サンマル○の回転寿司にて
今日は1月17日。
あの震災の日からもう12年。
振り返ってみたら、確かにそれだけの歳月は流れている、という
ことになるのだろうけど、月並みな言葉なのだけど実感としては
何だかつい最近のことのように思えて仕方がない。
ちょうど地震の起こる、10日前に釜山からのフェリーで
着いたのが神戸の港だった。
入国手続きをして上陸して、三宮で久しぶりやなぁ、って思って
ご飯を食べたり、よく行った店でお菓子やパンを買ったのが
俺の大切な思い出の神戸の最後になるなんて、、。
いつもそんなことを憶う。
あのとき亡くなった方、今もその影響を残して
しんどい毎日を送られている方のことを思う。
14日の日曜日
いとこがやってきて
サンマル○のやってる回転寿司にいこうという。
まだ生ものは主治医のお許しが出ないけど
卵とか、穴子とか、っていうような
調理したネタなら大丈夫だから一緒に行くことにする。
サンマル○って、カフェもやってるけど
回転寿司だってやってる。
最近こういうの多いよね。
伊勢の○福だって、三重県下で
中華のファミレスやってるし、
翻訳業務の会社が、健康食品だのサプリメントだのって
売ってるんだもんね。(○HCって、だいがくほんやく
なんたらの略号だし。)
だからサンマル○が回転寿司やってたって、
大して不思議はない。別にチョコクロワッサンが
皿に載ってまわってるなんていうわけでもないし。(笑)
行ってみたら、すごーい。大盛況。
待ち時間小一時間だって。
受付のお名前盤に名前を書いてしばし待つ。
サンマル○ってファミレスもそうだけど、
ガス○なんかよりは、ちょっと高めの価格設定
だよね。ここもそんな感じ。
普通の回転寿司よりお値段若干高め。
職人さんもいて注文に応じて握っていたし。
ホントに安い回転寿司って職人さんなんかいない。
お寿司は全部冷凍で、それを銅板の上に並べて
自然解凍させたものをバイトくんがお皿にひょいひょい、と
載せてコンベアに。
職人さんがいない。だから人件費はバイトくん程度でよくて
運営コストが安くて済むのだけど。
ようやっとカウンターがあいて名前が呼ばれる。
食べながら、いとこが話をはじめた。
去年の暮れに、いとこの子どもが友達を何人か呼んで
お誕生会をしたのだそうな。いとこが料理を作って
(フライドチキンとか、サンドイッチ、後寒かったから
グラタンとか)出したんだそうな。
そうしたら来てた子どもの一人が「こんなにおいしいグラタンは
今まで食べたことがない。」ってすごく感激したように
言ったんだとか。「別に変わったグラタン違うのよ。
普通にホワイトソースをバターと小麦粉と牛乳で作って
それでかしわ(鶏肉)とかマカロニを入れて作っただけ。」って。
その子に「いつもはどんなグラタンなの?」って聞いたら、
「おかあさんがアルミの容器に入ったの買ってくるの。」って。
「その子にとってみたら、グラタンは家で作るものでは
なくて、出来合いのものを買ってくるもの、という
認識になってしまうんだろうな。」っていとこは言った。
出来合いのものって何かホワイトソースがべたべたしてたり、
水分とソースの固形分が変に分離したような感じになってたり
するもんね。だから、別に普通に作ったグラタンだって
おいしい、っていうことになるのかなぁ。」という話だった。
「だけど、自分の経験の中で、おいしい、って感動した経験
ってすごく大事なような気がする。」と俺は言った。
「まずいもの食べて、これが普通、っていうのも淋しいし。」
「というのか、普通だから、こんなもの、って思ってしまって、
それだけじゃないのかな。」
「そうか、比較するものがないから、気づきもないよね。」っていう話になった。
それって幸せなことなのだろうか? それとも不幸せなことなのだろうか。
サンマル○のお寿司は、職人さんがいて注文に応じてくれるとか、
ちょっと目先の変わったふうなものを出すとか、っていうこと部分はあったけど、
すし米のお米の味とか、魚の鮮度は
とりたてて、というのでもなく
まぁ、普通、というところだった。
ちょっと目先の変わった、、っていうので人気があるのかなぁ?
(今日聴いた音楽 トロイメライ ピアノ演奏 クララ・ハスキル
1954年 オランダでの録音)
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Comments
サンマル○の回転寿司って初耳です。でも美味しかったみたいですね。
僕も読みながら、ひそかに、クロワッサン寿司とか、ちょとかわりだねの寿司を想像してしまいました。笑。
今、海外で日本食の伝統がくすされてるとかで問題になってますね、そんな事も思い出しました。いなり寿司の薄揚げの代わりにクレープ生地とか使われていて、これをいなり寿司って出す日本食レストランが多くなって来ているようです。
僕の住んでる北陸にもサンマル○のレストランあって、夜はピアノの生演奏があって客層が家族ずれが田舎なのでどうしても多いからファミリーレストランっぽいけど、僕、気楽で好きなレストランです。
Posted by: holly | 07. 01. 17 PM 7:17
-----hollyくん
スシ・ド・サンマル○、っていうのは、もちろん冗談です。(笑)
函館市○っていう回転寿司に似つかわしい名前です。
とはいえ、函館に函館市○はないようです。
サンマル○って、そもそもが岡山が本社の会社なので、
対岸のこの辺は、本社にも近い、って
いうこともあるんでしょうか。マーケティングの基礎資料に
するのでしょうか。あれこれと実験的なお店を作ってるようです。
サンマル○ってカフェとかレストランとか洋風のイメージが
強いので、回転寿司って意外でしたけど、
ちょっとオシャレな感じなので
よく流行ってました。
Posted by: 謙介 | 07. 01. 17 PM 9:19
お久しぶりです!
すっかりネットから遠ざかってしまって、久々に覗いてみたらブログが始まってたみたいで、嬉しい限りです。
お体はまだ大変そうですが、毎日のように書かれてるみたいで安心しました。
そういえば、大晦日の日に実家でテレビを見てたら、あのシロクマのピースを取り上げている番組がやってて、謙介さんにもらったピースの本のことを思い出してました。
話は変わって、俺も最近久々に回転寿司に行ったんですが、イロイロと変わっていてびっくりしました。
注文するインターホンみたいなモノがタッチパネル式になっていたり、注文した皿が自分の席の近くにきたらピンポンピンポンと音がして教えてくれたり、店に行って入るのを待つのが嫌な人のために携帯で予約しておけるシステムがあったり。
どんどん進化してるんですね(びっくり)
と、相変わらずこんな感じですが、また覗かせてもらいますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: タクト | 07. 01. 17 PM 11:56
-----タクトくん
こんにちは。 お元気でした?
コメントどうもありがとう。レスいただけて何よりです。
俺のほうは、いろいろ波がやってきたりはしていますが、
何とか周囲の人たちのおかげで、がんばれているような
毎日です。今年もどうぞよろしくお願いします。
そうなんですよね。回転寿司もどんどん変わっていて。
やっぱり他店との差別化とか、飽きられるのを防ぐ、
ってあるんでしょうね。いろいろ考えていることです。(笑)
こんな感じで、変わらないスタンスでやっていこうと
思っています。
また、時間があったら寄ってみてください。
Posted by: 謙介 | 07. 01. 19 PM 11:44