餡が好き
三重に住んでる友達が
「謙介、これ好きやろ。」っていうので赤福を送ってくれた。
もう好きも何も(笑)はい。大好きでございます。
赤福も夏場の気温の高い時期はダメだけど、
今の時期のような冬場なら地方発送に応じてくれる。
そりゃあ、願わくは、内宮参道のおかげ横丁の前の赤福の本店か、
その隣の五十鈴茶屋に上がって、ゆっくりのんびりいただく、
というのが希望ではあるのだけど、(笑) 何せ病気の身体が遠出を
許さないので、五十鈴茶屋の座敷に上がった「つもり」になって、
机の前の周囲の本棚や、目の前に雑然と積み重なってる本は
ないことにして、赤福をいただく。(笑)
うしろを五十鈴川が流れている。(つもり)
赤福って、以前京阪神のキオスクで、お菓子部門の売り上げ
トップ、って聞いていたけど、実際のところ
日本ぜーんぶのおみやげ菓子の売り上げでも
ダントツのトップだってさ。
そりゃそうかもしれない。
ホントは伊勢神宮に行ったおみやげ、っていうことだけど
伊勢とは全然関係のない大阪とか京都っていう
関西方面に行った、っていうだけでも駅のキオスクで
買ってくる人が結構いるものね。(笑)
前に同僚が大阪に行った、っていうんで赤福を買ってきたことがあったし。
伊勢神宮の参詣っていうと、赤福がセットみたいに思われてるけど、
そういう伊勢のお菓子って、何も赤福だけじゃないものね。
三重県って、旧東海道と伊勢参詣の道がどちらとも古くから
発達してたから、そういう街道のお休み所でかつて売っていたお菓子、
っていうのが今もずいぶん残ってる。でさ、そういうお菓子っていうのは
古くからあるから、大抵はあんこを使ったお菓子、という
ことになる。俺なんか煮豆とか、あんこは大好きだから
三重に行ったら、片っ端から寄って食べたくなるの。
今、この文章を書こうとしてコンピュータを立ち上げたら
ヤフーのサイトに「おれたちあんこ党」なんて広告があって、
まぁあんこを使ったお菓子のオンパレードではあったけど、
そういうあんこのお菓子で、まとめるからには、やっぱり
あんこのお菓子が好きな人間が少なからずいるわけだろうし、、。
同じようにあんこのお菓子を食べたがる人もいるんだ、って笑ってしまった。
三重の場合、あんこを使った由緒のあるお菓子が目白押し。
四日市のなが餅でしょ、小俣(おばた)のへんば(返馬)餅、
それから伊勢の赤福に二軒茶屋餅に太閤出世餅でしょ。多気のおきん餅。
後、これは新しくて餅ではないのだけど、津の蜂蜜まん。
最後の以外は、みんな古い時代から街道の茶屋で売られていた
ものが今に続いているもの。蜂蜜まんだけがお餅じゃなくてね。
どういったらいいのかな。今川焼きのように小麦粉や卵を
混ぜて作った生地を形に流して中にあんこを入れて焼いたの。
作ってる家が養蜂店もやってて、蜂蜜を食べてもらいたい、っていうので
お菓子の中に入れたんだって。形が今川焼きとは違って、
半円形。形が円くてかわいらしい。これは津の名物。
こんなお菓子は多分津にしかない、って思う。
今川焼きだったら、大判焼きとか太鼓焼きとか、いろんな名前は
あっても、大体日本中にあるけど。
あ、そうそう日本中どころか、今川焼きなんて
釜山のロッテ百貨店の地下にだってある。(笑)
で、こういうお菓子って、全部日持ちがしない。小俣のへんば餅なんか、
次の日はもう堅くなってる。だから、いいんだよね。
変な添加物が入ってないからすぐに堅くなってくる訳だし、食べる方も
そういうの知ってるからさっさと食べるし。
全部三重の街道沿いのあんこを使ったお菓子。
だもので、俺、三重の幹線道路のことを密かに「伊勢あんこ街道」って
呼んでるの。(笑)
中でも好きなのは小俣(おばた)のへんば餅。
小俣町は、もう合併して伊勢市になってしまったけど、
伊勢、っていうよりやっぱり小俣の、っていう感じがする。
表面をちょっと焼いて軽い茶色の焦げ目がついてる。
中のあんはこしあんなんだけど、上品な甘さで
あんもさらっと口の中で溶けていく感じ。
小津安二郎の日記にも、赤福よりもへんば餅と二軒茶屋餅
のほうがよく出てくる、とか。
赤福には、京都は御幸町(ごこうまち)の柳桜園のほうじ茶を。
東に向かって礼をして、おいしくいただきました。(笑)
(今日聴いた音楽 イギリスの古いキャロルから 聖トマスを讃えよう
リコーダー山岡重治 オルガン川西龍二 ロングネックリュート石森愛彦
ヴィオラ・ダ・ガンバ田崎瑞博 ほか 1991年 女子パウロ会盤)
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Comments
赤福も好き。八つ橋も好き。でも、個人的には
御栗タルトさまが一番!と思ってます。
毛皮のようなロール生地、中には白アンのような栗きんとん、
そして少しだけ柑橘類の上品さ。。
タルトさま、東京・大阪にいつ進出されるんでしょうか?
ワタスィはあれでスィーツに目覚めました(笑)
Posted by: Jo | 07. 01. 26 AM 12:36
-----Joさん
こういうのをないものねだり、って言うんでしょうかねぇ、、。(笑)
何か近くにあったりするとありがたみが、、あまり感じられなく
なるのでしょうか。
俺の仕事場の街にある家なんて、ドアをあけて歩いて5分で
御栗タルトのお店に到着してしまうんですけど。(笑) 近くの
栗タルトより遠くの赤福。(笑) もし、三重とか関西の近鉄沿線
に住んでいて、赤福が簡単に買えるようなら、こんなことは
感じないのかもしれませんよね。
御栗タルトですが、最近ようやっと、四国内を制覇して、
対岸の岡山まで出てきた、そうです。でも東京・大阪は
まだみたいですね。それまでは、通信販売で、、ということに
なりそうですか、ね。
Posted by: 謙介 | 07. 01. 26 PM 12:11