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07. 04. 04

ヤマトヤ

一体どうしたというのだろう。このところ俺の耳に入ってくるのは、全部ジャス。

耳が勝手に「おらジャズ月間に入ったからジャズしか聴かねぇ。」と
宣言したという感じでもないんだけど。
そんなわけで、レコードを毎日聴いている今日この頃。

最初ジャズを聴き始めたのは、
やっぱりブラスバンド部にいたこともあって、部活が終わると
いろいろな音楽の話を先輩や友達としてた辺りだったような気がする。
いや話は、クラシックもあったし、ジャズもあったし、、、とにかく音楽全般だったけど。
そんな中で自然にジャズの話も自然に入ってきていたように思う。
うーん、それはジャズを聴く、なんて意識じゃなくて

今度の×××のコマーシャルに使われてた音楽いいよね、、っていう
あたりからはじまったのが最初のとっかかりで、「それじゃあ
同じ演奏者の別のアルバムも聴いてみようか」っていうことに
なった。

そのあたりで、俺もこの音楽のジャンルはジャズだ、
っていうことが分かって、じゃあ、ジャズって他に、、
なんて言ってるうちに気がついたら自分の中にジャズ、
っていう音楽が根を張っていた、ということになる。
そういうことと加えて、住んでいた京都の街にジャズを聴かせる
店が結構多くあった、っていうことも幸いしていたのかもしれないなぁ、
って思う。中でも友達に教えてもらって行くようになったのが
熊野神社の交差点近くにある「YAMATOYA」


家は右京区の常盤だったので、岡崎の「YAMATOYA」に行こうと思ったら
京都の街をよっこらしょ、と。横断しなければならなかった。なんたって鴨川の
向こうやし。(笑) 高校の頃までは常盤にも「made in..」っていうジャスの
店があったのだけど、ここがなくなってしまった後は、ジャズを聴きに
行く、というと、どうしても洛中の河原町まで行かないといけなくなった。
行くのは、自転車だったり、市バスだったり、いろいろだったけど、
それでも結構行った。
まぁ単に暇やった、と。いえ、やっぱり若くて情熱、があったんだ、(笑)と。


市バスを熊野神社で降りる。丸太町通りの交差点を渡って、
今度は東山通りを渡って、丸太町通り沿いに東へ。すぐに「YAMATOYA」
の看板が見えてくるから、その看板の下を右折すると路地の奥に
目指す店はあった。

Yamatoya_1


(路地の入り口からみたところ)

ここのジャズレコードのコレクションは本当にすごい。それから音響装置
が、とても良かった。この店で俺はそれまで知らなかったジャズの
演奏者とか歌手について教わった。もちろん、レコードについてもいろいろ
教えてもらった。

わざわざ「YAMATOYA」の店を目当てに、っていうことで行ったことも
あったけど、ちょっと東に行って右折して南に行けば、京都会館があった。
ここのホールでコンサートがあったし、(というより、実はその頃、京都市内で
そこそこのホールって、この京都会館のホールしかなかった!)
熊野神社の交差点を北に行けば京大の西部講堂っていうしゅーるな建物が
ございまして、ここでジャズとかアングラ演劇なんかの公演があったから
それを聞きにいく、なんていうこともやってた。
まぁそんなこんなで、西部講堂に行くのも、京都会館に行くのも、ちょうど
この熊野神社のところが分岐点だったから、この辺はよく通ったし、
あ、ここまで来たら、YAMATOYAに行こう、っていうようなものだった。

コンサートが終わった渡辺貞夫がこの店にそのまま来て、コンサートの
続きをやった、なんていう話もあるし、五木寛之の小説にこの店が
出たっていうこともあった。ということは、ナベサダも五木さんもこの店を
よく知ってて、しかも、とても好きだった、っていうことなんだろうね。
京都も以前は「蝶類図鑑」とか、「シアンクレール」
とか高雄に行く途中にあった「City Light」とかいうようなジャズのお店が
そこここに結構あったのだけど、ひとつずつ消えていっていつか残ってる
店を探すと、あそことここと、、っていう具合にすっかり数が減ってしまった。
だって、ジャズ聴く、なんていう人、決定的に減ってきたものね。
俺の周囲だって、ビル・エヴァンズとかマイルス・ディヴィスあたりですら、
「聴いたことない?」って質問したら、「誰それ?」なんていう答えが
返ってくるしねぇ、、。推して知るべし、とはこういうことを指すのだろうけど。
でも、いろいろなしんどいこともあって、だけど一日の締めに、
軽くビル・エヴァンズのピアノなんか聞いていると、ちょっと俺の気持ちも
ゆったりできるんだ。

ジャズの話、となると、自分の中では、どうしてもこの店の存在が自分にとっての
スタート地点、だったなぁと改めて思ったことだった。


(今日聴いた音楽 スケイティング イン セントラルパーク 
 ピアノ, ビル・エヴァンズ ギター,  ジム・ホール 1959年5月 録音
 アルバム アンダー・カレント 1971年盤)

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Comments

こんばんは

謙介さん。ビル・エヴァンスとマイルス・デーヴィスの共演は素敵ですよね。
ジャズ、私はあまり詳しくはないのですが
クリフォード・ブラウンが好きです。
同じトランペットですが、クリフォードの
美しい音が。。。

Posted by: yoko | 07. 04. 06 at 오후 8:47

----yokoさま
 ですよね。俺もジャズ、詳しくはないです。けど、やっぱりビル・エヴァンズのピアノは、好きでずっと聴いてますし、マイルス・ディビスの演奏も、エネルギッシュで好きです。一日の終わりに、頭を空にしてぼーっと聴くのが、ここのところの生活の句読点みたいになっています。(笑)

Posted by: 謙介 | 07. 04. 06 at 오후 11:16

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