« ザビハー | Main | 桜餅二態 »

07. 03. 09

「山」は越えたって

今朝、出勤途中の車の中で
このあたりの花粉の状況について、って解説してた。
それによると、今月に入って、
最初は花粉の数が500とかいうようなとんでもない数だったのだけど
ここしばらくは、10台もしくは、10以下の日も出てきた。
スギ花粉の飛散の山は越えた、と考えられます、
とのこと。
思わず、「おおっ!」って言葉が出てしまった。
そういえば、昨日は花粉の飛散数がすごく少なかったのか
朝起きてから、くしゃみとか涙が出るとか鼻をかんだりすることが
1日全くなかった。
花粉さえなければ、至って普通の生活。
快調快調って感じなんだけど、、、。(笑)

だけど、花粉の飛散だてさ、
もうそろそろ先が見えたっていいんじゃない? とは
ホント思うよね。だってさ、今年は例年より2週間も早くに始まったし、
1日の花粉の量だって、計測値見たら、日によったら
去年の最高値を凌駕してしまった日も何日もあったもん。
花粉の元が後から後から補給される、なんてことはないよね。
早くにはじまってばぁっと出たらさ、
予定数なわけでしょ? そうしたら、、飛散だって繰上げで終了! 
っていうようになるんじゃないか、って思うけど。
そういうことで先が見えてきた、っていう話。
正直やれやれ、っていうところ。

けど、飛散が山を越えた、っていうのは、この辺の話で。
日本なんて縦に長いから、
場所によったら、まだまだ飛散中、っていう地方の人もいるだろうし
まだ、あんまり飛んでなくて、多分これから規模が拡大していくんじゃ、、、
っていう場所の人もいるだろうし。
俺だって花粉症のしんどさを今経験しているので、こちらが峠を越えつつ
あるから、と言って、
一人で、「終わった終わった」なんて喜んでもいられない。
ホント大変だよね。

だけど必ず物には終わりの時期が来る。
花粉だって、決まった数飛んだらやがて終わりが来る。
今年は始まりが早かったから、おしまいだって早めだと思う。
もうしばらくだよ。

そう思って、もうちょっとがんばってね。

仕事場で、お3時のおやつに、っていうんで「桜餅」をいただいた。
こちらは関西なので、小麦粉を薄く焼いたクレープ状の、、じゃなくて
糒(ほしい)というか、道明寺粉を蒸して、食紅で薄く色づけして
その真ん中にあんこを詰めた、言ったらボリュームのあるほう(笑)の桜餅。

糒のことを道明寺粉、っていうのは、このお寺の道明寺で作られているから。
道明寺っていうのは、大阪の藤井寺市にあるお寺。

この寺って元は土師寺っていって土師氏の氏寺だったところ。
俺も史学科のセンセイと何度か行ったことがある。
土師氏について、ずっと調べていたので、
その関連もあって、何度か参詣・見学させていただいた。
土師氏の氏寺だった、というお寺だから、お寺としては、古い寺で、
いろいろな記録の中にこの土師寺が登場している。
この辺は応神天皇陵、仲哀天皇陵、それから雄略天皇陵も
あって、古市古墳群の真っ只中だからそりゃ古代から人が
住んでいるから、お寺だって、なまなかのものじゃないものね。

その藤井寺の道明寺でお米を干して作られているのが糒(ほしい)。
干してあるから、お米の保存食、というか、携行食糧で昔は
旅行のときに、食料の一つとして持っていった。
伊勢物語に出てくるよね。「(糒が、、)涙でほどびにけり」っていうの。

それがこの道明寺で作るようになって、世間に広まった、
っていうことらしい。だから、糒のことを道明寺粉っていうようになったとか。
とはいえ、糒って、今はどんな使い方するのかな。
お米の代わりに食べる、ってあんまりないようにも思うし、、。
いつだったか、実家の台所の乾物の棚をごそごそしていたら、
この道明寺糒が出てきたんで、昔の人がしてたように、
お湯をかけてこの糒、食べてみたことが
あったけど、やっぱりさぁ、それだけじゃ、食べられなかった。(笑)
だっておしくないんだもん。(と贅沢なことを言う。)

糒、見かけたのって、前に懐石料理のお店に行ったときに、蒸しもので、
魚の小さな切り身の周囲に薄味をつけたこの糒をまぶして
蒸したものをいただいたことがあったけど、、
そんな目先の変わった料理とか、後はこの桜餅くらいなのかな。

糒、なんてめったに食べないけどねぇ、、。
やっぱり桜餅なんかで食べるのが、精一杯のところかなぁ、、。
みんなのところの桜餅は、お米の粒の残った糒で作ったピンクのものだろうか
それとも小麦粉クレープの桜餅だろうか?


あ、気がついたら、今日も、やっぱり餅・饅頭関係の話になっておりました。(笑)


(今日聴いた音楽、、か? 歌舞伎 河内山宗俊 松江侯邸玄関先の場 
 七代目 松本幸四郎 六代目 板東三津五郎 松本錦四郎 ほか)


|

« ザビハー | Main | 桜餅二態 »

くらしのこと」カテゴリの記事

Comments

 こ,小麦粉クレープの桜餅ですとっ?!
 初耳ですっ!
 ってか,餅は餅でも「ピン」と読む点心じゃないんですか,それ?・・・ってくらい知りませんでした(笑)

 というわけで,僕の常識では桜餅は道明寺系列(花より男子にあらず 笑)です。
 中身はもちろん,こし餡ですね!

Posted by: Ikuno Hiroshi | 07. 03. 10 AM 12:04

----Ikuno Hiroshiさま
 俺もね、あれいつだったか。そうだ大学入試のときだ。
あのとき、はじめて東京で、まとまった日数居たんですけど、
麻布十番の商店街の中のお菓子屋さんに、
桜餅、ってあったのは、俺が今までの人生でお目にかかった
ことがなかった種類の桜餅で、、見て驚愕したのを覚えています。(笑)
そういうことで、早速写真入で出しましたので、違いを見てみて
ください。ほらね違うでしょ。

Posted by: 謙介 | 07. 03. 10 AM 12:38

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「山」は越えたって:

» フワフワかムッチリか [あちらを勃てれば、こちらが勃たず。]
連続になるので "「山」は越えたって" へのコメントにしようかと思ったんですが長くなるので、やっぱ記事にします。んで、うちのほうでは一般に "桜もち" と "道明寺" として、それぞれ売られています。"桜もち" のほうは小麦粉で作った薄い焼皮で、こしあんをくるんで塩漬..... [Read More]

Tracked on 07. 03. 09 PM 11:12

« ザビハー | Main | 桜餅二態 »