと餅って、もち米とか小麦粉とか上新粉っていう
穀物を蒸したり粉にしたりして作ることがほとんどなのだけど
この月窓餅は、その餅の皮の部分がわらびもちでできている。
中心にこしあんがあって、その上からよく練って粘りのあるわらびもちを
かけて冷やして固めて表面にきな粉をまぶしてある。
Gessou2


手っ取り早く言うと、葛まんじゅうにきな粉をまぶした、という感じかな。
このお菓子、ここ最近にできたものではなくて、江戸時代から
ずーっと伝えられてきた伝統のあるお菓子とのこと。
ふるふるとやわらかくて、きな粉の香りがなんともいえなくて
おいしくいただきました。(笑)

おばさんに言わせると、何でも最近このお菓子屋さんは、今までの
ご主人が隠居されて、息子がついだそうなのだけど、
「前の、今の息子のおとうさんが作ってた時のほうがおいしかった。」
とのこと。
「まぁそのうち、ようはなると思うけど。(腕前が向上してくる、とは思うけど)」
だそうな。

デパ地下で売ってるお菓子もいいけどさ、こういう地元だけで、
遠くに運んでいけないお菓子の中に、案外「おいしい」っていうお菓子が
あったりするよね。


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Comments

作るひとのだいが変わると、味って変わりますよね。
秘伝のレシピの分量とかもあるだろうに…。

添加物など入ってない、そこでしか食べられないものって貴重ですよね。

Posted by: holly | 07. 05. 09 AM 9:31

---holly くん
 そういう代替わりで、味が変わっちゃった、っていう話よく聞きますよね。(でも聞くのって、大抵よくない方向へ、だったりする。笑)
 そうなんですよ。添加物入れてないから長持ちしない、その場にいかないと食べられない、っていうもののほうが、(やっぱり長持ちさせるためには、させる何かが入っているわけですし、、)安心しますよね。

Posted by: 謙介 | 07. 05. 09 PM 8:09

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