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07. 03. 06

おいしいおまんじゅうの見分けかた

昨日、ぼたもちの話をしたので、お菓子の話その2。

京都に住んでいたとき、近所においしいおまん(饅頭)を
売ってるお菓子屋があった。

京都弁では「おまんじゅう」は「おまん」と言うんですけど、何か?
別に不都合は、、、あ、そうか。こんなこと書くと、またエロ関係の
トラックバックがやたら増えるなぁ、、。因果よのぅ。(笑)


お寺関係の友達が多い謙介は、家がお寺の友達の家に行くと、
お葬式だの法事でもらってきた引き出物菓子をいただくことが
とても多かった。引き出物菓子たって洋菓子なんて
全くなくて、100パーセントの割合で饅頭だったけど。


「謙介ぇ、おまんの箱、持って帰ってくれへんか。」って
言われる。


最初のうちは「ありがとう。」って片っ端からもらっていたのに、
だんだん口がおごってきて贅沢になると、おいしいお菓子屋さんのだけ
より分けてもらったり。(笑) 

だから包装紙が○屋吉信とか虎○だったら、
「ほな、もろとくわ。」といい。近くのの○○堂やったら、「うーん、、。」
って渋ったり。(笑)


そんな中で、家からそう遠くない場所に名前はあまり知られてはいなかったけど
そこそこおいしい菓子屋がそのころはあった。(7、8年前にそこのおっちゃんが
亡くなって、跡継ぎがいなくて、そのお菓子屋さん、店を畳んでしまった。)

だけどさ、実はこのお菓子屋のおっちゃん、ホント衛生的にはむちゃくちゃだった。
高校のときの友達が、ここのお菓子屋でしばらくバイトを
したんだけど、彼女の話によるとおっちゃん、おまんのあんこを練るとき
くわえタバコで、あんこを練ってたってさ。こらこら。

当然タバコの灰だって、あんこの中に落ちる。
だけど、誰も見てないもんね。(笑)目に見ぬもの清し、で、
作ってしまえば、そんなものどさくさにまぎれて、、
で、済ませていたらしい。

こないだから例のぺこちゃんのメーカーの品質管理とか製造体制が
大問題になっているよね。

だけど、みんな多分思ってるんじゃないのかな?
「たまたま今回はあのメーカーが見つかってしまったけど、
どうせ他のメーカーだって、五十歩百歩。消費者に見えない
陰で、同じようなことやってるんじゃない? 」って。(笑)

ねぇ。
もうそんな話、あっちこっちから聞こえてくるよね。
あそこの店の食べ物は、食べたら必ずおなかが痛くなる、
だの、店の人が、あまりに衛生管理が杜撰だから、自分の
店のものを食べずに、まかないのご飯なんか外から取ってる、
とか。(笑) 


まぁ、だからどこだって表面化するかしないか、の
違いで同じ程度じゃないの? っていうことだって、みんな
うすうすは感じてる。

そうそう。ここからが本題。
ところでおいしいおまんじゅうの見分け方、って知ってる?
あ、ここで言うおまんじゅうは、オートメーションっていうか機械で
作ったんじゃなくて、菓子職人さんが作ったお饅頭で、なんだけど。
方法はとっても簡単。


手でその饅頭を二つに割ってみたらいいんだ。


真ん中で二つに割ったときに、きれいに二つに割れるおまんじゅうが
いいおまんで、あんこがどちらか片っ方に偏って割れてしまう
のがイマイチなやつ。


何でか、っていうと、あんの練り方が堅すぎもせず、
かといって柔らかすぎもせず、均等にまざっているからきれいに
あんこが割れる。けど、それが水分が少なすぎてあんが締まりすぎて
いたり、均等な品質じゃなかったりすると、きれいに二つに割れない。
割れても、こしあんのくせにぼろぼろと破片が落ちたりするのは、
あんこの作りが悪い証拠。

和菓子は新鮮さが命。
出来立てをすぐに食べるのがおいしい。
鶴屋吉信の本店に行くと、職人さんが目の前で和菓子を作って
くれて、それに抹茶を立ててすぐに出してくれるコーナーが、一時
お休みしてて、最近また復活したんだけど、そこで食べた和菓子の
なんとおいしいこと。(まぁ鶴屋吉信だから、基本的にレベルが高い、
っていうのは最初からあるけどさ。)
だけどね、同じ鶴屋吉信のお菓子でも
本店で職人さんが作ってくれたのを間髪入れず食べるのと、
デパ地下にある鶴屋吉信のコーナーで脱酸素剤入りのちょっと前に
作ってあった奴を買って、それを家に持って帰って
食べるのではやっぱり同じものでも格段に味が違うもの。
だから時間は、少なくともできた当日中に食べる、っていうのが
いちばんいいと思う。


やっぱり日本の文化の中で育ってきた和菓子も、
すごく繊細な食べ物なんだよね。
作りたての和菓子を食べると、特にそんなことを思う。
(いや、別に洋菓子が繊細ではない、って
いうんじゃないんだけどね。)

(今日聴いた音楽 I’M IN BULE  歌吉川晃司
 原曲は佐野元春 アルバム パラシュートが落ちた夏所収
 なーんと彼のデビューアルバムです。ジャケット写真が
当然ながら若い。音源はLP)

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Comments

謙介さん
 80へえです。(もう、古い?)
さっそく試してみたくなりました。
ところで、謙介さん、いちご大福はいかがですか?
そんなの邪道だと言われてしまいそうですが。。。
これ、今では全国的なお菓子になりましたが、三重県の津が
発祥なんですよ。悲しいかな県庁所在地なのに、それ、何処
と聞かれることが多い津です^^;
 和菓子は好きなのですが、どうしても初釜で出される「花びら餅」
だけは好きになれないyokoでした。。。

Posted by: yoko | 07. 03. 06 PM 9:55

----yokoさま
 あ、いちご大福が津、っていうの聞いたことあります。
津に友達夫婦がおりまして、以前はよくお邪魔していたので
津の地名を聞くと(例えば一身田、とか江戸橋とか阿漕とか)
とても懐かしい気分になります。 三重ってお菓子の水準が
結構高いですよね。和菓子だと桑名の花乃○さんとか。
洋菓子はさっと思い浮かばないんですけど、あっちこっちに
結構目がさめるようなおいしいお菓子作ってるところ
ありますよね。
それからお菓子じゃないけど、天むすも津でしたよね。
花びら餅(笑) 白味噌あんにごぼうですもんね、、。
縁起物というか風物として、いただきますが、
やっぱり普通の上用饅頭とか、ねりきりのほうが
俺もいいです。(笑)

Posted by: 謙介 | 07. 03. 06 PM 10:14

ぼたもちのお話しも、お団子のお話しも
おいしそうな、お話しですね。
そうかぁ、二つに割ってみるとわかるんですね。
今度、やってみます。
京都の美味しい和菓子屋さん、こんどメールでこっそり
おしえてくださいましな!

Posted by: holly | 07. 03. 07 AM 12:35

わ、Macだと、いくつもコメント記事のUPになっちゃうのかな?
すみません…これもなったりして。。。

Posted by: holly | 07. 03. 07 AM 12:45

----hollyくん
 重複してる分だけ、消させていただきました。
こういうこと、よくありますよね。俺も他のブログに書かせて
いただいて、こんなことになって、削除してください、って
バタバタとメールしたりしています。どうぞお気になさらないで
ください。
和菓子のあんこなんて気がつかずに食べてる、
っていうようなものなんですけど、よく見てみたら
お店によっても微妙に違いがあったりでおもしろいです。
お菓子屋さんの件、了解です。

Posted by: 謙介 | 07. 03. 07 AM 6:05

ときに秋田など地方によっては語尾に「こ」が付きますよね。犬こ。酒こ。倉こ。童 (わらし) こ。なしてかわがんねども。

おまん大好きでーす。

Posted by: 黒須 | 07. 03. 07 PM 6:12

----黒須さん
 たぶん「まんずっこ」っていうふうになるんでしょうね。(微)

で、韓国にいたときに、「アリラン」の歌を覚えたのですが
2番にああた、(何がああた、だか 笑)「まん○ー」っていう
歌詞があって、最初聞いて、あれま、と思ったことでした。
 韓国語で首が「もっ」で輪が「こり」ですから、ネックレスなんて
「もっこり」だし。「まぁすてきなもっこり!」(あやー、ちょような
単語がありますです。

Posted by: 謙介 | 07. 03. 07 PM 7:19

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