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07. 04. 09

お茶会に行ったんだけど、、、

日曜日、オフクロが知り合いのお茶の先生からお茶券をいただいたとかで
お茶会に行く、という。「あんたも行く?」
ということなので、俺も病気だ病気だと籠もってても仕方ないし。
相変わらず目の周囲に隈があって、パンダみたいな顔になってるけど、
気分転換にと、思って行くことにした。

会場は、郊外の大きなお寺。四国88カ所の霊場のお寺では
ないけど、別格札所。(この寺もお参りしたほうがいいよ、っていう
お寺。88ヶ所の霊場のお寺ではないけど、ここも一緒にね、っていうお寺が
四国内に何カ寺かある。ここもそのひとつ)

お茶席はこのお寺を会場に二つあった。
ひとつは本席、っていってお寺の書院を借りて
畳の上でする席。 そしてもう一つは野点席。
これは、まぁ戸外で、お茶を点てて、それを
いただく、という席。 この二つの席をまわるのが
今回のお茶会の趣向。書院から見た庭、っていうのが
こんな感じ。
Ochakai1

今回は二つともお薄の席だったけど、場合によったら
片方の席がお濃茶で、もう片方がお薄、という場合もある。
濃茶っていうのは、簡単に言うと、抹茶を少量のお湯で溶いて
錬ったというか、ほとんどドロドロ状態のもの。
お薄っていうのが、大抵みんなのイメージの中にある抹茶だと思う。
お湯を注いで、茶筅で、しゃかしゃか、、(笑)っていうあれね。

あれは実はお薄っていうくらいだから、実は薄いほうの抹茶なんだよ。
(こういうとええええええ、あんなもの十分濃いじゃないかあああああ、、
って言われそうだけど。笑)お濃茶なんて、抹茶を錬ってるから、
それと比較したらお薄なんて、、やっぱり薄いんだよ。

それからお茶会のあいだに軽い食事の出るお茶会もある。
それはお茶会の趣向によっていろいろなんだ。
今回は、お薄の席が2つだった。
でね、最初に本席というほうに行った。
お菓子は薯預饅頭(じょうよまんじゅう)だったんだけど、
お饅頭の皮の水分が多すぎでねぇ、、。
お菓子が5人分くらい木製のお盆に置かれて出てくるんだけど
皮が柔らか過ぎるから、お盆にべちゃっと、皮がくっついて、
あららら、っていう感じだった。

まずお茶会に行くと、座る位置が問題。
上座というのか、一番上に座ると、そこは「お正客」のお席だから、
そのお茶会を主宰しているお茶の先生と、お道具の話をしなくちゃ
いけない。それはお正客の席に座った人のつとめ。
(だからみんなお正客に座りたがらないわけ。笑)

もちろん、ただ単に、お抹茶茶碗はどなたの作品で? なんて
聞くだけではいけない。たとえば、「○○焼何代目の△△さんの作品で、、」
ってお茶の先生が答えたとしたら、「△△さんの作品は、他にどこどこにも
ありましたね。」っていうふうな受け答えだってしなくちゃ
なんない。また掛け軸の短歌は、、とか言うと今度はもちろん歌の知識も
要るし、床の間のお花は、、って言われたら季節の花の知識もいるし。
だからそういったお道具すべてにわたってのいろいろな知識が要る、って
いうことになる。
だから、お正客に限っては、大抵そのお茶会に来ている
知り合いのお茶の先生なんかに座ってもらうことが多いんだ。

だって、お正客に座ったら、もちろんお茶の礼式に則ったいただきかたをしつつ、
そういうお道具の話をごくさりげなく普通に話せないといけない。(笑)
まぁ、俺の出た本席のほうは、そういうベテランの先生がたまたま居て、「それでは」
というので座ってくれて、お茶の先生とお道具の話とか、掛け軸の話を
してて、まぁ穏やかに茶会は進行した。

ところが、その後の野点席が、、。
もう俺、途中で席蹴って帰ろうかと思った。
まぁね、みんなお正客の場所が、そういう知識を要求される場所だ、
っていうのを知ってるから、座らなかったんだよね。
そうしたら、最後のほうになんかゴルフ焼けしたような
おじさん(歳は55,6くらい)が入ってきて、空いてるお正客の席に
すっ、と座っちゃった。みんなおおっ!って思ったと思う。
で、一応お正客の場所に座った人ができたから
お茶の先生はご挨拶をしてお茶会の開始を告げた。
そうして、お茶を点てる人がやってきてお茶を立て始めたときに
そのお正客のおっさん、何をしたかというとね、
お茶会の真っ最中にいきなり携帯を取り出して、話をはじめたの。
「ふん。ふん。そんなら、××になんぼで、、」って大きな声で。


座はもちろん一瞬にして凍った。
だけど、そのおっちゃんはそ知らぬ顔で、携帯を出して話を延々としてた。
ちょうどその電話の話が終わった頃、お菓子が出てきた。
で、お正客っていうのは、やっぱりメインゲストだから、
お茶碗も特別なものを使って出してくれるし、
お菓子を運んでくるお道具だって特別のもの。
だけど、お正客の席に座ったのが、平気でそんなことをするおっさんだものね。

俺、別にお手前とかお茶の知識とか知らないでも
お茶会に出たって別にいいと思う。

だけど、その場の空気の読めない人間ってホント嫌。
いや、空気が読める読めない以前に、お茶会みたいにぴーんと張りつめた
空気の中で、携帯出して話をする、っていうようなことをする
無神経さが嫌。
こんな場所に来るなよ、って思った。
オフクロをちらっと見たら、まぁ平然としてたけど。

でもさ、やっぱりさすがはお茶の先生だね。
そういうお正客が居るから、どうするかねぇ、って思ったら、
このお正客は無視して、「一座のみなさま、、」と他の全員に切り出して、
お道具の説明をしていった。(笑)

し終ったころに一座の方にお菓子が運ばれ、そうして点てられたお茶が
また運ばれてきた。
もうおっさんの方見ると腹が立ってくるから、外の景色を眺めていた。
(さっきの写真の庭。)
ぼつぼつ新緑が出てきはじめてきれいな感じだった。
そうこうしているうちに、またすごいことが。
さっきのお正客のおっさんの横がもう一人分くらい空いていた感じ
だったところへ、このおっさんの連れらしい奴が来て座っちゃった。
歳はうーん35,6くらいかなぁ、、。
慌てたのは、お菓子とお茶を配っていたおねいさんたちよ。
急いで、また奥に引っ込むと、お菓子を、、。それからお茶を
点てて持ってきた。 
多分、お茶席を見たら、そこだけ空いた空間が見えたので、
来て、座った、っていうところなんだろうね。まぁお正客の席に座った
おっさんもだろうけど。
すったもんだのお茶席だったけど、ご亭主のお茶の先生が
最後のごあいさつをして、お茶会は締めくくられた。

終わってから、オフクロに、「何だよあれは。」
って言ったら、「あー、ねぇ。」って笑ってる。「田舎の茶会に行ったら、ああいうの
時々あるのよ。」とのこと。
「え? よくあることなの?」
「まぁさすがに、よく、はないけど。たまにあるのよ。だから、その辺先生も
よう心得てはって、あんまり動じてはらへんかったやろ。」
「そんなものなん?」
「そうやの。」
あーあ。まだまだ俺なんか、もっと場数を踏まないとあかんなぁ、と思ったことだった。
ちゃんちゃん。
写真はお茶会の終わった後での、お道具の展示。
Ochakai2

(今日聴いた音楽 Kenny Burrell, John Coltrane 演奏
 I Never Knew 1958年 ニューヨークにおける録音)


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Comments

 ・・・自分がその場にいたら,たぶん由緒あるお茶碗でそのオヤジの頭をぶち割っていたものと思われます(笑)
 「とっととお帰りッ!」

 っちゅーか,何しにきたんですか,いったい???


 あ,そーいえば,コメントしそこなったんですが,僕もアランおばさん好きです(いつのエントリやねん 笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 04. 10 at 오전 12:39

----Ikuno Hiroshiさま
 もうねぇ、こめかみのあたりがピクピク
して、、、ムカムカしておりましたです。
ホント、一体何をしに来たのでしょう。
多分、どこかから、お茶会の券をもらって
それで「変な気持ち」を起こして来てしまった、のでしょう。俺が会場から出るとき
近くのおばさんが「お正客がバ○だと困るわね。」って言ってたのが耳に入りました。
みんな思うことは一緒だったのかも、しれません。
 マリ・クレールさんのパイプオルガン、いいですよね。なんだか雑誌のタイトルみたいな、あ、いや人名を雑誌のタイトルにしたんでしょうね。(笑)

Posted by: 謙介 | 07. 04. 10 at 오후 4:19

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