マドンナのキャッシュカード
朝のこと。
いつも給料の振り込みをしている銀行の外回りの人が
やってきて、「今度キャッシュカードの新しいのが出ますけん、
お換えにならんかなもし。」といった。「マドンナのデザインが
入ってます。」とも。
「えええええ? マドンナのキャッシュカード?」
と、最後に行員さんのぼそっと言った、その言葉に、
過剰反応するおいら。
「で、デザインはどんなのですか?
網タイツとかはいてて、足、ぱーっとあげてる、とか、
おまたをひらいて踊ってるとか? 」
「色は5色ありまして、エバーグリーン、インテリジェントグリーン、
オークル・ピンク、レトロワイン、クラシックブルーです。」
「今までのカードとどう違うんですか? 」
「ICチップが入ってまして、セキュリティに配慮したものに
なっております。」
「だけど、ICチップって、半永久じゃないんでしょ。4,5年で
ダメになるって聞いたけど。」
「5年経ったら、新しいのに更新になります。」
「じゃ、クレジットカードみたいに、時期が来たら新しいのが来る、
っていう訳ですか? 」
「そうです。」
「で、どうせ新しいカードにしたら、また発行の手数料取るんでしょ。」
「いえいえ。今回の発行手数料は無料になっております。」
「今回の手数料は、なんですね。 はいはい。
(フン、だ。「は」は区別の助詞だからね。
どうせ次回は、お金取るんだろ、、って思って)じゃあ
その次の更新からは、更新手数料とやらをふんだくるわけですね。」
「いえ、ふんだくる、なんて、、はぁ、発行に関して事務的なお手続きが
必要になって、まいりますし、、。」
と急激に言いよどむ行員さん。
「で、マドンナのキャッシュカードって、デザインはどういうふうなの?
網タイツ? ハイレグ?」
「それはですね。 袴をはいて、日傘をさして、、。」
「ああ。」 そのとき謙介はようやっとそのマドンナが、外国人ではなくて
夏目の金ちゃんの話のほうのマドンナである、と理解したのだった。
やっと頭の線がつながった。(笑) そうだった。ここは、マドンナといえば
ちょっと前に来日したあのマドンナではなくて、 坊っちゃんのマドンナだった。
冷静になって考えれば、そんなの難しいなんてすぐ分かることじゃないか。
肖像権とか、写真の版権とかどうせいろいろ問題が生じて
そんなマドンナのキャッシュカードなんて、無理だよねぇ。 たぶん。
やれやれ。
「そんなの要りません。」 と冷たく言い放つおいら。
「まぁまぁ。そうおっしゃらないで。」
と、いいながら行員さんは、○○ぎんICキャッシュカード登場、
と題されたパンフレットを
置いて帰ったのだった。
早朝、知っていたシスターの訃報が入る。明治のお生まれ。 ついこないだ(12月20日)
100歳のお祝いをしたばかりだったのに。
(今日聴いた音楽 ヨハン・セバスチャン バッハ 作曲
モテット 霊はわれらの弱さを助けたもう BWV 226
歌 オランダ室内合唱団 指揮 トン・コープマン )
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Comments
マドンナ違いだったのですね。笑。
Posted by: holly | 07. 01. 26 PM 9:11
----hollyくん
そうなんです。ライク・ア・ヴァージン方面かと
思いきや、赤シャツ野だいこ方面でした。
そのうえデザイン見本見せてもらったら、どれもこれも、、。
あーあ、っていうようなデザインで。何かATMの前に行って
カァドを差し込もうとしたときに、あーあ、ってため息が出そうな
奴ばっかりで、「この中から選んでおくれんかなもし」
って銀行の人に言われて、目下不毛な選択に
苦慮しているところです。(笑)
Posted by: 謙介 | 07. 01. 26 PM 9:59