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06. 12. 11

何をたべても

今日は病院に行くので、仕事帰り、いつもと違う道を走る。
道が果樹園の真ん中を走っているので、両側にいよかんの木が
並んでいる。

いよかんはそろそろ収穫期。
霜に当たるとダメなので、
12月中に収穫して、倉庫に貯蔵されて
熟成させて来年の1月の終わりくらいに
出荷される。
色づいたいよかんが夕やけの陽を浴びて
きれいに光っている。

さて病院。


普通の内科だと、いまどき風邪の患者さんで
増えるのだけど、ここはがん病院なので、あまり
そういう増減はないけどね。(でも年がら年中混んではいるけど)

待合室で、顔見知りのおばあさんに会う。
彼女も診察がまだで、待っているとのこと。
牛丼の話から、食べ物の安全の話になる。

今時何が安全で何が危険かよくわかりませんよね、なんて
話をする。
前に「百の扉」の雑感でも書いたけど、みかんジュースなんて
どうやって加工するか、って言ったら、みかんをまずアルカリ溶液に
漬けて皮を溶かしてしまう。 それから、アルカリ化してるので
酸性の液体をぱっとかけて、みかんの実を中和させて
みかんの汁を絞る、で、みかんジュースだもんね。
そんなものいくら有機栽培のみかんを原料にしたって、
そういうみかんジュースの作り方してたら、身体への影響って
やっぱりあるような気はする。
有機栽培だー、だからナチュラルでいいんだー、なんて言ったって
それじゃあねぇ、、って俺は思う。

パンだってそうだもんね。
○マザキとか○キシマのパンの裏の添加物のところ見たら
大抵ビタミンCが添加されてるんだけど、このビタミンCって加えると
品質の悪いボロの小麦粉から、弾力のある素敵な焼き色のついた
パンができる、という塩梅。
安物の粉を原料にしてるから、そんなものを入れないといけないんだそうな。

管理栄養士の友達がそういう話を折りにふれてしてくれるので、
ホント、そういう話はくわしくなった。
でも、まぁ知ってはいるけど、だから、って言うので、俺は
自然食ばっかり、なんてこともしてないなぁ、、。
だって、身体に悪い食べ物っておいしかったりするでしょ。(笑)

親戚のおばさんで、野菜は自家製、肉はあまり食べず
地元の漁師さんから買った魚を多く摂るように注意して、
コレステロールとか身体のこと注意してた人がいたんだけど
案外早くに亡くなってしまった人がいてね。

お葬式のときに、あんなに身体のことに注意してたのにねぇ、、
と親戚の人間はみんな言ってたんだけど。
そのおばさんの生涯を見て、俺、食べ物は好きなように
好きなものをたべる、っていうのがいいんじゃないか、
って思った。

ただまぁ、身体によくないものをじゃんじゃん食べて、
リスクを増大させようというところまでは、思わないけど、、。

そのおばあさんともそんな話をしてた。

主治医の今日の話は、「来週からでも入院できる?」
といきなり言ってきたので、「そんなに切迫してます?」
と俺が聞いた。 やや急いだほうがいいなぁ、と思って、
という話だったので、明日、仕事の調整をして
返事をする、ということになった。

やれやれ。この分だとクリスマスは病院のベッドの上、かな。

帰り道、ちょっと元気を出さないと、って思って大西順子の
ピアノを聴く。ニューヨークにいたときのことを思い出した。

(今日聴いた音楽 大西順子 ピアノ演奏 A列車で行こう
1998年発表 アルバム セルフ・ポートレイト から)

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