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06. 12. 07

あなたは声をあげて泣くことができますか?

近頃あっちこっちで「号泣」という文字が
書かれているのを見る。


こんなに「号泣」という言葉を見かけるようになったのは、
江國さんの小説が出てから、だろうか。
だけど、そんな「号泣」という単語の入った文章をじっと
見ていると、俺は何だかその文章の中から、「号泣」の文字だけ、
浮いてしまっているような気がしてくる。


ところで。

ものすごく基本的な質問をしたいのだけど、
「号泣」の意味って、分かってる?


意味をちゃんと分かった上で、
「号泣」なんて言葉を遣っているのだろうか。 
普通に涙を流す、なんていうのは全然問題外だよね。
そんな程度じゃ全然「号泣」なんて言えやしない。


号泣、って、大声をあげて泣き叫ぶ、
うぁんうぁん泣く、
という意味。


今まで長い間押さえられていた苦しみとか悲しみとか
まとまりのつかない感情が一気にはげしくあふれだして、
大声を出して泣く。
そんな感情が突出して出てしまった泣きかた。
いや、泣くなんかじゃ弱いな。
そうだ、慟哭(どうこく)だ。慟哭なら、近いかもしれない。


あっちこっちで「号泣」という文字を見る。

だけど

人って、そんなに簡単に号泣することが
できるものなの?
それとも、俺という人間が号泣なんてできない
だけなのだろうか?


あなたは声をあげて泣くことができますか?

最近、声をあげて泣いたことってありますか?

(今日聴いた音楽 グレゴリオ聖歌から
 聖母マリアの被昇天の祝日のための聖歌 
指揮 フォスコ・コルティ 歌 アレッツォ・フランチェスコ
コラディーニ・スコラ・カントールム 1975年4月の録音)
 


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