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07. 04. 10

病気とのつきあいかた(その2)

仕事場の資料室に朝日の「アエラ」最新号が置いてあった。
西日本のがん病院の実力について載っていて、興味深く記事を見た。
もちろん俺の行っている病院も出ていた。

昨日は月曜日。定例の主治医の診察があるので、がんセンターに行く。
がんセンターは大きな病院だから、ホントは、午後は診察というのは
他の科では予定にはないのだけど、内科外来の何人かの先生は
患者が多くて、午前中の診療時間に全員を診ることができない、
ということで、午後というか、俺の場合は仕事帰りの夕方
診てくれることになっている。
夕方、大抵俺が最後の患者なので、内科外来に行くと
さすがの待合もがらーんとしてて、空気も午前中とは
全然違う。
午前中は他の小さな病院から紹介されて来た人、
予約の入っている患者さん、といった人たちが後から後から
やってきて、すごい人であふれている。
おまけにここはがんの中核病院なので、患者さんも病状の軽い人より
どちらかというと深刻な程度の患者さんのほうが多い。
そういうわけで、午前中は、内科外来の待合室の雰囲気も
どちらかと言うとちょっとピリピリした感じ。

それが午後になると、いつも来る患者さんばかりになるので

だからみんな多かれ少なかれ「病院慣れ」してるというのか(笑)
顔見知り同士なのでのんびりとした空気に変わる。
その変化がすごい。もう午前中と午後ではがらっと変わる、っていう感じ。

俺も考えると今の病気と付き合うようになってずいぶん経ったなぁ、と思う。
医学もずいぶんと進歩はしてはきているけど、それでも俺の病気は
今の医学では完治させることは非常に難しい。

病気に気づいたのは、仕事場の健康診断だった。
異常がありましたから、一度大きな病院にいくことを
勧めます、というコメント付きの結果が来た。
それで少し遠かったけど、「その一度大きな病院で、、という」文書を持って
大学病院に行った。
診察してもらった結果、やっぱり異常がありますね、という結果が告げられた。
「この病気は完治することは今の医学では無理なんですよ。」っていう
診察結果と一緒に。
思わず目の前が真っ暗になった。
正直、大学病院からどうやって家まで帰ったのか覚えていない。
大学病院は遠いので、地元のがんの中核病院を紹介してもらって
今の病院に通うことになった。
とはいえ、正直なところ、気持ちの整理をつけて病気と向かい合うことが
できるようになるまでにやっぱり1年近くの歳月がかかった。
がんセンターなんていうところに来てみると、同じような病気の人もいたし、
病気になったときの気持ちとか、心の持ち方をお互いに話をする機会も
あって、それで「あ、この人もこんなふうに病気と向かい合っている。」
ということが分かっていって、少しずつ、気持ちが切り替わっていったように
思う。
それから幸いだったのは、俺の病気が急変する性質のものでなかった、ということ。
だから「今」を優先しやすいし、「とりあえずこれを今したい。」っていうことも
できやすかった。
できないことは確かに増えてはきたのだけど、できないことより、
できそうなことをやっていきたいと思う。
最初は、病気を治すぞ! って思っていたのだけど
治らない、っていう病気でもあるし、何とか病気と向き合って
つきあっていけたら、と思う。
焦っても仕方ないし、かといって頑張りすぎても、一時はいいかもしれないけど
長くその意識を持ち続けることはできないように思う。
だから焦らず、だけど、できるだけながくいいコンディションを持とうとする
意識だけは持ち続けていきたい。(この頃合いが結構難しいのよ。笑)

ひとりで歩いていると、時々心も体も息切れしてしまうのだけど、
その時は、とにかく休んで、また歩き出すことにしよう。


昨日の診察は、超音波で胆のうとか肝臓を見た。
「胆のうにポリープがあるね、まぁ落ち着いたら
取りますか? 」「急がないとダメですか?」
「痛んだりはする?」
「いいえ。」
「そうしたら当面はいいでしょう。いずれまた考えだけは
しておいてください。」とのこと。

(今日聴いた音楽 ヨハン・セヴァスチャン・バッハ作曲
 クラヴィーア練習曲集 第3部 演奏 マリー・クレール・アラン
 1990年 フローニンヘン マルティン教会のオルガン)

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